書店員向け情報 HELP
出版者情報
在庫ステータス
取引情報
増補改訂版 無意識の植民地主義
日本人の米軍基地と沖縄人
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年8月13日
- 書店発売日
- 2019年9月6日
- 登録日
- 2019年7月29日
- 最終更新日
- 2024年8月1日
書評掲載情報
2020-06-05 |
月刊自治研
6月号 評者: 菅原敏夫 |
2020-03-13 |
週刊金曜日
1272号 評者: 田沢竜次 |
2020-01-19 |
琉球新報
朝刊 評者: 藤原健 |
MORE | |
LESS |
紹介
「米軍基地引き取り運動」の口火を切った思想書・理論書『無意識の植民地主義』に、報道の責任・ヘイトスピーチ・県民投票の黙殺・沖縄人差別をめぐる増補と解説を加え復刊する。本書が示した「アイデンティティとポジショナリティ」、「劣等コンプレックス」、「被植民者の共犯化」、「沖縄ストーカー」、「観光テロリズム」といった概念は、いまなお日本人による沖縄人への暴力を読み解く鍵である。
日本人の植民地主義は今も続いている、いまだ決着はついていない。
目次
序章 「悪魔の島」から聴こえる他者の声、そして、日本人
1 他者の声
2 他者への欲望
3 自作自演
第1章 植民地主義は終わらない―日本人という植民者
1 はじめに
2 ポストコロニアリズムと日本人という植民者
3 民主主義的植民地主義
4 基地の押しつけという植民地主義
5 無意識の植民地主義
6 ポジショナリテイ
第2章 文化の爆弾
1 共犯化
2 植民地主義と文化の爆弾
3 文化装置と精神の植民地化
4 植民地主義と文化の破壊
5 文化的テロリズム
第3章 共犯化の政治
1 従順な身体
2 劣等コンプレックス
3 同化と精神の植民地化
4 加害者の被害妄想
5 加害者の被害者化と被害者の加害者化
6 共犯化をせまる文化的暴力
第4章 日本人と無意識の植民地主義
1 愚鈍への逃避/自己防衛的な愚鈍
2 横領される沖縄人アイデンティティ
3 「良心的日本人」という無意識の茶番劇
4 植民地主義の身体化
第5章 愛という名の支配―「沖縄病」考
1 権力の隠蔽
2 権力への居直り
3 加害者を癒す沖縄ブーム
4 沖縄ストーカー
5 沖縄ストーカーにならないために
第6章 「希望」と観光テロリズム
1 「最低の方法だけが有効なのだ」
2 日本人と無意識のテロリズム
3 非暴力という名の暴力
4 基地を押しつける恐怖政治
5 観光テロリズム
6 再び、文化の爆弾
終章 沖縄人は語りつづけてきた―2004年8月13日、米軍ヘリ墜落事件から考える
1 文化への爆弾
2「沖縄人は語ることができない」
3 モデル・マイノリティ
4 連帯―その暴力的な悪用
原本あとがき
増補 無意識の植民地主義は続いている
安保は東京で起きてるんじゃない、沖縄で起きてるんだ!―報道の責任について
ジャーナリズムの役割とヘイトスピーチ―基地問題を報じないという基地問題
無意識の植民地主義は続いている!―県民投票の無視をめぐって
現代の「朝鮮人・琉球人お断り」事件―基地の話を封じる差別
文献一覧
解説 ジャーナリストとポジショナリティ 松永勝利
解説 なぜ本書は画期的な書物となったのか 高橋哲哉
解説 議論の限界を超えようとすること 島袋まりあ
解説 エンパワメントの言葉 大山夏子
謝辞
版元から一言
在沖縄米軍基地引き取り運動のきっかけとなった本書の論点は、保守とリベラルの正当性でもなく、日米関係の分析でもなく、東アジアの軍事情勢でもなく、日本人の植民地主義と沖縄人との関係です。
解説には、松永勝利さん(琉球新報)、高橋哲哉さん(東京大学教授)、島袋まりあさん(ニューヨーク大学准教授)、大山夏子さん(沖縄を語る会)を迎えました。
上記内容は本書刊行時のものです。