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日本史のなかの中世日光山 永井 晋(著) - 文学通信
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日本史のなかの中世日光山 (ニホンシノナカノチュウセイニッコウサン) 忘れられた全盛時代 (ワスレラレタゼンセイジダイ)

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発行:文学通信
四六判
214ページ
並製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-86766-017-1   COPY
ISBN 13
9784867660171   COPY
ISBN 10h
4-86766-017-5   COPY
ISBN 10
4867660175   COPY
出版者記号
86766   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年8月25日
書店発売日
登録日
2023年7月26日
最終更新日
2023年8月29日
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紹介

何をしでかすかわからない日本史!
信仰の山・日光の成立に始まり、中世日光山の全盛時代を頂点とし、鎌倉幕府と共に中世日光山の体制が崩れるまでを叙述した、中世日光山史。
群像劇ともいえるその歴史の、全盛時代から衰亡に至る道をたどり直す。
一人ひとりの人物が個性的であり、また宗教者であるが故に信念が強固であり、人脈も広い。ひとたび何かが動き出せば、多くの人を巻き込み、結果に向かって突き進んでいく――。
中世日光山という下野国中世史の物語では納まり切らない、日本史がここに。

【ともかく、中世日光山は鎌倉幕府の本拠地坂東にある寺院だよねと確認したくなるほど、自主独立の気風が強い。登場人物も信念を貫くから面白いし、それ故に、鎌倉幕府を中心に考えていくと、枠組みから外れた行動が目につく。日光は何をしでかすかわからないから面白いなと思っていただけたなら、本書の目論見は成功と考えている。】……「おわりに」より

目次

系図集
1 宇都宮氏とその縁者
2 大方氏系図
3 延暦寺本覚院相承系図(『門葉記』)
4 九条家系図
5 親王将軍系図
6 天台三昧流血脈

日光山歴代別当 (32代まで)

はじめに 中世日光山、忘れられた全盛時代

東照宮の影に隠れた中世日光山/中世日光山の範囲/日光山の信仰の形成/日光山の動乱期/中世日光山の全盛時代/終末期の鎌倉幕府と日光/日光と宇都宮

第一章 信仰の山 日光と宇都宮氏の誕生─古代~平安時代

第一節 信仰の山日光の成立
日光山信仰の始まり/勝道と空海を結びつけるもの/離れていく日光と宇都宮/那須余一と下野国一宮神事

第二節 平安文化の光と影
宇都宮氏の登場/下野国一宮二荒山神社/漢詩文の世界/国風文化の日光/「中禅寺私記」の世界/日光の星神信仰

第三節 宇都宮氏の登場
大法師宗円の日光山下向/複雑化する日光と宇都宮の関係/修学の山として発展を始めた日光山/日光山別当聖宣/下野国内での日光山の地位と武家宇都宮氏の成立/日光山と宇都宮氏が別の道を歩み始める時/源頼朝の介入失敗

第二章 信仰と勢力の分離─鎌倉時代前期

第一節 鎌倉幕府草創期の宇都宮氏
鎌倉幕府御家人宇都宮氏の成立/宇都宮朝綱の宇都宮社務職補任/宇都宮信房の立場

第二節 鎌倉幕府草創期の日光山
奥州藤原氏の滅亡/鎌倉に居ながら日光山別当に還任した隆宣/隆宣の失脚/密教をめざす隆宣と熊野修験の弁覚/密教の隆盛を見越す隆宣/密教を修得した隆宣/宇都宮朝綱の失脚/牧氏事件と宇都宮頼綱の上洛

第三節 弁覚の日光山復興
和田合戦と日光山/源実朝を慕う弁覚/弁覚がもたらした信仰の変容/日光山の堂舎修造

第三章 中世日光山の全盛時代─鎌倉時代中期

第一節 日光法印尊家の時代
新しい時代の始まり/尊家法印の鎌倉下向/鎌倉での尊家

第二節 日光山別当源恵の登場
忠快から源恵まで/源恵の日光山別当補任まで/日光山別当源恵が与えた影響

第三節 源恵の時代の日光山
日光山別当としての源恵/日光山に派遣される手代わり/源恵が日光山に求めたもの/『成菩提講』が明らかにする世界/下野の日光山で行われた伝授/『渓嵐拾葉集』の記述/日光山僧徒の学識

第四節 日光山の全盛時代
鎌倉での活動の始まり/異国降伏の祈祷/鎌倉における源恵の地位/源恵が鎌倉で行った修法/鎌倉の別当坊で執る日光山の山務/京都における日光山別当源恵  

第四章 終末期の鎌倉幕府を支えた人々─鎌倉末期~室町時代

第一節 鎌倉時代中後期の宇都宮社と宇都宮氏
宇都宮家式条の世界/宇都宮社の社僧

第二節 花園天皇護持僧仁澄
東国に下向できない仁澄/仁澄時代の日光山

第三節 大御堂別当道潤
大御堂別当道潤/嘉暦の騒動前夜/早歌の世界

第四節 鎌倉幕府を護る日光山別当聖恵と宇都宮公綱
鎌倉を護る祈祷に励む聖恵/宇都宮公綱の合戦/室町幕府の祈祷僧へ

おわりに 中世日光山の栄枯盛衰

日光山のおもしろさ/奈良・平安時代の動向/宇都宮氏の登場/山岳信仰から天台顕教へ/密教に傾倒する隆宣/日光山の再興と三所権現の成立/日光山別当尊家法印/鎌倉の天台密教の全盛時代/仁澄と道潤/日光山を守り抜いた聖恵

あとがき
主要参考文献
日光山史年表
図版出典

著者プロフィール

永井 晋  (ナガイ ススム)  (

1959年生まれ。國學院大学大学院博士課程後期中退。國學院大学博士(歴史学)。神奈川県立金沢文庫主任学芸員・神奈川県立歴史博物館企画普及課長を経て、現在関東学院大学客員教授。
【主要著書】『鎌倉幕府の転換点―『吾妻鏡』を読み直す』(日本放送出版協会2000年、2019年吉川弘文館より復刊)、『金沢北条氏の研究』(八木書房、2006年)、『源頼政と木曽義仲―勝者になれなかった源氏』(中公新書、2015年)、『平氏が語る源平争乱』(吉川弘文館、2019年)、『八条院の世界』(山川出版社、2021年)、『鎌倉幕府はなぜ滅びたのか』(吉川弘文館、2022年)、『比企氏の乱 実史』(まつやま書房、2022年)、『将棋の日本史―日本将棋はどのように生まれたのか』(山川出版社、2023年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。