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攻殻機動隊論 新版_2025 藤田 直哉(著) - 作品社
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攻殻機動隊論 新版_2025 (コウカクキドウタイロンシンパンニゼロニゴ)

芸術
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発行:作品社
四六判
384ページ
定価 2,700 円+税   2,970 円(税込)
ISBN
978-4-86793-093-9   COPY
ISBN 13
9784867930939   COPY
ISBN 10h
4-86793-093-8   COPY
ISBN 10
4867930938   COPY
出版者記号
86793   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2025年2月25日
最終更新日
2025年5月29日
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書評掲載情報

2025-06-14 毎日新聞  朝刊
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紹介

あのイーロン・マスクに多大な影響を与え、ハリウッドに衝撃をもたらし、現実世界を進化させる作品世界。
『攻殻』以降の著者士郎正宗の考えや現実社会に対するメッセージ、その内在する力と日本文化の根本をえぐり完全解剖する新版。
SAC_2045、THE HUMAN ALGORITHM、『紅殻のパンドラ』などの新たなシリーズの解説を増補。

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【目次】
未来を創造する〝伝統〟――はじめに
第一部 超越と身体
第一章 原現実との邂逅――押井守『攻殻機動隊』『イノセンス』
 Ⅰ 『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』/Ⅱ 『イノセンス』
第二章 創造的神話――士郎正宗『攻殻機動隊THE GHOST IN THE SHELL』 
 Ⅰ 『攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE』/Ⅱ 『攻殻機動隊1・5 HUMAN-ERROR PROCESSER』/Ⅲ 『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』
第二部 叛逆と体制
第三章 匿名の革命――神山健治『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』
 Ⅰ 『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』/Ⅱ 『攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG』/Ⅲ 『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』/
補章 大衆の体制――『東のエデン』『ひるね姫』
 Ⅳ 『東のエデン』/Ⅴ 『ひるね姫』
第三部 真実と正義 
第四章 陰謀と感染――『攻殻機動隊ARISE』
 Ⅰ 『border:1 Ghost Pain』/Ⅱ 『border:2 Ghost Whispers』/Ⅲ 『border:3 Ghost Tears』/Ⅳ 『border:4 Ghost Stand Alone』/Ⅴ 『PYROPHORIC CULT』/Ⅵ 『攻殻機動隊 新劇場版』
第六章 超人類の民主主義――神山健治・荒牧伸志『攻殻機動隊SAC_2045』
 Ⅰ 『攻殻機動隊SAC_2045』シーズン1/Ⅱ 『攻殻機動隊SAC_2045』シーズン2
終章 『攻殻機動隊』の後継者たち
それを達成できない身体だけがこの地上に残される――「あとがき」に代えて
新版あとがき
『攻殻機動隊』関連年表/引用・参考文献一覧/初出一覧/註

