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女が読み解く『歎異抄』
親鸞の教えは間違いなく伝わったのか
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2026年5月28日
- 登録日
- 2026年4月9日
- 最終更新日
- 2026年5月27日
紹介
今話題の『歎異抄』を、寺に生まれ、仏教研究者・ジェンダー研究者でもある筆者がジェンダーや人権の斬新な視点で読み解く。類書のない、挑戦的で画期的な一冊。
『歎異抄』には、親鸞が説いたこととは合致しない内容がある。筆者は、まずは親鸞と『歎異抄』の一致している内容と一致しない内容を整理する。そして、「火宅無常の世界を生きた親鸞から何を学ぶのか!?」。親鸞思想の魅力的世界を分かりやすく描き伝える。
目次
はじめに
1章 親鸞思想に合致する『歎異抄』
1.前序
『歎異抄』を書いた唯円の決意/原本のない『歎異抄』
2.よき人の言葉を受け継ぐ(第二条)
師との宗教的な出遇い/よき人を信じること
3.「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」(第三条)
「悪人正機」の間違い
4.浄土の慈悲(第四条)
自利利他/往相廻向・還相廻向/阿弥陀仏の願いとは
聞名/「唯除五逆、誹謗正法」について
5.追善供養の否定 (第五条)
6.「弟子一人ももたずさふらう」(第六条)
師と弟子の関係/口伝による教え
7.念仏者とは(第七条)
「念仏者は、無礙の一道なり」/天神地祇・魔界外道をどう捉えるのか
8.歓喜心とは(第九条)
信心と喜ぶ心との関係/喜ばない心がおこるとは
9.「無義をもて義とす」(第十条)
はからいのないことを義とす/自然法爾について
10.別序
12.信心と学問の関係(第十二条)
宗教を学ぶこととは/聖道門の学問
宗教論争/三業惑乱
13.「真実信心の人」とは(第十五条)
信心を得るとは/信心を得た人とは
14.信心を得るとは(結文)
師の信心と弟子の信心/「親鸞一人がためなりけり」
15.流罪記録
「非僧非俗」
2章 親鸞思想に合わない『歎異抄』
1.「念仏まふさんとおもひたつこころのおこるとき」(第一条)
親鸞にはない「念仏まふさんとおもひたつこころのおこるとき」
2.行道の理解の浅さ(第八条)
「非行・非善」だけでは足らない念仏
3.念仏往生と信心往生(第十一条)
誓願往生と名号往生/三願転入
4.業の思想(第十三条)
本願ぼこりについて/業をどのように捉えるのか
5.滅罪の問題と臨終のありよう(第十四条)
臨終をどのように捉えるのか/仏恩をどう考えるのか
6.廻心懺悔の問題(第十六条)
廻心とは
7.化土往生の問題(第十七条)
浄土に往生することとは
8.教団について(第十八条)
布施とは
9.奥書
3章 ジェンダーで読み解く『歎異抄』
1.フェミニズムを学ぶこと
フェミニズムとの出会い
ジェンダーの視点で学んだ仏教、日本の宗教
2.学問について(第十二条)
学問することの意味
ジェンダーを学ぶことと親鸞を学ぶこととは
3.「よき人のおほせ」として尊敬する師・先輩との出会い(第二条)
人との出会い/結婚の問題/血脈・世襲の問題
4.自利利他の問題(第四条)
自利とフェミニズムの自立/宗教的自立の必要性
5.弟子を持たないこと(第六条)
ジェンダーの視点で捉える人間関係/教団が教えた信心
6.神祇不拝(第七条)
ジェンダーの視点から神祇をどう考えるのか/習俗となっている問題とは
人生の節目をどのように迎えるか/人生の行く末を考える
7.死について(第九条)
ジェンダーの視点で死をどう捉えるのか
生老病死という問題―独生独死独去独来
8.死者儀礼・追善供養の否定(第五条)
ジェンダーの視点で死者儀礼・追善供養を考える
信仰(信心)を持つこと持たないことの問題
9.「個人的なことは政治的である」というフェミニズムの主張(結文)
「親鸞一人がためなりけり」/この社会をどう捉えていくのか
10.流罪記録にみる親鸞の「非僧非俗」「禿親鸞」
自分の名前、名乗り/夫婦別姓
11.親鸞の思想をジェンダーで読み解く
天皇制とジェンダーの問題
親鸞の「六親に務へず」をジェンダーの視点で捉える
「みないし・かはら・つぶてのごとくなるわれらなり」の人間観
親鸞の女性観/「是旃陀羅」問題
あとがき
前書きなど
〈しかしわたしには、今回は、親鸞の思想をジェンダーの視点で読み解くことを大きな目標とし、その素材に『歎異抄』を使いたいという「目論見」がありました。
『歎異抄』には、親鸞が説いたこととは合致しない内容があります。
わたしがやりたいことは、まずは親鸞と『歎異抄』の一致している内容と一致しない内容を明らかにすることです。それが第1章と第2章です。そして、一致した内容をジェンダーの視点で読み解くことです。それが第3章です。
わたしがなぜジェンダーの視点にこだわるのかといえば、……〉
「はじめに」より
上記内容は本書刊行時のものです。

