書店員向け情報 HELP
出版者情報
取引情報
自分のことは自分で決める
世間との距離感
- 初版年月日
- 2023年11月30日
- 発売予定日
- 2023年12月6日
- 登録日
- 2023年11月2日
- 最終更新日
- 2023年11月7日
紹介
二〇二二年五月に、介護していた西村光夫が急死して、あっけにとられ、自分の中から言葉が湧き出てきたのが附章の『ごんべえ』という冊子になりました。古くからの知人二人のお目に止まり、あれこれおしゃべりしていた結果、「何か書く」という方向になりました。西村の死の一か月前に、共通の友人であるライター高橋姿子さんが亡くなったのも、私たち三人が顔を合わせるきっかけになりました。「みなさまのおかげで」という定番のお礼が定番以上の意味を持っています。死は残された人たちをつなげていく、まさしくそのとおりです。
目次
第一章 鶴丸幸代さんの問いかけ
1 鶴丸幸代さんからの論文
2 鶴丸幸代さんと私
第二章 学校・医療・介護の現実
1 この世を生きる見通しがあるか?
2 学校、幼稚園、保育園
(1)集団生活 (2)発達のチェック (3)就学時の振り分け (4)登校を嫌がる
(5)中学生活 (6)管理教育
3 医療
4 介護
(1)個人的認知症介護体験 (2)介護を支える関係
5 子産み・子育て
(1)子どもへの視線 (2)育児を担うのは母親か? (3)育児の目標
第三章 制度から逃げて……行先は地域
1 柏の寺小屋―個別具体的につき合う
2 ユーズリサイクルセンター
3 松戸・すぺーす遊
4 在日パキスタン人
5 パキスタンへ
6 パキスタンの人々の暮し
7 地域の怖さ
第四章 地域からはずれて……野宿の人々
1 隅田川医療相談会で
2 野宿生活になった理由
3 野宿する女性たち
4 仲間としての野宿者
5 見えない野宿者
6 働く場作り「あうん」
第五章 私と世間との距離
1 友達に言えないこと
2 東京へ
3 高校生活・自由と自治
4 世間との距離
5 進路・医学部へ
6 医学部のストライキ
7 機動隊導入
8 闘争終了のあと
9 地域医療
10 アブー・ハーンの山羊
附章 追悼・西村光夫さん/ごんべえ
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。