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ウクライナの小さな町
ガリツィア地方とあるユダヤ人一家の歴史
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年4月
- 書店発売日
- 2024年4月15日
- 登録日
- 2024年2月8日
- 最終更新日
- 2024年7月25日
書評掲載情報
2024-07-08 |
世界
2024年8月号 評者: 野村真理(のむら・まり=金沢大学名誉教授) |
2024-06-29 |
朝日新聞
朝刊 評者: 前田健太郎(東京大学教授・行政学) |
2024-06-15 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 西成彦(立命館大学名誉教授) |
2024-06-10 |
文藝春秋
2024年7月号 評者: 片山杜秀 |
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重版情報
2刷 | 出来予定日: 2024-08-07 |
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紹介
国と国、歴史と歴史のはざまで──。
ウクライナ辺境の町の歴史と、あるユダヤ人一家の歴史が交錯する。
ハプスブルク家の支配、ロシア革命、反ユダヤ主義、ホロコースト、独ソ戦、ロシア・ウクライナ戦争……過去から現代に至るまで、東欧の複雑な歴史を複雑なまま理解するためにまさに今求められる、再発見と洞察に満ちた歴史書にして家族の年代記。
現在の西ウクライナにまたがるガリツィア地方は、歴史的に、オーストリア、ポーランド、ドイツ、ソ連とさまざまな国に支配され、翻弄されてきた。
本書の舞台は、ガリツィア地方の小さな町クラコーヴィエツ。著者はイギリスの著名な歴史家で、彼の先祖はこの町出身のユダヤ人である。歴史家として客観的かつ生き生きとこの町がたどった歴史を語る一方で、この町と深い縁のある自分の祖先を悼むように、家族がたどった苦難の歴史を追いかけてゆく。ユダヤ人差別はありながらも多民族が共存したハプスブルク時代、国と国のはざまで幾多もの戦争に蹂躙された混乱期、ウクライナとポーランド両者のナショナリズムに引き裂かれた近代、ナチスとソ連による恐怖支配、そして現代へ――。
ガリツィア地方という、国と国のはざま。そしてユダヤ人という、民族と民族のはざま。――二つの「はざま」の視点から、ガリツィア地方、ウクライナ、そして東欧の人びとがくぐり抜けた歴史が照らし出される。
目次
はじめに
地名の表記について
1 逮捕
2 三匹の魚
3 「このうえなく華やかなりし時代」
4 シュテットルの勃興
5 皇帝のクラコーヴィエツ
6 燃えるシュテットル
7 クラコーヴィエツからベルリンへ
8 ベルリンからクラコーヴィエツへ
9 三つの体制のもとで
10 「おまえは心配しなくていい。おまえはおれのユダヤ人だ」
11 「小さな町です――聞いたこともないと思います」
12 一匹になった魚
13 クラコーヴィエツに帰る
あとがき
謝辞
図版一覧
地図一覧
参考文献
註
索引
上記内容は本書刊行時のものです。