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和算ノ研究 方程式論 加藤 平左エ門(著) - 海鳴社
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和算ノ研究 方程式論 (ワサンノケンキュウ ホウテイシキロン) 復刻版

自然科学
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発行:海鳴社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ41mm
重さ 1000g
512ページ
上製
定価 7,000 円+税   7,700 円(税込)
ISBN
978-4-87525-276-4   COPY
ISBN 13
9784875252764   COPY
ISBN 10h
4-87525-276-5   COPY
ISBN 10
4875252765   COPY
出版者記号
87525   COPY
Cコード
C3041  
3:専門 0:単行本 41:数学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2011年2月
書店発売日
登録日
2010年12月16日
最終更新日
2011年4月7日
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紹介

本書は、天元術と「方程」の中国的起源から説きほぐし、点竄代数の発明という和算にとって枢要な事件を克明に解説して、関孝和の方程式論の卓越性を解き明かし、さらにその後への展望を見ている。和算の高等数学部門の技法的根底について簡明に記述した和算史入門書。

目次

第一章 天元術
第二章 方 程
第三章 点竄術
第四章 関孝和ノ方程式論
第五章 綴術ニヨル開法及ビ方程式解法
第六章 反復法ニヨル方程式ノ解法
第七章 超越方程式ノ解法
第八章 三次及ビ四次方程式ノ代数的解法
≪解説≫ 佐々木 力 
     加藤平左エ門――和算の近代数学的解読者

前書きなど

《解説》より
 本書は、天元術と「方程」の中国的起源から説きほぐし、点竄代数の発明という和算にとって枢要な事件を克明に解説して、関孝和の方程式論の卓越性を解き明かし、さらにその後への展望を見ている。和算の高等数学部門の技法的根底について実に簡明に記述した和算史入門書であると言うことができるであろう。……今、数学教育界、数学者のあいだで、和算史ブームといってもいいほどの江戸数学再評価の風潮が起こっている。現代に直結する西欧の近代とはひと味違った「もうひとつの近世」を求めてのことであろう。本書をはじめ、加藤平左エ門の著作が江湖に迎えられ、その業績の上に立って江戸数学のおもしろさが国際的視野で解明されんことを!(佐々木 力)

版元から一言

和算は知れば知るほどおもしろく奥が深い。そのうえ、江戸時代、一部の数学者(和算家)だけでなく、武士から百姓、大人から子どもまで、男だけでなく女も、全国津々浦々で数学(和算)を楽しんでいたというから驚きである。本書は、和算が見直されるずっと以前から和算に注目し、和算の成果を近代日本に呼び戻す数学的解読者としてきわめて重要な役割を果たした数学者、加藤平左エ門の和算史入門書であり、加藤和算史学白眉の書である。和算のおもしろさが国際的視野で解明されるための一助となることを願って復刻した。

著者プロフィール

加藤 平左エ門  (カトウ ヘイザエモン)  (

1891年愛知県生まれ。1923年東北帝国大学理学部数学科卒。同年松江高等学校教授。1927年台北高等学校教授。1944年台北帝国大学予科長。1945年台湾大学教授。1949年名城大学理工学部教授。1964年和算史の研究によって紫綬褒章受章。1966年勲三等瑞宝章受章。1976年死去。主要著書:『和算ノ研究 行列式及円理』(開成館、1944)、『和算ノ研究 整数論』(日本学術振興会、1964)、『日本数学史』上・下(槇書店、1967 & 68)、『算聖関孝和の業績』(槇書店、1972)、『趣味の和算』(槇書店、1974)。

佐々木 力  (ササキ チカラ)  (解説

1947年宮城県生まれ。東北大学大学院理学研究科修了(数学専攻)。プリンストン大学 Ph. D. (歴史学専攻)。科学史・科学哲学、とくに数学史専攻。2010年3月まで東京大学大学院総合文化研究科教授(数理科学研究科兼担)。現在、日本オイラー研究所名誉所長。東北大学数学教室同窓会副会長。主要著書:『近代学問理念の誕生』(岩波書店、1992)、『科学論入門』(岩波新書、1996); Introdução à Teoria da Ciência(Editora da Universidade de São Paulo, 2010)、『デカルトの数学思想』(東京大学出版会、2003);Descartes's Mathematical Thought(Kluwer Academic Publishers, 2003)、 『数学史入門――微分積分学の成立』(ちくま学芸文庫、2005)、 『数学史』(岩波書店、2010)。

上記内容は本書刊行時のものです。