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キエフ・ルーシ考 断章
ロシアとウクライナの歴史家はどう考えてきたか
発行:成文社
A5判
縦215mm
横155mm
厚さ25mm
重さ 550g
312ページ
定価
3,300円+税
- 初版年月日
- 2024年4月25日
- 書店発売日
- 2024年4月25日
- 登録日
- 2024年2月9日
- 最終更新日
- 2024年4月11日
紹介
ソヴィエト連邦崩壊後(1991年末)、ウクライナが正真正銘の独立を得て主権国家として成立することになり今日に至るが、その「独立性」がロシアを含む国際社会により完全かつ全面的に承認されたわけではなかったことが、今回のロシア軍の「侵攻」によって暴力的に突き付けられた。これが認められるはずもない暴挙であることは疑いないが、小論の課題は、「侵攻」がどのような認識を背景になされたものなのか、これまで筆者を含む大多数の研究者が受け入れてきたロシア史の構想中に、これを正当化する何ほどかの根拠が含まれてはいなかったか、を問うことである。
目次
はしがき
第一章 キエフ・ルーシの「遺産」問題(一)──ロシア史学とウクライナ史学──
第二章 キエフ・ルーシの「遺産」問題(二)──J・ペレンスキの研究をめぐるノート──
第三章 「キエフ・ルーシ」の建国問題──O・プリツァークの『ルーシの起源』をめぐって──
第四章 「ヴァリャーギ」とは何か──キエフ・ルーシにおけるスカンディナヴィア人(問題の再考)──
第五章 「小ロシア」考──ロシア、ウクライナの歴史的呼称、用語をめぐる覚書──
付録 1〈翻訳〉ウラジーミル・プーチン「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性について」
2〈解説〉V・プーチン論文を読む
あとがき
参考文献表
地図
注
索引
上記内容は本書刊行時のものです。