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翻訳とアダプテーションの倫理
ジャンルとメディアを越えて
発行:春風社
四六判
428ページ
定価
3,500円+税
- 書店発売日
- 2019年2月25日
- 登録日
- 2019年1月12日
- 最終更新日
- 2019年1月31日
紹介
文学や諸芸術における翻訳・アダプテーションの持つ意味を横断的・重層的に考察することで、新たな倫理問題を提起する。
目次
第一部 翻訳の倫理
第一章 馴化された翻訳と澁澤龍彦―法律、政治と文学【スティーブ・コルベイユ】
第二章 ポール・ヴァレリーの翻訳体験をめぐって―ウェルギリウス『牧歌』仏語韻文翻訳から『樹についての対話』執筆へ【安永愛】
第三章 ミラン・クンデラと自己翻訳―フランスを介した「一般化」から読み解く作者の意図【ローベル柊子】
第四章 削除と伏字―谷崎潤一郎と窪田空穂の『源氏物語』現代語訳【中村ともえ】
第五章 事態把握と翻訳―認知言語学から見た逐語訳とアダプテーションの間【大薗正彦】
第二部 アダプテーションの倫理
第六章 法の侵害か、モラルの侵犯か―映画『ノスフェラトゥ』と原作『ドラキュラ』をめぐる考察【花方寿行】
第七章 芥川龍之介と黒澤明の貸借対照表―映画『羅生門』におけるアダプテーション再考【今野喜和人】
第八章 二つの「伊豆の踊子」―翻案(アダプテーション)としての映画【田村充正】
第九章 ヌマンシアのアダプテーション―ローマ帝国からセルバンテスそしてナショナリズムへ【大原志麻】
第三部 アダプテーション研究の可能性
第一〇章 ジェスの「トランスレーションズ」―あるいは創造的な共謀へのいざないについて【山内功一郎】
第一一章 ル・ボン「民族心理学」の東アジアにおける受容―李光洙・夏目漱石・魯迅を中心に【南富鎭】
第一二章 古代庭園文化の受容と翻案―寝殿造庭園と「名所」の発生【袴田光康】
第一三章 もの言う農民作家―閻連科の小説に見る倫理【桑島道夫】
第一四章 動物と私のあいだ―中上健次『熊野集』「熊の背中に乗って」「鴉」【渡邊英理】
上記内容は本書刊行時のものです。