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志賀直哉の〈家庭〉 : 女中・不良・主婦
発行:森話社
縦20mm
325ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2011年2月
- 登録日
- 2015年8月20日
- 最終更新日
- 2015年8月20日
書評掲載情報
2011-05-08 |
朝日新聞
評者: 保阪正康(評論家) |
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紹介
志賀直哉の小説には、なぜ女中や不良が描かれるのか。女中や不良は、家庭という平凡な小説の舞台を、その境界領域から撹乱し、サスペンスに満ちたものに変えてしまう。同時代評や初出誌の広告なども参照しながら、志賀直哉の中期作品を丹念に読み直す。
目次
中期作品の課題
家族という拘束、家庭という広がり-「大津順吉」から中期作品へ
女中は軍人と結婚すべきか-「佐々木の場合」
時任謙作とその時代-連載小説としての「暗夜行路」
「種々の異性」を求めての「暗夜行路」-『改造』連載中の新聞広告を手がかりに
文壇小説としての「邦子」-妻の死を収奪する「私」
見出された「心境小説」-「焚火」
見せ消ちの色と欲-「菰野」
女中という装置-志賀直哉「大津順吉」・里見〓(とん)「君と私と」・佐藤春夫「或る男の話」
「変態」としての「不良」-谷崎潤一郎「肉塊」・里見〓(とん)「多情仏心」
ラヴレター、取扱注意-「暗夜行路」の軟派不良
研究主題・研究方針・研究展望
上記内容は本書刊行時のものです。