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志 いまだ老いず
- 初版年月日
- 2023年1月15日
- 書店発売日
- 2023年2月10日
- 登録日
- 2022年12月3日
- 最終更新日
- 2022年12月21日
紹介
悔いのない人生を、心豊かに生きぬくために――
「寄る年波には勝てぬ」。誰しもそう思ってしまう。しかし著者は、「老い」を悲観することなく日々精進を続けるのみだという。なぜならば、初心を常に忘れず、志を持つことこそが「老い」を生きぬく心構えと強く信じているからである。
大学教員・住職として生き、自身も老境に入った著者が、さまざまな出遇いを通じて達した境地を綴った好エッセイ集。
【目次】
1 「宗教学」に始まり「宗教学」に終わる学究生活(講演)
2 名古屋の寺院と名僧(講演)
3 宗春公が来た! 興正寺の一日―宝暦十三年(一七六三)九月二日―(講演)
4 節目の年に
5 おりおりの法話
6 やさしく説く曹洞宗
7 法縁にめぐまれて
あとがき
目次
1 「宗教学」に始まり「宗教学」に終わる学究生活(講演)
はじめに/教育者として/研究のあゆみ/確信できた最新の研究/おわりに
2 名古屋の寺院と名僧(講演)
はじめに/名古屋の特色と区別・宗派別寺院数/名古屋の寺院の歴史的配置と地理的配置および修験道/真宗と曹洞宗が多い名古屋寺院/名古屋に寺院が多い理由/戦後の名古屋の仏教信仰―寺院と墓地の分離―/名古屋で祀られている仏舎利と涅槃銅像―日泰寺と徳源寺―/名古屋で活躍した名僧のエピソード/おわりに
3 宗春公が来た! 興正寺の一日―宝暦十三年(一七六三)九月二日―(講演)
はじめに/徳川宗春と興正寺/諦忍と宗春/謹慎後の宗春と興正寺参詣/九月二日の参詣/昼食と昼食後の参詣/翌九月三日と御備物/参詣前の下準備/おわりに
4 節目の年に
六十歳の初心を忘るべからず/二人の父のお盆を迎えて/母の死に想う/人生には定年がない/健康寿命/袈裟がけ/寺史の刊行/修行は生涯/『熱田白鳥山法持寺史』の刊行/志 いまだ老いず/六回目の干支を迎えて/『熱田白鳥山法持寺史第二』の刊行
5 おりおりの法話
老後の初心を忘るべからず/志気に老少なし/独坐大雄峰/鶴は千年、亀は万年、我は天年/西村恵信著『七十を過ぎてわかったこと』に学ぶ/生かされている命に感謝/みんな同い年/「忙中多閑」の教え/ごきげんよう/宮崎奕保禅師の教え/一休の手紙と生き方/織田信長のダジャレ/笑顔で長寿を楽しむために/池江璃花子選手のメッセージとコロナ禍/禅語による心の涼しさ/梅のように生きる/黙食
6 やさしく説く曹洞宗
曹洞宗の歴史/臨済宗・曹洞宗・黄檗宗の違い/永平寺と總持寺の違い/禅の心とかたち―「總持寺の至宝」展に寄せて―/喜心・老心・大心/墨跡は生きた禅者/沢木興道老師の言葉
7 法縁にめぐまれて
洋食のマナーを教わった―水野弥穂子先生―/碑に手向けられた花―北の湖親方―/仏教学者で仏教者でもあった―田中良昭先生―/古叢林にいる知識豊富な師家―吉岡博道先輩―
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。