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浪曲新作40本・20代最後の挑戦
- 出版社在庫情報
- 不明
- 初版年月日
- 2026年7月31日
- 書店発売日
- 2026年7月31日
- 登録日
- 2026年7月26日
- 最終更新日
- 2026年7月27日
紹介
最年少にして浪曲界の第一人者が、年に40本もの新作を発表するというかつて例のない快挙を遂げた! どの新作も多彩なテーマと豊かな文学性を供え、著者ならではの透き通るような声と音楽性に富んだ節回しに多くの観衆を魅了し続けた。本書はその全貌を記録した集大成である。
目次
春の七草
怪しげな女
子湖に浮かぶ祠
巾着切りの伊三郎
雨の晩
間に合わなかったお雛様
お春の恋
亀蔵の恒例行事
鬼怒川に眠る祈り
柳と梛
治助桜
お咲の告白
三吉の末路
咽声忠左衛門
縁を結んだ柏餅
有難いネズミのお経
裂かれた天井絵
鯉の釣り竿
催涙雨
花火の火
とべない蝶々
空き家の日常
六人目
迎え火
二つの顔
お向かいの鯉と鯛
黄泉からの手紙
月見の翌朝
神様のキゲン
寝太郎
薪の刻印
盗人と子供
女の正体
虎になった猫
達磨の目
小さな氏神
橋の名と客
ベロ出しチョンマ
騙し合い
月蜘蛛秋五郎
前書きなど
まえがき
この本にある四十本の物語は二〇二五年の一年間で書き上げた自作の物語です。もともと私は古典派として走ってきたのですが、二〇二四年、後輩たちの取り組みや姿勢に感化され、「今のままでは駄目だ。私もなにかしなくては」と思い立ち、毎週自分で作った創作のネタを披露したら……と奇抜な案が浮かんだのがキッカケで二〇二四年六月から取り組みを開始し、その半年後の二〇二五年一月より『毎週月曜日新作ネタ下ろしの会』がスタートしました。そのスケジュール表を巻末に載せました。実はコロナ禍で舞台が全て中止になった時、家でする事がなく、今まで手をつけたことがなかった自作の物語でも書いてみようかな、という気持になりました。書いてはみたもののやはり難しく断念してしまったのですが、今回、再び火がつき、なんとか走りきる事ができました。話の中にはファンタジー物もあれば親子物、怪談物や、もともとある民話や童話から持ってきた話もあります。春~冬と季節物もありますので楽しんで頂ければ幸いです。
この企画のために浪曲の作者に書いていただいた二作品をはずし、『騙し合い』と『月蜘蛛秋五郎』の二本を新たに書き加え、脚色物を含めて私の書き下ろし作品集としました。
まだ浪曲の説明をしていませんでしたね。浪曲とは落語・講談に並ぶ三大話芸で、唸り手(浪曲師)と曲師(三味線奏者)の二人三脚で舞台をつとめます。会話調の『啖呵』と三味線伴奏に合わせた歌の部分『節』で構成されています。節にも色々な種類があって、この本にもある通りカン・オツ・キザミ・愁嘆・早節など〽印の上部に書かれているのが節の種類です。カンというのは高い声、オツというのは低い声、愁嘆が悲しい場面に多用され涙を誘います。物語の終盤、一番の盛り上がりに早節が使われることが多いです。浪曲の台本が本にまとめられた例は少なく、あってもこの本のようにすべての作品に節の種類が書き込まれている例を私は知りません。そこで私の啖呵と節を聞いて見たい! と思ってくださった皆様、「国本はる乃チャンネル」がありますのでお時間のある時、You Tubeを覗いてみてください!
上記内容は本書刊行時のものです。
