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こころとからだ 奄美再生のレシピ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年9月
- 書店発売日
- 2015年8月26日
- 登録日
- 2015年7月30日
- 最終更新日
- 2021年6月7日
重版情報
2刷 | 出来予定日: 2017-08-31 |
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紹介
全国で無肥料・無農薬の野菜・野草を使った料理教室や食事会、セミナー、瞑想会などを開催している著者が重度のアトピーを8年かけて奄美の自然と食、人に助けられて自然に癒し、心身共に再生した自身の経験をもとに、奄美の豊かな自然と人、料理と食べ物についてエッセイと料理レシピで綴っている。
レシピは島の野菜や果物を使った一皿、伝統食、野草の酵素ジュース・・・など、約100品を掲載。
総ページカラーの料理の本。
目次
はじめに
いのちのもと
土鍋で炊くご飯
おむすび
塩おむすび/大根葉の漬物のおむすび/大豆の炊き込みご飯おむすび/野草ふりかけのおむすび
小豆粥とゴマ塩
私を助けてくれた島のお母さんの味
ナスの揚げ浸しそうめん/ニガウリの梅肉和え
自然から恵みをいただく暮らし
春は野草を食べましょう
野草味噌/野草の米ぬかふりかけ
長命草ペースト/長命草ペーストのパスタ/野草の酵素ジュース
緋寒桜のおこわ
緋寒桜の塩漬け
ソテツ(ナリ)
ナリ粉パン
アオサ
アオサのキッシュ風/アオサとジャガイモのかき揚げ/アオサ炒り大豆
ゆし豆腐
できたおからで作るおから炒め
切干し大根
砂糖を使わない奄美版お煮しめ/切干し大根のはりはり漬け
芭蕉と触れる一日
芭蕉の芯の天ぷら/芭蕉の芯の南蛮漬け/芭蕉の芯の酢味噌添え/手作り沢庵
自然と共生しながら生きていくやり方を伝えたい
打田原のマシュ(天然塩)作り
太陽の黒さとう
味噌づくり
季節の野菜で作る重ね煮のお味噌汁
島の自然栽培野菜を美味しく食べる 2014初秋
シマの味
島のかみさまの味〝なべおてれ〟
~佐仁集落 栄サダエさんの郷土料理
島のアンマの味~佐仁集落の郷土料理
ナリカン/サタ(砂糖)天ぷら/白天ぷら/トン(イモ)天ぷら/藻野菜(ホンダワラ)の煮物
ミキ
ミキを使った蒸しケーキ
レモンと小豆の蒸しケーキ/レモンと紅茶の蒸しケーキ/リンゴとサツマイモの蒸しケーキ
奄美の野菜・果物をいただく
島の子どもたちと作る島野菜の家庭料理
ワークショップ@加計呂麻島
ショウガ
ジンジャーシロップ&ショウガチップ&いろいろ/ショウガの甘酢漬け/紅ショウガ/ショウガジャム/ショウガ炒り大豆/ショウガの佃煮
スモモ
ドライスモモ/梅スモモ酵素ジュース/スモモジュースとスモモジャム
島バナナ
焼き島バナナ/島バナナと小豆の蒸しケーキ
タンカン
タンカンジャム/タンカンピール/タンカンふくらかん
キュウリの漬物
ジーマミー(ピーナッツ)豆腐
生落花生(ピーナッツ)の蒸し煮
ジャガイモ&カボチャのお焼き
重ね煮ラタトゥユ
霊性の島 奄美再生のレシピ
呼吸と瞑想
生き物も人も同じ地球の仲間だと感じられるようになるために
生物多様性は、人間多様性 奄美の森が教えてくれたこと
奄美リトリートツアー
本文で紹介できなかったレシピ
