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できる! つかえる! ことば遊びセレクション 向井 吉人(著) - 太郎次郎社エディタス
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できる! つかえる! ことば遊びセレクション (デキルツカエルコトバアソビセレクション)

教育
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B5判
縦256mm 横182mm 厚さ8mm
重さ 316g
112ページ
並製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-8118-0796-6   COPY
ISBN 13
9784811807966   COPY
ISBN 10h
4-8118-0796-0   COPY
ISBN 10
4811807960   COPY
出版者記号
8118   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年9月
書店発売日
登録日
2016年7月22日
最終更新日
2020年7月3日
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紹介

しりとり、回文、だじゃれにことわざ、CMコピーや詩作品─。教科書教材にもとりあげられる、古くてあたらしい表現活動「ことば遊び」。小学校教員として、「ことば遊び」の教育実践を長年続けてきた第一人者が、現場でつちかった60の技法と極意を子どもたちの作品とともに紹介。大人も子どもも楽しい、「ことば遊び」のアイデア集。

目次

I ことばが見つかる ひらがな遊び

15文字でことばさがし/ことばさがし・あ段づくし
2文字・3文字しりとり/2文字つなぎしりとり
テーマしりとり/しりとりでつなごう
だんだんしりとり/スーパーしりとり
「ん」の活用/促音「○っ」のつくことば
「○ん○ん」ことば/「○んち」ことば
ひともじ図鑑/だんだんことば ①②
しりあわせ/〈すむ〉と〈にごる〉
ことばのサンドイッチ/「っ」はさみサンドイッチ
ひと文字のせて/ことばの中のことば
オノマトペ連想あそび/反対ことば
【授業参観・むかいスペシャル】50音表からことばさがし

II 文が生まれる 漢字遊び

漢字カードで遊ぼう/新出漢字でこの一文!①②
似ている漢字でこの一文!/同じ漢字の音訓作文
漢字のなぞなぞづくり/漢字の分解作文
部首ばなし/音読み「かん」拾い
音から発想する漢字遊び三種
熟語でしりとり/だんだん熟語
【高学年でこそやってみたい】1年生の漢字から熟語さがし

III イメージが広がる 創作技法

あいうえおうた/ひともじうた
三行ばなし/三行ばなし・濁音編
なまえ遊び/かぞえもんく
かぞえうた①②/しりとり小ばなし
くつかむり①②/だんだんばなし
百字文/しりとりうた
カルタづくり/オノマトペカルタ

IV 型はめ創作 ことば遊びの詩の授業

■谷川俊太郎作品の授業
「かえるのぴょん」は何をとびこえる?
声に出して読む「あいたたた」
机の上で「けんかならこい」
「あな」を穴埋めする
「いろはがるた」に付け句する

■五つの詩作品の授業
和田誠「ことばのこばこ」から◎「しりとりもんく」の文字鎖
ねじめ正一「あいうえおにぎり」◎お段のことばと副詞を見つけて
岸田衿子「へんなひとかぞえうた」◎だれがどうした「かぞえうた」
川崎洋「言葉ふざけ」◎「さかさことば」でまねっこ創作
中江俊夫「たべもの」◎オノマトペからの連想創作

V もっと楽しく ことば遊びのカルタと本

■日本語カルタの活用術
『たべものかるた あっちゃんあがつく』/『あいうえおんカルタ』/『へんしんかるた』/『かいけつゾロリのおやじギャグかるた』/『新版 101漢字カルタ』/『江戸いろはかるた』

■[ブックガイド]本で読むことば遊び
回文の絵本/アナグラムあれこれ/しりあわせ・あたまそろえの絵本/早口ことばの絵本/だじゃれの絵本/決まり文句・替え歌の絵本/しりとりうた・つみあげうたの絵本/なぞなぞあそびの絵本/ことわざあそびの絵本/しりとりあそびの絵本/ひともじうたの絵本/あいうえおうたの絵本/かぞえうたの絵本/技法ミックス作品
*読み聞かせ・音読あそびにひと工夫

