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共生の社会学
ナショナリズム、ケア、世代、社会意識
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年4月
- 書店発売日
- 2016年4月8日
- 登録日
- 2016年3月15日
- 最終更新日
- 2016年3月31日
紹介
なぜ、共生しなければならないのか、
日本社会において共生はどのように捉えられているのか、
われわれは問題状況にどうかかわりうるのか──。
共生への一歩はつねに、認識の枠組みを更新することによって踏みだされる。
序列と葛藤、排他の事実を出発点としながら、
「あるもの」と「異なるもの」とを隔てている
社会的カテゴリを問いつづけること。
そこから共生への道が拓かれる。
「ナショナリズム」「ケア」「世代」「社会意識」という、
いま、もっともアクチュアルな4つの論題をとおして、
現代日本社会のありようについて検討し、
その思考の先に、社会的共生の方向性を指し示す。
目次
本書のねらい──共生の論理の社会学的探究◎岡本智周
【ナショナリズム】
第1章◆保守言論における「日本」と「危機」◎平野直子
──カテゴリの更新を拒む言説とその限界
第2章◆歴史教育内容の現状と、伝統の学び方のこれから◎岡本智周
第3章◆沖縄におけるネイションの位相と米軍基地◎熊本博之
ナショナリズムをめぐって◆「国民」カテゴリの揺らぎへの対処
【ケア──ジェンダーと障害】
第4章◆ジェンダーカテゴリとマイノリティ◎笹野悦子
──父子家庭が問いかけるもの
第5章◆子育てとはいかなる営みか◎丹治恭子
──責任・担い手の変容から
第6章◆障害者権利条約からみた新たな意思決定支援◎麦倉泰子
ケアをめぐって◆ジェンダーと障害が問う「社会」のあり方
【世代】
第7章◆「青壮年/高齢」の区分をめぐって◎笹野悦子・丹治恭子
第8章◆世代間経済格差と世代間共生◎和田修一
──共生策としての共助
世代をめぐって◆年齢を超えた「主体」への更新
【社会意識】
第9章◆「共生」にかかわる社会意識の現状と構造◎坂口真康・岡本智周
第10章◆戦後日本の社会学にみる学知の更新◎大黒屋貴稔
──『社会学評論』における「共生」言説の量的・質的変遷
社会意識をめぐって◆私たちは「共生」をどのようなものとしてとらえているのか
おわりに──共生の追求/追究のために◎丹治恭子
上記内容は本書刊行時のものです。