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キエフ・ルーシ考 断章 栗生沢猛夫(著/文) - 成文社
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キエフ・ルーシ考 断章 (キエフルーシコウダンショウ) ロシアとウクライナの歴史家はどう考えてきたか (ロシアトウクライナノレキシカハドウカンガエテキタカ)

歴史・地理
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発行:成文社
A5判
縦215mm 横155mm 厚さ25mm
重さ 550g
312ページ
定価 3,300円+税
ISBN
978-4-86520-067-6   COPY
ISBN 13
9784865200676   COPY
ISBN 10h
4-86520-067-3   COPY
ISBN 10
4865200673   COPY
出版者記号
86520   COPY
Cコード
C0022  
0:一般 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年4月25日
書店発売日
登録日
2024年2月9日
最終更新日
2024年4月11日
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紹介

ソヴィエト連邦崩壊後(1991年末)、ウクライナが正真正銘の独立を得て主権国家として成立することになり今日に至るが、その「独立性」がロシアを含む国際社会により完全かつ全面的に承認されたわけではなかったことが、今回のロシア軍の「侵攻」によって暴力的に突き付けられた。これが認められるはずもない暴挙であることは疑いないが、小論の課題は、「侵攻」がどのような認識を背景になされたものなのか、これまで筆者を含む大多数の研究者が受け入れてきたロシア史の構想中に、これを正当化する何ほどかの根拠が含まれてはいなかったか、を問うことである。

目次

はしがき
第一章 キエフ・ルーシの「遺産」問題(一)──ロシア史学とウクライナ史学──
第二章 キエフ・ルーシの「遺産」問題(二)──J・ペレンスキの研究をめぐるノート──
第三章 「キエフ・ルーシ」の建国問題──O・プリツァークの『ルーシの起源』をめぐって──
第四章 「ヴァリャーギ」とは何か──キエフ・ルーシにおけるスカンディナヴィア人(問題の再考)──
第五章 「小ロシア」考──ロシア、ウクライナの歴史的呼称、用語をめぐる覚書──
付録 1〈翻訳〉ウラジーミル・プーチン「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性について」
   2〈解説〉V・プーチン論文を読む
あとがき
参考文献表
地図

索引

著者プロフィール

栗生沢猛夫  (クリュウザワタケオ)  (著/文

1944年岩手県生まれ。北海道大学名誉教授。
著書:『ボリス・ゴドノフと偽のドミトリー──「動乱」時代のロシア』(山川出版社、1997年)、『タタールのくびき──ロシア史におけるモンゴル支配の研究』(東京大学出版会、2007年)、『図説 ロシアの歴史』(河出書房新社、増補新装版、2014年)、『『ロシア原初年代記』を読む──キエフ・ルーシとヨーロッパ、あるいは「ロシアとヨーロッパ」についての覚書』(成文社、2015年)、『イヴァン雷帝の『絵入り年代記集成』──モスクワ国家の公式的大図解年代記研究序説』(成文社、2019年)、『『絵入り年代記集成』が描くアレクサンドル・ネフスキーとその時代』(成文社、2022年)、『世界の歴史(11)ビザンツとスラヴ』(共著:井上浩一、中央公論社、1998年/中公文庫、2009年)
訳書:A・Ia・グレーヴィチ『歴史学の革新──「アナール」学派との対話』(吉田俊則と共訳、平凡社、1990年)、R・G・スクルィンニコフ『イヴァン雷帝』(成文社、1994年)、モーリーン・ペリー『スターリンとイヴァン雷帝』(成文社、2009年)

上記内容は本書刊行時のものです。