前書きなど

はじめに

 ことば遊びは、ことばを遊ばせる技法であり、表現活動のひとつです。さまざまな技法に動機づけられて、楽しく・おもしろく表現できちゃう、遊べちゃう。ふつうの文章表現は、見聞したものや心情・気持ちなどが動機づけになる自己表現です。だけど、ことば遊びは、単語やフレーズ、詩作品などをもとに、意味ではなく、音と文字を技法・ルールにのせて遊ばせるものです。
 しりとり、くつかむり(沓冠)、アクロスティック、だんだんことば……などなど、たくさんの技法があって、さながら遊園地のアトラクションのよう。学校作文によって紡がれることばは、見聞や感情に寄り添った表現になる。だけどことば遊びは、見つかったり引きだされたりしたことばのイメージによって表現される。こうしたことばさがしと文づくりの思考過程って、学校作文とはあきらかに異質なものではないでしょうか。
 教科書教材のなかにも、ことば遊びが表現活動のひとつとしてとりあげられています。いやあ、じつに喜ばしいことです。本書でもいくつかの事例を紹介しています。しかし、です。表現活動における思考過程、頭づかいの違いには、あまり気づかれていないように思います。
 そうです。ことば遊びは、初めにことばありき。パズルにも似たさまざまな技法によって動機づけられ、組み合わせたり、並べ替えたり、つないだりしながら、想像的なイメージへと広げ、ふくらませる。自己表現しなくちゃ、という縛りから解放されて、頭も心もリフレッシュすることうけあいです。
 小学校の三十人ほどの教室で実践する、授業としてのことば遊びはパワフル。飛び交うことば、イメージのすれ違いや飛躍、偶然のことばが化学反応する瞬間などを、わたしはしこたま体験してきました。そんな体験を反芻しながら、長年「学級だより」に書いてきた授業記録をもとに、本書はセレクト・編集されています。でも、ことば遊びのおもしろさ・楽しさは「やってみなくちゃわからない!」──と、某テレビ番組のキャッチフレーズを借りて申し上げておきましょう。
 ことば遊びは、教室における関係性をとりもつ教材のひとつでもあります。
教科・教材・授業によって、子どもとの関係性はかたちづくられ、構築されます。ちょっと異質な思考過程をはらむことば遊びが、関係性の遊びや潤滑剤になるのではないでしょうか。

  【こ】とばの音を ならべかえたり
  【と】りかえたり
  【ば】あいによっては しりとりあそび
  【あ】んなことば こんなイメージ
  【そ】うぞうしながら ひろがるせかい
  【び】っくりぎょうてん うちょうてん

著者プロフィール

向井 吉人  (ムカイ ヨシヒト)  (

1948年、三重県生まれ。1972年~2009年、東京都小学校教員。定年までの37年間を学級担任として勤務。現在、東京都および立川市の非常勤教員・時間講師。長年にわたり、ことば遊びの教育実践と理論的研究、ことば遊びについてのコレクションとその批評を続けてきた。
1983年、ことば遊びの教育実践により久留島武彦文化賞を受賞。
ことばあそびの会には発足の1977年に会員となり、1985年からは全面教育学研究会に参加。
ことば遊びに関する著書に『素敵にことば遊び』(學藝書林)、『ことば遊びの授業づくり』(明治図書)、共著書に『作文わくわく教室』(さ・え・ら書房)など。子ども・教育に関する著書に『学校の内側から』(田畑書店)、共著書に『脱「学級崩壊」宣言』(春秋社)、『子供はぜーんぶわかってる』(吉本隆明氏に聞く、批評社)など。
全面教育学研究会ウェブサイトに「ことばっちの冒険」を掲載中。
http://zenmenken2014.web.fc2.com/

追記

本書で紹介した数々のことば遊びがすぐにできる!
プリント用ワークシートを公開(2016年10月下旬)
www.tarojiro.co.jp/kotobaasobi/からダウンロードできます

上記内容は本書刊行時のものです。