版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
大江卓の研究 大西 比呂志(著) - 芙蓉書房出版
.
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文電話番号:
注文FAX番号:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次:
ト|ニ|楽天|中|日教販   書店
八木
直接取引: なし

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

大江卓の研究 (オオエタクノケンキュウ) 在野・辺境・底辺を目指した生涯 (ザイヤヘンキョウテイヘンヲメザシタショウガイ)

歴史・地理
このエントリーをはてなブックマークに追加
A5判
320ページ
並製
定価 3,600円+税
ISBN
978-4-8295-0866-4   COPY
ISBN 13
9784829508664   COPY
ISBN 10h
4-8295-0866-3   COPY
ISBN 10
4829508663   COPY
出版者記号
8295   COPY
Cコード
C3021  
3:専門 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年9月
書店発売日
登録日
2023年7月27日
最終更新日
2023年9月11日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

幕末の土佐に生まれ、開明的官僚、反権力志向の政治家、野心的実業家、社会運動家というさまざまな“顔”をもつ大江卓の74年の生涯を描いた評伝的研究。

毀誉褒貶相半ばする人物像の虚像と実像を解明!


大江卓(1847-1921)とはどんな人物か
★開明の時代
生まれ故郷の高知県宿毛を出て、幕末の討幕運動に参加、維新後に明治政府に出仕し、開明的改革への建議に関わる(部落解放令、芸娼妓解放令)。
明治5年、神奈川県権令となり日本初の国際裁判「マリア・ルス号事件」の裁判長として清国人苦力の解放に尽力。近代女子教育も支援。
★在野・反抗の時代
明治10年政府転覆計画(立志社事件)に加わり投獄される。出獄後大同団結運動に加わり、明治23年衆議院議員当選。第一議会の予算委員長として活躍。
★大陸雄飛を目指した時代
実業界に転身し、東京株式取引所頭取を務め、朝鮮半島での鉄道事業に進出。清国、辺境の雲南省にも踏破し革命派を支援。
★底辺の民衆に献身した時代
大正期は、仏門に入り帝国公道会を創立して部落融和運動に挺身。全国を講演して回る。

目次

◎第一章 土佐の周縁から
一 勤王と倒幕
土佐最西端の柏島と宿毛/宇和島・長崎遊学/天満屋事件~龍馬暗殺の復仇/高野山義挙/東征に出遅れる
二 明治新政府へ
放浪の日々・上海渡航/神戸湊川の体験と弾直樹との交流/賤称廃止への二つの建議/福岡藩への出張
三 近代化の先端
工部省鉄道寮~鉄道開業準備/陸奥宗光と神奈川県/警察制度改革の先駆/マリア・ルス号事件~日本初の国際裁判の開始/裁判勝利~広報外交を支えた人々
四 開化の地横浜
芸娼妓解放令~遊郭制度の近代的改革/鉄道開業式に臨む/キリスト教女子教育を支援する/大江の「妻」とは誰か/人民尊重の姿勢を示した開明的地方官
◎第二章 在野・反抗の時代
一 官界を去って
征韓論起こる/横浜生糸改会社と列強/大隈内務卿と陸羽巡廻報告/後藤象二郎と蓬莱社
二 政府転覆の策謀
西南戦争への呼応/立志社事件と大江/盛岡監獄に収監されるも厚遇を受ける/獄中で人生の目標を思索する/小苗との「離婚」
三 帝国議会へ
大同団結運動への参加/後藤象二郎の側近最有力者に/代議士へ~第一回衆議院議員総選挙/岩手での選挙戦に当選/衆議院予算委員長に~土佐派の「裏切り」/第二回総選挙で落選
◎第三章 大陸・辺境を目指して
一 実業界への転身と鉄道事業
東京株式取引所頭取に/日清戦争と「外資利用論」/朝鮮半島での鉄道事業に進出/後藤、陸奥、小苗の相次ぐ死/京釜鉄道事業と渡韓調査/京釜鉄道合同条約修正問題
二 韓国内政への参画
玄暎運と伊藤博文/水輪院副総裁~日本政府と韓国皇帝をつなぐ地位に/亡命者帰国問題に民間人ルートで工作/京義鉄道と営義鉄道~三国合従の構想/日露開戦と林公使との確執/伊藤博文招聘と日韓協約
三 中国大陸への夢
北清を歴遊/雲南省干崖に刀安仁を訪ねる/帰国の旅/孫文を内田良平を通じて支援
◎第四章 大正の新時代 底辺の民衆のために
一 憲政擁護運動と土佐同志会
「明治の罪人」として/融和運動への挺身/帝国公道会の創立/内務省の後援と地方巡講
二 「デモクラシー」との攻防
博毎事件~福岡への救援/米騒動への対応/原内閣と部落改善政策/喜田貞吉と尾佐竹猛の大江卓評価/普通選挙への不信
三 最後の闘い
部落融和の講演を各地で/雑賀博愛と『大江天也伝』記/最後の地方巡講/大江の後を継ぐもの/七四年の生涯を閉じる
◎終 章 よみがえる大江卓
アジア太平洋戦争とビルマ独立/国威宣揚と物語化されるマリア・ルス号事件/映画「奴隷船」~軍国主義の虚像/戦後民主主義のなかで~復活するマリア・ルス号事件と大江/道徳教育の「偉人」

著者プロフィール

大西 比呂志  (オオニシ ヒロシ)  (

1955年生まれ。早稲田大学政治経済学部、大学院政治学研究科をへて、フェリス女学院大学国際交流学部教授、学部長、評議員を歴任し名誉教授。専門は政治学政治史。
主な著書に『伊沢多喜男 知られざる官僚政治家』(朔北社、2019年)、『横浜をめぐる7つの物語 地域からみる歴史と世界』(フェリス女学院大学、2007年)、『横浜市政史の研究 近代都市における政党と官僚』(有隣堂、2004年)、『伊沢多喜男と近代日本』(編著、芙蓉書房出版、2003年)、『大東京空間の政治史 1920~30年代』(共編著、日本経済評論社、2002年)、『首都圏形成の戦後史 計画・開発と自治体』(共編著、日本経済評論社、2023年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。