目次

未来を創造する〝伝統〟――はじめに
  『攻殻機動隊』の世界的衝撃/私たちは、情報環境の中で、いかに生きるべきか/核時代と全体主義/創造的進化/本書の構成/用語と方法論/未来を創造する“伝統”
第一部 超越と身体
第一章 原現実との邂逅――押井守『攻殻機動隊』『イノセンス』
 Ⅰ 『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』
  情報と現実の二重化の表現/自分が自分であるために――アイデンティティへの焦点化/サイバーパンクとアイデンティティ/「ニセモノ」としての戦後日本/人工知能との結婚/虚構の世界で、虚構のキャラクターが、自己を問う/「身体がない」――オタク文化における、現実世界への嫌悪/オタクの象徴としての、草薙素子とゴミ収集人/宮崎駿と押井守――アニメの担うべき使命/宮崎駿との処方箋の違い/オタクがロマン主義に傾斜する心理メカニズムを描く/原点としての一九八九年精神/一九九五年――インターネット元年
 Ⅱ 『イノセンス』
  エンターテインメント性と思索性の二重化/「身体」を描く『攻殻機動隊』/CGを使った固有の文法/カラダを幾何学する――『イノセンス創作ノート』/身体と無意識を描く/CGと超越性/超越的なものと、犬の死/「身幅を超えた」世界/「原現実」を体験させる映画/「末期な眼」な映画――身体がないからこそ、身体を外部に作り出してしまう/俗なるものに聖なるものを見出す/人間という現象は本来虚無に属しているのではないかという恐怖/身体の霊性/西洋と東洋の哲学=身体のハイブリッド/「創造的進化」とアニミズム/『イノセンス』以後
第二章 創造的神話――士郎正宗『攻殻機動隊THE GHOST IN THE SHELL』 
 緻密に描かれた、都市・社会・電脳世界
 Ⅰ 『攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE』
  電脳空間を飛び回り、複数の身体を乗り換える探求譚/CGと、神道というモチーフ/一足お先に未来を観に行く/「鏡」の時代
 Ⅱ 『攻殻機動隊1・5 HUMAN-ERROR PROCESSER』
  「生の躍動」ではなく「死の停滞」
 Ⅲ 『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』
  宇宙の種子/ホロン――ケストラー『機械の中の宇宙』/「還元主義」との対決/なぜ「ホロン」が必要なのか/プログラムは生命になるか?――『ライフゲイムの宇宙』/科学と宗教の相互翻訳/生命の定義――総体的肉体システムの常態(相)/システム論的に再解釈されたアニミズム/霊能者としての素子/コンピュータとインターネット時代の「創造的進化」/行き詰まりを超えるために――サブカルチャーの存在意義/サイバースペースの国生み神話/サブカルチャーにおける「神」/PH(ポスト・ヒロシマ)の科学と神話
第二部 叛逆と体制
第三章 匿名の革命――神山健治『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』
 Ⅰ 『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』
  若手中心のチームの濃厚なブレインストーミング/2ちゃんねる的な電脳空間の導入/われわれ=ネットユーザーは、何者なのか/CGの使い方の変化/『SAC』世界への導入/「現実との地続き感」を『攻殻』世界に導入する/『SAC』における「虚構と現実」の戦略/「笑い男事件」導入/2ちゃんねる世代の犯罪者――「ネオ麦茶」たち/「匿名」の力への問い/機械に近づく人間と、人間に近づく機械/単独のエピソードたち/『SAC』における「ゴースト」とは何か/「個を失わせるシステム」への絶望/スタンドアローンコンプレックスとは何か
 Ⅱ 『攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG』
  ネット右翼との対決/「個別の人」の登場/性と政治の絡み合い/ゴーダ――内閣情報庁の二つの顔/首相暗殺未遂/二・二六事件の反復――コピーエラーとしての「個」/『イノセンス』と『2nd』の対決/「太陽と鉄」――三島由紀夫の身体観/「集団心理」と「大洋感覚」/内閣情報庁・ゴーダの情報操作/「電脳は社会性を営む上で個性と協調性のどちらを尊重するか」/「システム自身が望む人格」のプロデュース/愛着の亡霊/「個別の人」の集団自決/「かたち」「表層」にゴーストが宿る/「ホロン」の社会学的な読み替え/ハブ電脳――共同体の形成/「他人が意識の中に存在していない」という病理/「不正を暴き」「真実を露呈させ」ようとすることの負の側面/「聖域」に入った存在たち/天才と二流/革命――身体を捨て、強制的な進化へ/情報の新天地へ/憂国への帰還
 Ⅲ 『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』
  集団的深層無意識の自走/「家族」というスタンドアローンコンプレックス
