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共生の社会学 岡本 智周(編著) - 太郎次郎社エディタス
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共生の社会学 (キョウセイノシャカイガク) ナショナリズム、ケア、世代、社会意識 (ナショナリズムケアセダイシャカイイシキ)

社会科学
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四六判
縦188mm 横128mm
272ページ
上製
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-8118-0792-8   COPY
ISBN 13
9784811807928   COPY
ISBN 10h
4-8118-0792-8   COPY
ISBN 10
4811807928   COPY
出版者記号
8118   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年4月
書店発売日
登録日
2016年3月15日
最終更新日
2016年3月31日
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紹介

なぜ、共生しなければならないのか、
日本社会において共生はどのように捉えられているのか、
われわれは問題状況にどうかかわりうるのか──。

共生への一歩はつねに、認識の枠組みを更新することによって踏みだされる。
序列と葛藤、排他の事実を出発点としながら、
「あるもの」と「異なるもの」とを隔てている
社会的カテゴリを問いつづけること。
そこから共生への道が拓かれる。

「ナショナリズム」「ケア」「世代」「社会意識」という、
いま、もっともアクチュアルな4つの論題をとおして、
現代日本社会のありようについて検討し、
その思考の先に、社会的共生の方向性を指し示す。

目次

本書のねらい──共生の論理の社会学的探究◎岡本智周

【ナショナリズム】

第1章◆保守言論における「日本」と「危機」◎平野直子
   ──カテゴリの更新を拒む言説とその限界

第2章◆歴史教育内容の現状と、伝統の学び方のこれから◎岡本智周

第3章◆沖縄におけるネイションの位相と米軍基地◎熊本博之

ナショナリズムをめぐって◆「国民」カテゴリの揺らぎへの対処

【ケア──ジェンダーと障害】

第4章◆ジェンダーカテゴリとマイノリティ◎笹野悦子
   ──父子家庭が問いかけるもの

第5章◆子育てとはいかなる営みか◎丹治恭子
   ──責任・担い手の変容から

第6章◆障害者権利条約からみた新たな意思決定支援◎麦倉泰子

ケアをめぐって◆ジェンダーと障害が問う「社会」のあり方

【世代】

第7章◆「青壮年/高齢」の区分をめぐって◎笹野悦子・丹治恭子

第8章◆世代間経済格差と世代間共生◎和田修一
   ──共生策としての共助

世代をめぐって◆年齢を超えた「主体」への更新

【社会意識】

第9章◆「共生」にかかわる社会意識の現状と構造◎坂口真康・岡本智周

第10章◆戦後日本の社会学にみる学知の更新◎大黒屋貴稔
   ──『社会学評論』における「共生」言説の量的・質的変遷

社会意識をめぐって◆私たちは「共生」をどのようなものとしてとらえているのか

おわりに──共生の追求/追究のために◎丹治恭子

著者プロフィール

岡本 智周  (オカモト トモチカ)  (編著

おかもとともちか
筑波大学人間系(大学院人間総合科学研究科)准教授。
専門分野:教育社会学、共生社会学、ナショナリズム研究
主要著作:『国民史の変貌──日米歴史教科書とグローバル時代のナショナリズム』日本評論社、第1回日本教育社会学会奨励賞)、『共生社会とナショナルヒストリ──歴史教科書の視点から』(勁草書房)、『「ゆとり」批判はどうつくられたのか──世代論を解きほぐす』(共著、太郎次郎社エディタス)

丹治 恭子  (タンジ キョウコ)  (編著

たんじきょうこ
立正大学仏教学部准教授。
専門分野:教育社会学、幼児教育・保育学、ジェンダー論
主要著作:『ケアのはじまる場所──哲学・倫理学・社会学・教育学からの11章』(共著、ナカニシヤ出版)、『共生と希望の教育学』(共著、筑波大学出版会)、幼稚園・保育所の「制度的一元化」への志向性──2000年代における「機能拡大」との関連から」『子ども社会研究』第15号(日本子ども社会学会)

平野 直子  (ヒラノ ナオコ)  (

ひらのなおこ
早稲田大学非常勤講師。
専門分野:宗教社会学
主要著作:『〈オウム真理教〉を検証する──そのウチとソトの境界線』(共著、春秋社)、『宗教と社会のフロンティア──宗教社会学からみる現代日本』(共著、勁草書房)、『情報時代のオウム真理教』(共著、春秋社)

熊本 博之  (クマモト ヒロユキ)  (

くまもとひろゆき
明星大学人文学部准教授。
専門分野:地域社会学、環境社会学、沖縄研究
主要著作:『持続と変容の沖縄社会──沖縄的なるものの現在』(共著、ミネルヴァ書房)、『米軍基地文化』(共著、新曜社)、『沖縄学入門──空腹の作法』(共著、昭和堂)

笹野 悦子  (ササノ エツコ)  (

ささのえつこ
早稲田大学ほか非常勤講師。
専門分野:社会学、ジェンダー研究、家族研究
主要著作:『ジェンダーが拓く共生社会』(共著、論創社)、『希望と共生の社会学』(共著、筑波大学出版会)

麦倉 泰子  (ムギクラ ヤスコ)  (

むぎくらやすこ
関東学院大学社会学部准教授。
専門分野:障害学、障害者福祉、福祉社会学
主要著作:『共生と希望の教育学』(共著、筑波大学出版会)、『障害学入門──福祉・医療分野に関わる人のために』(共訳、明石書店)、『支援の障害学へ向けて』(共著、現代書館)

和田 修一  (ワダ シュウイチ)  (

わだしゅういち
早稲田大学文学学術院教授
専門分野:老年社会学、近代社会論
主要著作:『生きがいの社会学──高齢社会における幸福とは何か』(共編著、弘文堂)、Images of Aging: Cultural Representations of Later Life(共著、Routledge)、『中高年齢層の職業と生活―定年退職を中心にして』(共編著、東京大学出版会)

坂口 真康  (サカグチ マサヤス)  (

さかぐちまさやす
筑波大学大学院3年制博士課程人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻在籍
専門分野:教育社会学、共生教育論、南アフリカ共和国の教育研究
主要著作:「南アフリカ共和国における「共生」のための教育に関する一考察──西ケープ州の高等学校を舞台とした認識のせめぎ合いに着目して」『比較教育学研究』第50号(日本比較教育学会)、「高校生における外国や外国人に関する意識の考察──ナショナルな枠組みの柔軟性に焦点をあてて」『高校生のコミュニティとの関わり合いに関する調査──2013-14年調査報告』(筑波大学共生教育社会学研究室)

大黒屋 貴稔  (オオグロヤ タカトシ)  (

おおぐろやたかとし
聖カタリナ大学人間健康福祉学部専任講師
専門分野:知識社会学、社会学史、理論社会学
主要著作:『生活世界の構造』(共訳、筑摩書房)、「社会学教育にみる学知の変遷──『社会学史』科目を事例として」『社会学年誌』第53号(早稲田社会学会)、「顕在的な統一体と潜在的な統一体──『分析的リアリズム』をめぐるシュッツとルーマンのパーソンズ批判を手がかりとして」『ソシオロジカル・ペーパーズ』第20号(早稲田大学大学院社会学院生研究会)

上記内容は本書刊行時のものです。