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メルヴィルの黙示
『ピェール』を中核として
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2026年9月25日
- 書店発売日
- 2026年9月25日
- 登録日
- 2026年8月27日
- 最終更新日
- 2026年9月11日
紹介
本論集では、メルヴィル作品の文脈、19世紀アメリカの政治的歴史的文脈、
そしてアメリカ文学史的文脈という三つの視点から、
難解をもって知られる問題作『ピェール』を多角的、総合的に論じる。
作品全体を覆う「曖昧性」=黙示への応答
日本メルヴィル学会10周年記念出版
The Decennial Publication of the Melville Society of Japan
目次
はじめに(牧野有通)
本論集について(髙尾直知)
第Ⅰ部 『ピェール』と他のメルヴィル作品
◉第一章 スター作家の運命
―雑誌文学者メルヴィル(巽 孝之)
◉第二章 『ピェール』に映る自画像
―「熱帯の夏」の衣装とその脱衣(大川 淳)
◉第三章 メルヴィルの描く父の肖像
―『レッドバーン』から『ピェール』へ(竹内美佳子)
◉第四章 偽りの試みとハルモニア
―『白鯨』から『ピェール』への移行(関根全宏)
◉第五章 沈黙または音楽の発見
―『ピェール』と「バートルビー」における人間の了解不可能性について(高橋利明)
◉第六章 貧困の美学(ポヴァティレスク)
―『ピェール』と「コケッコッコー!」における慈愛と慈善(斎木郁乃)
◉第七章 「狂気の詩人が詠いあげる午後」
―『ピェール』の詩、「ピアザ」の詩学(小南 悠)
◉第八章 「世界でもっとも真実を伝える本は嘘である」
―『ピェール』における虚構の戦略(笠根 唯)
◉第九章 サドル・メドウズからエルサレムへ
―メルヴィルの詩心の水脈を探して(宇野雅章)
第Ⅱ部 『ピェール』の歴史性・政治性
◉第十章 先住民の小道を辿って
―イザベルのモホーク族の系譜(大島由起子)
◉第十一章 アサイラム、あるいはアナクロニズム
―『ピェール』における他者の居場所(古井義昭)
◉第十二章 『ピェール』における沈黙と音楽
―ベートーヴェン風のワルツが表すもの(真田 満)
◉第十三章 花から根へ
―『ピェール』の植物的文体(ボタニカル・スタイル)(小椋道晃)
◉第十四章 ピェールはなぜ「声」に心を動かされたのか
―活字文化と「声」の文化に挟まれるピェール(藤本幸伸)
◉第十五章 真の作家はだれか
―『ピェール』にみる作家主権とアメリカ民主主義の連関(田ノ口正悟)
◉第十六章 肖像を経験すること
―『ピェール』における〈真理を告げる芸術〉(上原正博)
◉第十七章 イーゼルと緑の蔓
―『白鯨』から『ピェール』への系譜(小川恭佑)
◉第十八章 大西洋をつなぐボヘミア
―『ピェール』とラファエル前派の共振(貞廣真紀)
◉第十九章 『ピェール』における黙示録表象
―近代白人文明への警告(西浦 徹)
第Ⅲ部 『ピェール』と他のアメリカ人作家
◉第二十章 『ピェール』における家庭小説批判
―同時代作家間の住まいの描写の比較を手がかりに(辻 祥子)
◉第二十一章 『ピェール』とホーソーンの暗闇
―メルヴィルの創作原理と黙示録の変奏(鈴木一生)
◉第二十二章 感傷の黙示録
―『ピェール』と『七破風の屋敷』(髙尾直知)
◉第二十三章 暗い家
―『ピェール』とフォークナー作品をつなぐ(牧野有通)
おわりに 第十回国際メルヴィル会議から十年が過ぎて(巽 孝之)
主要『ピェール』研究紹介(大島由起子)
上記内容は本書刊行時のものです。