補章 大衆の体制――『東のエデン』『ひるね姫』
 Ⅳ 『東のエデン』
  『SAC』の前日譚/無責任な匿名の大衆を導く、選ばれし者の物語/叛逆に目覚めない匿名への怒りから、許容へ/滝沢という「ヒーロー」/「他者」のないゾンビの織り成す社会を肯定するために
 Ⅴ 『ひるね姫』
  「今を描くための入れ物」としてのSF/アニメーションは、単なるフィクションではない、と語る物語/「ネトウヨ」が増えた現実における「物語」の困難/「解放の神学」から、家族・親族的情緒としてのゴーストへ
第三部 真実と正義 
第四章 陰謀と感染――『攻殻機動隊ARISE』
  第四の『攻殻』――公安9課創設の物語/ポストトゥルース時代の『攻殻機動隊』/ファイア・スターターと、炎上/「責任主体」の融解/エスピオナージュ(謀略モノ)化する日常
 Ⅰ 『border:1 Ghost Pain』
  保身と自衛のためではない攻性の部隊/情報化社会に蔓延する、「擬似記憶」ウイルスの脅威/正義と責任と倫理/「ゴーストペイン」と、ミラーニューロンの失調
 Ⅱ 『border:2 Ghost Whispers』
  疑似記憶による叛乱/ドミネーションとジャンクション/機械と溶け合うエロティシズムではなく
 Ⅲ 『border:3 Ghost Tears』
  「パッケージ化」「規格化」の弱さ/生活による、人間性の保守/他者が入り込んでしまう中でアイデンティティを維持するにはどうするか/パッケージ化された人格を求めてしまう人々/ポストトゥルースとアイデンティティ政治/「ゴースト」「生存本能」による歴史修正主義への抵抗
 Ⅳ 『border:4 Ghost Stand Alone』
  大衆蜂起の時代の『攻殻機動隊』/『ARISE』が新しく描こうとした世界
 Ⅴ 『PYROPHORIC CULT』
 Ⅵ 『攻殻機動隊 新劇場版』 
  「創造的進化」と「創造的破壊」/超越を否定する『攻殻機動隊』/ゴーストをハックするものと戦うための、自己や組織の確立
第五章 記憶と痕跡――ルパート・サンダース『ゴースト・イン・ザ・シェル』
  文化的ハイブリッドへの焦点化/誇張されたオリエンタリズム/民族的・人種的・文化的な「個性」としての「ゴースト」/記憶・痕跡の物質性/ヨーロッパの社会問題を反映した『攻殻』/ホワイトウォッシュ批判と、サイバーパンク/生身の身体と現実をベースに、CGで上書きする映像/ポストトゥルースに抗する「物質性」
第六章 超人類の民主主義――神山健治・荒牧伸志『攻殻機動隊SAC_2045』
 Ⅰ 『攻殻機動隊SAC_2045』シーズン1
  「持続可能な戦争」の起きている未来/壁で分断された世界/ポストヒューマン誕生/「正義」の「戦争」/「炎上」と「正義」の葛藤/民衆を導く自由の女神/ディストピア化した現実/政治とフィクションの相互作用/『機械の中の幽霊』と『1984』/オーウェルとケストラー/現実に影響するポリティカル・フィクション/「和風1984」――「空気」の同調圧力と、『1984』/民主主義の行方
 Ⅱ 『攻殻機動隊SAC_2045』シーズン2
  既存の社会構造の転倒/Nは自由や責任を希求しない/ダブルシンク――対立・葛藤・摩擦なきユートピア/摩擦がない世界はユートピアか/閉じたユートピアから外に歩みだすべきか?/最後の人間/オタク文化論として――『コミュニケーション不全症候群』/独裁的な管理社会をユートピアとして望む心性/AI時代における独裁と監視・管理社会/我々は「最後の人間」ではない
終章 『攻殻機動隊』の後継者たち
  『攻殻機動隊』とは何だったのか/『攻殻機動隊』の様々なメディアでの展開/『攻殻機動隊THE HUMAN ALGORITHM』/『紅殻のパンドラ』その①――AIをどう受容していくか/『紅殻のパンドラ』その②――テクノ・リバタリアンとの対決/『紅殻のパンドラ』その③――愛と受容と肯定/『紅殻のパンドラ』その④――機械に置き換わっても同一なのか?/拡散する『攻殻』の知伝子(ミーム)/変貌していく未来に備え、創り出す作品
それを達成できない身体だけがこの地上に残される――「あとがき」に代えて
新版あとがき
『攻殻機動隊』関連年表/引用・参考文献一覧/初出一覧/註

著者プロフィール

藤田 直哉  (フジタ ナオヤ)  (

ふじた・なおや
批評家、日本映画大学准教授。一九八三年、札幌生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。東京工業大学社会理工学研究科価値システム専攻修了。博士(学術)。著書に『虚構内存在』『シン・ゴジラ論』『新海誠論』『現代ネット政治゠文化論』(作品社)、『新世紀ゾンビ論』(筑摩書房)、『娯楽としての炎上』(南雲堂)、『シン・エヴァンゲリオン論』(河出書房新社)、『ゲームが教える世界の論点』(集英社)、共編著に『3・11の未来――日本・SF・創造力』(作品社)、『地域アート――美学/制度/日本』(堀之内出版)、『東日本大震災後文学論』(南雲堂)などがある。朝日新聞にて「ネット方面見聞録」連載中。

上記内容は本書刊行時のものです。