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『変身』とケアの現場 田中 壮泰(編著) - 松籟社
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『変身』とケアの現場 (ヘンシントケアノゲンバ)

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発行:松籟社
四六判
336ページ
上製
定価 2,800 円+税   3,080 円(税込)
ISBN
978-4-87984-474-3   COPY
ISBN 13
9784879844743   COPY
ISBN 10h
4-87984-474-8   COPY
ISBN 10
4879844748   COPY
出版者記号
87984   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年3月10日
書店発売日
登録日
2026年3月13日
最終更新日
2026年3月30日
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紹介

『変身』をケア・介護の視点から読む――
 それまで家計を支えていた男がある朝突然〈変身〉し、仕事に行けなくなるばかりか、身の回りの世話が必要になる。稼ぎ手を失った家族の生活は一変する……
 フランツ・カフカ『変身』をこのように要約したとき、ケアや介護の視点からの読みがごく自然に誘発されるだろう。
 家庭や病院、介護施設など、ケアの現場で起きているアクチュアルな問題と結びつけたとき、『変身』はどのように読むことができるのか。

目次

私たちは皆、グレゴールである(田中壮泰)
カフカ、『変身』に見られる家族の自立(川口有美子)

〈ケアの倫理の視点から〉
カフカの日記と〈ケアの倫理〉(小川公代)
『変身』におけるフォビアの苦しみ(小西真理子)

〈介護、支援、看護〉
『変身』における「みる」ことの多義性(中井杏奈)
グレーゴルの生の営みを支える介護体制の可能性について(姫野友紀子)
ザムザ家の物語にみる二人の支援者(柳田千尋)
もうひとつの『変身』、〈こうのとり〉と〈青い鳥〉の物語(田中多賀子)

〈負うもの、負われるもの〉
重荷を負った者と重荷と成った者(美馬達哉)
それぞれの害虫、それぞれの家族の物語(青木秀光)
ケアされる戦略としての「子ども」(髙橋花子)

〈変身の諸様態〉
『変身』の言葉は何を表しているのか(今井友哉)
資本主義体制下における存在の異形さ(中井良平)
制御できない体液(川端美季)
肥満表象における変身とセルフケア(宮内沙也佳)

〈カフカの位置〉
カフカと新しい生き方の実践(西成彦)
《ケアする男性》の系譜(川島隆)

著者プロフィール

田中 壮泰  (タナカ モリヤス)  (編著

田中壮泰(たなか・もりやす)

 立命館大学先端総合学術研究科修了(学術博士)。
 龍谷大学、京都芸術大学非常勤講師。
 専攻はポーランド文学、イディッシュ文学、比較文学。
 論文に「キャロル・ギリガンの方法─コールバーグ、フロイト、そしてアンネ・フランク」 (『臨床哲学ニューズレター』七)、「イディッシュ語で書かれたウクライナ文学─ドヴィド・ベルゲルソンとポグロム以後の経験」(『スラヴ学論集』二五)など。訳書にキャロル・ギリガン『抵抗への参加─フェミニストのケアの倫理』(共訳、晃洋書房)などがある。

西 成彦  (ニシ マサヒコ)  (編著

西成彦(にし・まさひこ)

 東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。
 立命館大学先端総合学術研究科名誉教授。
 専攻は比較文学、ポーランド文学、異文化接触論。
 主な著書に『カフカ、なまもの』(松籟社)、『ターミナルライフ─終末期の風景』『多言語的なアメリカ 移動文学論Ⅲ』『エクストラテリトリアル 移動文学論Ⅱ』(以上、作品社)、『ラフカディオ・ハーンの耳、語る女たち─声のざわめき』(洛北出版)などがある。

川島 隆  (カワシマ タカシ)  (編著

川島隆(かわしま・たかし)

 京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。
 京都大学大学院文学研究科准教授。
 専攻はドイツ文学、ジェンダー論、メディア論。
 主な著書に『カフカ 変身─「弱さ」という巨大な力』(NHK出版)、『カフカの〈中国〉と同時代言説─黄禍・ユダヤ人・男性同盟』(彩流社)など。訳書にカフカ『変身』(KADOKAWA)、編集協力に多和田葉子編訳『ポケットマスターピース01 カフカ』(集英社)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。