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GREEN BUSINESS
環境をよくして稼ぐ。その発想とスキル。慶應義塾大学 熱血講義 「環境ビジネスデザイン論」再現版
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2021年12月13日
- 登録日
- 2021年11月12日
- 最終更新日
- 2022年1月12日
書評掲載情報
2022-01-21 | ラジオNIKKEI 「町田徹の経済リポートふかぼり!」 |
2021-12-28 |
月刊事業構想
2022年2月号 評者: 月刊事業構想 編集部 |
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紹介
環境に手を入れながら、儲けも取っていく。2015年のパリ協定採択により、大きく弾みをつけた環境ビジネスの世界。日本でも機運が高まりつつある今、環境ビジネスを志すビジネスパーソンや起業家はどのように踏み出せばいいだろうか。 本書では各国の政策や投資家の動向、国内企業の実例を紹介しながら、環境ビジネスに必要な発想や手法、テクニックを伝授。 環境と経済の共生を一線で見つめ続けてきた実務家による環境ビジネス指南の書。
環境を壊して儲けを出すビジネスモデルの先行きはなくなった。特に「失われた20年」などと言われて沈滞が続く日本では、同じ産業構造そして既存設備をメンテして経費を切り詰めることで利益を出していくことはもはやできない。新分野への投資、ビジネスモデルのイノベーションが不可避なのだ。
【小池百合子さん推薦!】
環境ビジネスは時代の要請。ニューノーマル社会の牽引役です。東京を世界のグリーンマーケット拠点とするための
アドバイスを吉高さん、小林さんからいただいています。環境ビジネスへの扉を開くには最適の指南書です。
目次
オリエンテーション(まえがき)
シラバス(あらまし)
【第1課】環境ビジネスが必要な理由、必要だが実行は難しい訳
従来型のビジネスはなぜ環境を壊すのか
善い儲けと悪い儲け
長続きできる経済が備えるべき条件とは
なんちゃっての環境ビジネス
他人への盲信した依存は失敗の元
第1課のまとめ
【第2課】環境ビジネスの共通技法、その基礎の基礎
環境ビジネスのミッション
マテ・バラで、ビジネスの環境性能をチェックし、向上させる
ライフサイクル・アセスメントやSCOPE3 で考える
組織的に取り組む
環境ビジネスのダイナミックな成長に向けて、一般的な勝ちパターンはないか
周到なビジネス構想でも、なお実現しない理由とは
ケース・スタディ① 小林光のエコ賃貸経営の場合
第2課のまとめ
【第3課】ビジネスと環境政策との間に良い関係を作る
環境保全の究極目的とそこから生じる原則的な発想法
規制法、そして、その環境ビジネスへの係わり
一見不要な物でも、適用される法律はさまざま。
不要物を扱うビジネスでは、それが法律の世界では何に当たるかを見抜くのが不可欠
環境を良くすることを奨励する助成法
被害救済・対策費用の手当てに関する法律など
環境法の働きを区分した上で、もう一つ知っていただきたいこと。
ルールを重層的に構築することの高い意義。
環境法の発展に向けて意見を言おう。
ケース・スタディ② 自治体の政策と民間企業をつなぐビジネス
OB 吉本さん(WiseVine[ワイズバイン]社の代表取締役社長)の場合
第3課のまとめ
中間試験
【第4課】全ての会社のソリューション、企業内環境起業をしよう
環境ビジネスの新たな夜明け
株式会社とは?松下幸之助「企業は社会の公器」
投資家とESG
新型コロナウイルスの影響でESG 投資、SDGsに注目集まる
グリーン・イントラプレナーのビジネスアプローチ
グリーン・ビジネスのニーズ
グリーン・ビジネスの創造のアプローチ
グリーン・イントラプレナーのコツ
技術のイノベーションで導くストーリー
顧客などからのニーズで導くストーリー
サステナブルシティ・DX の新たなトレンドを先取りするストーリー
ケース・スタディ③ ビオセボン・ジャポン㈱の岡田尚也社長の場合
ケース・スタディ④ 森永製菓㈱の社内起業 SEE THE SUN 金丸美樹社長の場合
ケース・スタディ⑤ グリーン・インナラプレナーになるまで 吉高の場合
第4課のまとめ
【第5課】グリーン・スタートアップとして想いをカタチにする
グリーン・ビジネスで起業する
グリーン・スタートアップのビジネスアプローチ
スタートアップ・アクション・ステップバイステップ
投資家、金融機関がチェックする企業の価値とは?
グリーン・スタートアップを成功させるために必要なこと
技術×地方創生
技術×企業と消費者をつなぐプラットフォーム
社会課題×技術・システム
社会課題×ビジネスモデル+グリーン(ビジネスモデルに、グリーンとつけて考えてみる)
ケース・スタディ⑥Darik(ダリケー)㈱の吉野慶一社長の場合
ケース・スタディ⑦ WOTA ㈱の前田瑶介社長の場合
ケース・スタディ⑧㈱ピリカの小嶌不二夫社長の場合
第5課のまとめ
【休憩】OB・OG訪問
【第6課】事業の拡大。投資家や金融とのよいお付き合い
環境金融および社会的責任投資
環境金融とは?
イントラプレナーとして事業を実施する場合
スタートアップとして起業して事業を実施する場合
国内におけるESG 投資の位相とは?
グリーンボンドはESG 投資最大のカードとなるか?
グリーン・スタートアップもイントラプレナーも
事業の採算性や価値の試算は重要
グリーン・スタートアップにも使える、資金調達のテクニックと応用事例
事業計画をプレゼンする
第6課のまとめ
【第7課】世界の動きと、小林、吉高が見立てる、ビジネスのこれからの狙い目
伸びるのは、やはりなんといっても気候の悪化を防ぐビジネス。
ヒントの宝庫は科学的な情報
地球温暖化対策の勘どころ
カーボン・プライシングで大きく広がるビジネス環境
生物、生態系がらみのビジネスはこれから伸びる余地がいっぱい
環境ビジネスの永遠のテーマはごみ。脱プラスチックごみに取り組もう
資本市場の注目は省資源ビジネス! サーキュラーエコノミーとは?
SDGsは新ビジネスの発想の優れた刺激剤
第7課のまとめ
最終試験
講評(あとがき)
参考図書とお役立ち情報源
索引
前書きなど
環境で儲けちゃいけないですか?
そもそも経済とは、参加者皆が利益を出すための交換活動に過ぎませんから、実は可塑的なものです。環境の価値、価格が今までに比べ高くなったらなったで、それを織り込んで、物やサービスの効率的な交換をするだけのことです。
そうできない理由、すなわち自然に対して高い価格付けをさせない要因は、そうしたことが不可能だ、と思う、私たちの思い込みの方にこそあるのです。
例えば、高い給与を従業員に払える強い会社、儲かる経済をつくっていくことこそが皆の願いです。反対する人などいるでしょうか? それと同じです。給与と同様、環境にも好待遇で報いましょう。好待遇できない言い訳を考えるために時間を使うのでは経営者失格です。そんな暇があるのなら、より良いビジネスに挑戦してみようじゃないですか。
上記内容は本書刊行時のものです。