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児童雑誌の誕生 柿本 真代(著) - 文学通信
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児童雑誌の誕生 (ジドウザッシノタンジョウ)

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発行:文学通信
A5判
296ページ
上製
価格 2,800円+税
ISBN
978-4-86766-001-0   COPY
ISBN 13
9784867660010   COPY
ISBN 10h
4-86766-001-9   COPY
ISBN 10
4867660019   COPY
出版者記号
86766   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年2月28日
書店発売日
登録日
2023年1月26日
最終更新日
2023年3月7日
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紹介

こうして書物は国境を越え、日本の児童雑誌が生まれた。
近代日本において児童雑誌がどのように生み出されたか、どのような読書文化を形作ってきたのか、歴史的な視座から問いなおす書。
従来の「創造性」や「芸術性」を中心に論じられてきた児童文学史に対して、西洋からのノウハウの習得や、流通構造に着目することで、当時の児童雑誌とその読者のありようを立体的に描く。

キリスト教と教育関係、ふたつのルートから、子どもの読み物が日本に入り、そして翻訳・編集を経て児童雑誌が誕生し、日本に住む子どもたちに届けられ、そして読まれるまでの流れについて解明する。国境を越えて書物がもたらされ、新たな読者集団を形成していく、創造性に富んだ、日本の児童雑誌が生まれるまでのダイナミズムを、あますところなく明らかにする。

『少年園』以前の、いわゆる〈胎動期〉の児童雑誌から本格的に分析する初の書。
児童文学に関心がある人のみならず、書物学・図書館学等、書物に関心がある人、必読です。

目次

序 章
 第1節 目的と研究史
 第2節 問題の所在
 第3節 分析方法
 第4節 史料
 第5節 構成

第1章 キリスト教伝道と子どもの読み物
 第1節 伝道の開始とトラクト
 第2節 『ピープ・オブ・デイ』シリーズと日本での受容
 第3節 『ピープ・オブ・デイ』の翻訳
 第4節 『眞神教暁』の評価
 第5節 『ライン・アポン・ライン』の翻訳
 第6節 宣教師と日本社会のリテラシー

第2章 児童雑誌の源流――『よろこばしきおとづれ』と日曜学校運動
 第1節 『よろこばしきおとづれ』の編集
 第2節 『小孩月報』と『よろこばしきおとづれ』
 第3節 外国日曜学校協会と雑誌の運営
 第4節 比較と特色
 第5節 読者と流通

第3章 児童雑誌の誕生――『ちゑのあけぼの』とキリスト教
 第1節 『ちゑのあけぼの』の関係者たち
 第2節 『ちゑのあけぼの』の創刊の目的
 第3節 キリスト教との距離

第4章 児童雑誌の展開――『少年園』と西洋文化
 第1節 『少年園』と『セント・ニコラス』
 第2節 日本における『セント・ニコラス』の受容
 第3節 山縣悌三郎の来歴と洋書の受容
 第4節 Fumio Yamagataの投稿と皇太子
 第5節 『少年園』における『セント・ニコラス』の記事
 第6節 『少年園』における加筆修正
 第7節 『少年園』の西洋観
 第8節 児童雑誌と西洋

第5章 児童雑誌の読書実態――『少年園』の書き入れをめぐって
 第1節 書き入れの史料的価値
 第2節 『少年園』はどう読まれたか
 第3節 批判的に読むということ
 第4節 すすめられた読書法

第6章 読書する子どものイメージ――二宮金次郎の読書図を手掛かりに
 第1節 読書する偉人、二宮金次郎
 第2節 二宮金次郎と「負薪読書」図の定着
 第3節 江戸時代の「負薪」図、「負薪読書」図
 第4節 二宮金次郎=「負薪読書」図に至るまで
 第5節 江戸と明治の「負薪」「読書」図

終 章

付録
『よろこばしきおとづれ』目録
『ちゑのあけぼの』目録

図版目次
索引

著者プロフィール

柿本 真代  (カキモト マヨ)  (

1986年大阪生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。
日本学術振興会特別研究員、仁愛大学人間生活学部講師を経て、現在京都華頂大学現代家政学部准教授。
論文に、「教育手段としての日記が定着するまで─明治期少年の『日誌』にみる指導と規範」(田中祐介編『日記文化から近代日本を問う』笠間書院、2017年)、「少年少女雑誌と日記帳─博文館・金港堂・実業之日本社を中心に」(『大阪国際児童文学振興財団研究紀要』34号、2021年3月)、「夏休みの日記の成立と展開―「夏季休暇日誌」から「なつやすみの友」へ」(田中祐介編『無数のひとりが紡ぐ歴史 日記文化から近現代日本を照射する』文学通信、2022年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。