版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
経済学史研究と日本―田中敏弘(関西学院大学名誉教授)英文論文集                           Japan and the Study of the History of Economic Thought - Collected English Essays 田中敏弘(著/文) - エディション・シナプス
.

経済学史研究と日本―田中敏弘(関西学院大学名誉教授)英文論文集 Japan and the Study of the History of Economic Thought - Collected English Essays

A5判
280ページ
上製
価格 13,800円+税
ISBN
978-4-86166-222-5
Cコード
C3033
専門 単行本 経済・財政・統計
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年3月27日
書店発売日
登録日
2020年3月11日
最終更新日
2020年7月10日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

田中敏弘(関西学院大学名誉教授)が国内外の学会誌等に英文で発表された論文27編の集成です。戦後若くして米国へ留学した著者は、コロンビア大学、シラキューズ大学で学び、修士号取得後帰国、その後関西学院大学で長く教鞭をとりました。その間、経済学部長、図書館長を歴任、同大学の経済学、経済学史教育、研究の発展に尽くすと同時に、経済学史関連の貴重文献、資料の収集にも精力的な活動をしました。学外でも経済学史学会やアメリカ経済学史研究会などの中心人物の一人として活躍、海外でもグラスゴウ大学やケンブリッジ大学での研究や吉林大学での教育、さらにオーストラリア経済学史学会設立の支援などにも尽力、経済学史研究の日本と海外の架け橋ともなりました。本英文論文集は、マンデヴィㇽ、ヒューム研究から、著者が特に力をいれたJ. B. クラークを中心としたアメリカ経済学史研究、そして日本における経済学史研究を海外に紹介した雑誌記事など幅広く網羅し、編者による注釈、書誌解説が加えられます、

目次

Introduction by Takutoshi Inoue

Part I: Bernard Mandeville
Mandeville and Smith-In Connection with Economic Theory / Mandeville and Keynes / Adam Smith’s Theory of Moral Sentiments and Bernard Mandeville /

Part II: David Hume
David Hume as an Economist/ Hume to Smith: An Unpublished Letter

Part III: J. B. Clark and American Economic Thought
The Economic Thought of J. B. Clark: An Interpretation of ‘The Clark Problem’ / J. B. Clark and Alfred Marshall: Some Unpublished Letters / Preface and Introductory essay to the Correspondence / In the Current of the Studies in the History of American Economic Thought / The Main Feature of The Making of American Neoclassical Economics

Part IV: The History of Economic Thoughts in Japan
The Society for the History of Economic Thought Japan (1981-1988) / Book Review: Recent Marshall Studies in Japan / Joseph Dorfman and the Studies in the History of American Economic Thought in Japan / Thorstein Veblen Studies in Japan: A bibliography / Preface of Economic Thought and Modernization in Japan / Australia and Japan and the Study of the History of Economic Thought / Professor Toshihiro Tanaka’s words of remembrance for the late Professor Peter Groenewegen
Appendix. 1981 Inaugural Conference of the History of Economic Thought Society of Australia

Bibliographic Notes by Takutoshi Inoue

前書きなど

推薦文 田中敏弘さんの国際的視野から学ぶこと

高 哲男(九州大学名誉教授)

本書は田中敏弘関西学院名誉教授が執筆されてきた英文論文の集成であるが、氏の研究分野と業績を貫いている大きな特徴は、独自の国際的な視野である。おそらくそれは、20世紀におけるアメリカ経済思想史研究をけん引したコロンビア大学のJ.ドーフマンの下で学び、練り上げてきた思想や方法、さらに、同窓の多くのアメリカ人研究者との交流の上に展開されたものである点で、実に貴重な類をみない仕事なのである。若いときにT.ヴェブレン研究に集中したドーフマン、壮年になってJ.B.クラーク研究に集中した田中という違いはある。だが、J.B.クラークは、現代アメリカ経済思想の形成・転換という奔流の中で苦闘しつづけた経済学者であった。しかもクラークには、ヒューム・スミスに始まる伝統的な自由競争重視の思想に対するアメリカ経済思想の運命的苦悩が貫いている。この点も含め、歴史的な制度や思想の転換・生成のプロセスを、マンデヴィル、ヒューム研究にも共通する、あくまでも原史料・資料に内在し、外国の研究者との交流・研究成果の発信をつうじて解明し続けた田中先生の業績から我々が学ぶことは、実に大きなものがある。広く推薦する次第である。

版元から一言

編者の言葉
井上琢智(関西学院大学元学長)

田中敏弘名誉教授は、研究対象であるマンデヴィㇽ、ヒューム、J. B. クラークを中心としたアメリカ経済学史研究についての多くの論文、著書を日本語で公刊され、同時代の日本の経済思想史研究を牽引されてきました。それと並行し、そのエッセンスを英語で執筆し、所属する世界の経済学思想史関連学会で報告をされ、‘The Clark Problem’ に代表される研究成果は世界の学界の注目を引き、論争さえ巻き起こしました。さらに自らの研究成果の公表だけでなく、日本におけるアメリカ経済思想史研究、ヴェブレン研究、マーシャル研究についての文献目録を作成し英語で公表、日本の経済思想史研究水準が欧米のそれに比べても高いことを海外に示すと同時に、J. B. Clark=F. H. Giddings書簡に代表される草稿類の発掘・翻刻・公刊に努め、世界の学界に大きく貢献されました。また、日本経済思想史研究の成果を英文論集として公刊することを経済学史学会の事業と位置づけ、その出版事業は共編Economic Thought and Modernization in Japan(1998)を第一集とし、現在第8集まで公刊されています。
このように田中敏弘名誉教授は、日本の経済思想史研究の国際発信・交流に先鞭をつけられましたが、今回刊行する本書は、その内容をすべて含む英文論集です。

著者プロフィール

田中敏弘  (タナカトシヒロ)  (著/文

関西学院大学名誉教授

井上琢智  (イノウエタクトシ)  (著/文 | 編集

関西学院大学元学長

上記内容は本書刊行時のものです。