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ファンク超大全 The Ultimate Guide to FUNK
ジェイムス・ブラウン、スライ・ストーン、ジョージ・クリントン/Pファンク、プリンスからディアンジェロ、ブルーノ・マーズ、ヴルフペックまで
- 出版社在庫情報
- 不明
- 初版年月日
- 2026年8月31日
- 書店発売日
- 2026年8月4日
- 登録日
- 2026年6月3日
- 最終更新日
- 2026年6月26日
紹介
ファンク・ディスクガイドの決定版!
サブスク時代に嬉しい1500枚超の圧倒的ボリューム!
ジェイムス・ブラウン、スライ・ストーン、ジョージ・クリントン/Pファンク、プリンスから、ディアンジェロ、ブルーノ・マーズ、ヴルフペックまで――
ファンクの成り立ちから最新形までを俯瞰できるディスクガイド。
目次
<目次>
まえがき――いざ、果てなきファンク探求の旅へ!
Chapter 1: Funky President――ファンクの革新者たち
ジェイムス・ブラウン――ファンク・ミュージックそのものを創造した原点にして頂点
[アルバム・ガイド]ジェイムス・ブラウン
スライ・ストーン――共同体的バンド像と密室DIYファンクを往復した稀代の天才
[アルバム・ガイド]スライ・ストーン
ジョージ・クリントン/Pファンク――パーラメントとファンカデリックの両輪で一大王朝を築いた異形の集団
[アルバム・ガイド]パーラメント/ファンカデリック
プリンス――溢れるアイディアを驚異的なペースで形にしつづけた孤高の音楽家
[アルバム・ガイド]プリンス
[マンガ]「ファンクの誕生」「Sly & The Family Business」
Chapter 2: One Nation Under A Groove――1960~1970年代
[アルバム・ガイド] 1960~1970年代
[マンガ]「引退宣言」「改名」
Chapter 3: Computer Love――1980年代
[アルバム・ガイド] 1980年代
[マンガ]「町の中華屋ディアンジェ楼」「スナックえりか」
Chapter 4: Rhymin' On The Funk――1990~2000年代
[アルバム・ガイド] 1990~2000年代
[マンガ]「24K Magic」「ファンキー社長」
Chapter 5: It Gets Funkier――2010~2020年代
[アルバム・ガイド] 2010~2020年代
執筆者紹介
索引
前書きなど
いざ、果てなきファンク探求の旅へ!
ファンクとは何なのか――「リズム&ブルースやジャズから派生した黒人音楽のジャンルのひとつ」とか、「16ビートのシンコペーションでリズムを強調したダンス・ミュージック」などと説明することはできるでしょう。音楽理論や楽器演奏のテクニカルな部分を分析し、ファンクの謎を解き明かすことも可能かもしれません。しかし、それだけでは「ファンクとは何なのか?」という問いに対する根源的な答えには辿り着けないと感じます。
ファンクの開祖ジェイムス・ブラウンは愛弟子ブーツィー・コリンズに、「とにかく1拍目に集中しろ。あとは自由にやっていい。好きなように演奏していいが、またその時(1拍目)が来たら必ず戻ってこい」と口酸っぱく言い聞かせたといいます。この、いわゆる“The One 理論”は、1拍目を強調することが最重要であると定義しつつ、実は「あとは自由にやっていい」という部分にこそファンクがファンクたりえる真理があるのではないかと、ブーツィーの自由奔放なベースを聴いていると、そう思わされます。
ファンクはルールに縛られたり型にはめられたりするものではなく、どこまでも自由で制約のない音楽です。Free Your Mind... And Your Ass Will Follow、力強いビートと躍動するグルーヴのままに精神を解き放てば、体も自ずとついてくる。だから小難しく考えを巡らせるよりも先に、彼らが残した言葉と音楽を聴き、体を揺らし足でリズムを刻むことで、「ファンクとは何なのか?」という問いに対する根源的な答えに辿り着けるかもしれません。本書は、そんな「ファンク探求の旅」へとナヴィゲートするディスクガイドです。
ファンクの歴史を辿るとき、その中心に存在するのは、ジェイムス・ブラウン~スライ・ストーン~ジョージ・クリントン~プリンスという、ひとつの大きな系譜です。個人的にこの系譜を知ったのは、ジョージ・クリントンの89年作『The Cinderella Theory』の佐藤英輔さんによるライナーノーツで使われていた「真実の革新ファンクの脈図」という表現でした。当時JBもスライもPファンクも聴いたことがなかった私は、この系譜を辿ることでファンクに開眼しました。
ファンク史に革命を起こし、刷新しつづけたこの4者は(プリンスの後にこの系譜を継ぐ者としてディアンジェロの名を挙げることもできるでしょう)、ファンク史における1本の太い幹であり、70年代以降に現れた数多のファンク・バンド/ファンカーたちはそこから伸びる枝葉です。本書では、その「革新ファンクの系譜」を押さえるべく、まず第1章でジェイムス・ブラウン、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、パーラメント/ファンカデリック、プリンスの4者の重要作をピックアップ。彼らの功績をまとめるとともに、特に重要な作品を取り上げています(4者の関連作品については第2章以降で掲載しています)。
続いて、1960年代から2020年代まで、10年または20年単位で4つの年代に区分し、時代ごとの移り変わりを明らかにしていきますが、多くのミュージシャンによるさまざまなファンク表現を探求していくために、本書ではディスクガイドの掲載枚数にこだわりました。第2章「1960年代~1970年代」は772枚、第3章「1980年代」は302枚、第4章「1990年代~2000年代」は236枚、第5章「2010年代~2020年代」は160枚を掲載し、第1章の82枚を加えると、その総数は1552枚にものぼります。
70年代というのはファンクにとって黄金期であり、そこに至るプレ・ファンクの流れも含め、大きく紙幅を割きました。一方で、70年代後半のディスコの流行や80年代以降のデジタル化は旧来的なファンクのあり方に変化をもたらし、90年代以降、音楽ジャンルとしてのファンクは衰退していったようにも見えますが、ヒップホップやR&Bに決定的な影響を与え、現代ではよりジャンル折衷的なかたちにその姿を変えていきました。80年代以降はそうした流れがわかるような選盤をしています。
人種や国境を越えて伝播していったことも重要です。本書に掲載されている作品の大半はUS産のファンク・アルバムですが、ファンクに大きく影響を受けた、もしくはファンクを感じさせるソウルやジャズ、ヒップホップ、R&Bなどの作品や、UKやヨーロッパ、アフリカ、中南米、そして日本を含むアジアで生まれたファンク作品も掲載しています。世界中のビート・ミュージックのなかでファンクは今も遺伝子レベルで息づいています。
ジョージ・クリントンは「ファンクはどこかへ行くものではなく、いつもやってくるものだ」と宣いました。本書を片手にファンクを浴びるように聴けば、きっとファンクが「やってくる」はずです。いざ、果てなきファンク探求の旅へ!
FUNK OF AGES
上記内容は本書刊行時のものです。

