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神秘劇をオペラ座へ
バルトークとバラージュの共同作品としての《青ひげ公の城》
発行:松籟社
A5判
304ページ
上製
価格
3,000円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年7月31日
- 書店発売日
- 2019年8月20日
- 登録日
- 2019年7月30日
- 最終更新日
- 2019年8月9日
紹介
オペラ史上、特異な存在感を放つ《青ひげ公の城》。
筋は起伏に乏しく、群集合唱も派手なバレエもない、
しかしその神秘性ゆえに忘れがたい印象を残すこの作品は、
いっとき同じ建物に暮らした2人の芸術家──バルトークとバラージュ──によって創りあげられた。
彼らが生きた20世紀初頭ブダペシュトにおける文化的・歴史的文脈を、
そして作者2人を取りまく人的交流を踏まえて、この謎めいたオペラを捉え直す。
目次
序章 ブダペシュト テレーズ環状通り17番に住む芸術家たち──「周縁」地域のオペラ作品へのアプローチ
第1章 「国民音楽」の殿堂──ハンガリー・オペラと王立歌劇場
第2章 音楽と演劇における「ハンガリー」の所在──モダニズム運動の多層性
第3章 バルトークとバラージュによる《青ひげ公の城》の制作
補 論 亡き作曲家への「回想」──バラージュによるバルトーク像
第4章 バラージュの神秘劇──戯曲としての『青ひげ公の城』
第5章 バルトークの「音楽」──「夢」から「夜」への道筋
終章 オペラ初演、そして別れ
上記内容は本書刊行時のものです。