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アジアの虐殺・弾圧痕を歩く 藤田 賀久(著) - えにし書房
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不明

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取次: 八木|ト|ニ|楽天
直接取引: あり(トランスビュー扱い)

アジアの虐殺・弾圧痕を歩く ポル・ポトのカンボジア/台湾・緑島/韓国・済州島

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発行:えにし書房
A5判
176ページ
並製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-86722-101-3   COPY
ISBN 13
9784867221013   COPY
ISBN 10h
4-86722-101-5   COPY
ISBN 10
4867221015   COPY
出版者記号
86722   COPY
 
Cコード
C0022
一般 単行本 外国歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年5月10日
書店発売日
登録日
2021年4月7日
最終更新日
2021年4月13日
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紹介

隣国に、忘れてはならない苦難があった…….。
観光旅行コースの中に埋もれた史実を丁寧にすくい上げ、現代史に刻まれた虐殺・弾圧による厳粛な事実を、歩いて、見て、考える異色の歴史紀行。

〈目次〉
はじめに

第1章 クメールの笑顔―ポル・ポト時代のカンボジア  
 1 プノンペンに到着
 2 クメールの笑顔―カンボジア・リビングアーツ
 3 ポル・ポト時代の表情
 4 チュン・エク村のキリング・フィールド
 5 トゥール・スレン虐殺犯罪博物館
 6 殺す者と殺される者の境界
 7 クメール・ルージュ時代の傷
 コラム ラオスの不発弾―COPEビジターセンターにて
 コラム いちょう団地―インドシナ難民の安住の地

第2章 緑島という監獄島―台湾の白色テロ時代 
 1 緑島を訪ねて
 2 台北の「二二八事件」を歩く
 3 台湾民主主義の到達点
 コラム 台北に残る白色テロ時代の名残

第3章 四・三事件と済州島の人々―板挟みの中で
 1 耽羅の面影
 2 済州四・三の傷跡
 3 解放後の苦難
 4 済州島で何が起きたのか
 5 大阪・鶴橋と済州島

おわりに
追記―「歴史の逆流」を防ぐために

目次

はじめに

第1章 クメールの笑顔―ポル・ポト時代のカンボジア  
 1 プノンペンに到着
 2 クメールの笑顔―カンボジア・リビングアーツ
 3 ポル・ポト時代の表情
 4 チュン・エク村のキリング・フィールド
 5 トゥール・スレン虐殺犯罪博物館
 6 殺す者と殺される者の境界
 7 クメール・ルージュ時代の傷
 コラム ラオスの不発弾―COPEビジターセンターにて
 コラム いちょう団地―インドシナ難民の安住の地

第2章 緑島という監獄島―台湾の白色テロ時代 
 1 緑島を訪ねて
 2 台北の「二二八事件」を歩く
 3 台湾民主主義の到達
 コラム 台北に残る白色テロ時代の名残

第3章 四・三事件と済州島の人々―板挟みの中で
 1 耽羅の面影
 2 済州四・三の傷跡
 3 解放後の苦難
 4 済州島で何が起きたのか
 5 大阪・鶴橋と済州島

おわりに
追記―「歴史の逆流」を防ぐために

前書きなど

はじめに

 日本は先の大戦で焼け野原となった。それでも戦後には経済大国へと登り詰めた。日本人の勤勉さと努力の成果である。しかし、忘れてはいけない。能力が存分に発揮されたのは、平和に恵まれたからであった。
 私たちの隣人は平和ではなかった。アジア各地は戦争や内戦、虐殺、圧政、そして貧困など、あらゆる苦しみが襲った。
 本書で紹介するカンボジア、台湾、韓国済州島の悲劇は、日本人には他人事かもしれない。視界に入れる必要などないといわれるかもしれない。たとえ視界に捉えても、たやすく理解できないかもしれない。日本の過去に似た経験がないからだ。
 日本人も先の大戦で苦しんだ。しかし、まだ敵と味方の区別はあった。本書で取り上げた隣人は、敵と味方の境界が見えなくて苦しんだ。いつ誰が命を奪いに来るか分からなかった。人は人を信じられず、ただ口を閉ざして感情を殺すしかなかった。
 隣人の悲劇を他人事と言うのは簡単だ。しかし、もしかしたら、彼らは自分だったかもしれない。私たちが平和な戦後日本に生まれてきたのは偶然にすぎない。ならば、70年代のカンボジアに生まれてこなかったのも偶然にすぎない。自分と他人の間にはさほど境界がない。ならば、隣人の苦しみは、自分の苦しみだったかもしれない。妄想のようだが、本書を書くにあたり、改めて現地を訪ね、人々から話を聞き、本を読み漁ると、この妄想が限りなく真実に感じた。
 いまだに核心に触れた手応えがない。今も遠くから眺めている感じがする。そこで読者にお願いしたい。もし現地を訪ねられたならば、見たこと、感じたことを教えてほしい。
 過去の悲劇に今も苦しむ人がいる。近づくべきではない場面もあった。その一方で、悲劇を忘却せず、広く世界に伝えたいとの訴えもあった。このジレンマに悩みながら本書を書いた。

 2020年 10月 藤田 賀久 

著者プロフィール

藤田 賀久  (フジタ ノリヒサ)  (

1973年神戸市生まれ。
学歴:上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒業、The George Washington University 修士課程修了(M.A., East Asian Studies, Elliott School of International Affairs)、上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科国際関係論専攻博士後期課程満期退学。
経歴:日中貿易商社、(公財)東京財団研究事業部、国会議員政策担当秘書、(一財)日本総合研究所理事長室付研究員、上智大学非常勤講師等を経て、現在は多摩大学・文教大学非常勤講師、慶熙大学校附設国際地域研究院日本学研究所客員研究員、寺島文庫客員研究員。オフィス・クロスポイント主宰。
研究関心領域は東アジア近現代史、国際関係論。主要著書に「『中国人の心』を巡る国際競争―近代日本の対華文化・宗教進出」(『中国21』第31号、2009年)、『台湾へ行こう!』(えにし書房、2018年)、共著『東アジアの弾圧・抑圧を考える』(春風社、2019年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。