ナリ粥/ニンジンの葉とニンジンのかき揚げ/黒豆の煮汁ご飯/レンコン黒豆煮/レンコンお焼き/ハンダマのピーナッツミカン和え/ショウガとミョウガの混ぜご飯/ヘチマとトッツブル(島かぼちゃ)のトマトスープ/トッツブルのお漬物/トッツブルの米粉おやき/クワリのピーナッツ梅肉和え/クワリとトマトのお浸し/トッツブルとモチキビのトマトソースグラタン/くわりとおから煮2種/田芋の味噌和え/パパイヤのグアバソース和え/島黒アズキとグアバのコンポート/ツワブキの煮物/島ドーナッツ/ヘチマともずくの味噌汁/島カボチャ(トッツブル)の餅天ぷら/もずくと島ラッキョウのかき揚げ/ニラと地卵の出汁巻き卵/島夏野菜のラタトゥユ/パパイヤとタマネギのサラダミキドレッシング和え/パパイヤ、ニンジン、シイタケの厚揚げ炒め/島ウリとヘチマの鰹節炒め煮/桑の葉、ツルナ、長命草の白和え/イモヅル、こんにゃく、昆布のきんぴら/島夏野菜(島ウリ、ナス、オクラ、シソ)の山形だし風/パパイヤとニンジンの即席漬け/パパイヤ、島バナナ、パッションフルーツ、ドラゴンフルーツのミキデザート
あとがきにかえて
愛を食べる料理
前書きなど
あとがきにかえて
愛を食べる料理
奄美から、東北まで、全国で料理教室や食事会などをさせていただいています。
基本は、肥料農薬を使わない米・野菜・果物を使うこと、旬の素材を使うこと、添加物のない天然の調味料を使うこと、白砂糖を使わないこと、できるだけ素材の味を生かす、シンプルな調理をすること、世界にたった一組しかない〝自分の手〟をたくさん使って料理すること、その場にいる方たちみんなが楽しくなるような料理をすることなどです。
もともと、食の道を志していたわけでもない私がどうして料理を教えたりしているのか、誕生日に開催した料理教室で、できた料理を食べながら、私がアトピーだったときの話をしてくださいと言われ、お話ししながら思い出したことがあります。
ステロイドを使わず、自然治療でアトピーを治していくのは、自分の辛いところや痛いところがどんどん出てきて、正直大変で、泣くことばかり。一晩中泣き明かす日も。
けれど、そんなとき、数えきれないくらい何度も、食べきれないほどたくさんの料理を作って、私がぼろぼろの顔をしていることをなんでもないみたいに、一緒に食事の輪に加えてくれた奄美の朝子さんをはじめ、ご縁があったたくさんの方たちの言葉にはできない大きな〝愛〟が、私を回復に導き、こうやって、料理を教えられるようにまで導いてくれたということです。
そう、私は、そのとき、料理を通じて、〝愛〟を食べていたのです。
今の私は、そのときに知らず知らずのうちに感じていた〝愛〟を、今、たくさんの人たちと分かち合いたくて、様々な人たちと料理をしているのだと思います。
初めての場所で料理教室をするときには、最初に必ず、私たち一人ひとりの〝手〟が持つ偉大な力についてお話し、実際に塩を使い、自分の手によって味が変わること、それは他の誰とも違う味であることを、実際に感じていただいています。自分の手が大事なものであるということを意識し始めると、それぞれの〝私〟という人の手が作り上げる料理が、とても愛おしいものに感じてくるのです。肥料も農薬も使わない食材は、作る人の気持ちをそのまま反映してくれるので、皆さんが自分を愛せるようになった分、おいしい味になります。料理教室では、たくさんの人の手で料理ができあがるので、たくさんの愛が入った料理ができあがるというわけです。
試食の際には、赤ちゃんから年長者まで〝おいしい〟の笑顔が絶えません。特に子どもたちの食欲には毎回驚かされます。愛のいっぱい入ったご飯がおいしくないわけがありません。
愛ある料理を惜しみなく分かち合ってくれた故田畑朝子さんをはじめ、たくさんの島の方たち、私に愛ある料理を初めて教えてくれた私の祖母、今まで一緒に愛ある料理を作ってくれた方たち、料理のもとになる愛ある食材を提供してくれた自然栽培農家さんたち、それらを育む大地と大きな自然、ここまで読んでくださった皆様に心より感謝します。
いつまでもずっと食べていたくなってしまう、愛ある料理を作る仲間がどんどん広がることを願って……。
とうとがなし
上記内容は本書刊行時のものです。