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核兵器禁止条約は日本を守れるか
「新しい現実」への正念場
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年4月25日
- 書店発売日
- 2022年4月27日
- 登録日
- 2022年4月14日
- 最終更新日
- 2022年4月22日
書評掲載情報
2022-07-09 | 日本経済新聞 朝刊 |
2022-05-21 | 毎日新聞 朝刊 |
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紹介
◆出口戦略としての軍縮―軍縮の現場を知り尽くした外交官の視点から語られる、信頼の醸成と現実的な措置を積み上げる漸進的アプローチとは◆
軍縮の現場を知り尽くした外交官の視点から、出口戦略としての軍縮を探る。信頼の醸成と現実的な措置を積み上げる「漸進的アプローチ」を擁護。核危機の今こそ必読の書。
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★推薦の辞:佐々江賢一郎氏
「本書は、核兵器禁止派、核抑止力低減反対派或いは中間派のいずれの立場の人々にとっても、互いの立場を理解し、今一度その妥当性を検証してみる良い材料を提供している。」
目次
『核兵器禁止条約は日本を守れるか』
佐野利男(原子力委員会委員) 著
【目 次】
はしがき
第一章 核兵器禁止条約と核抑止
はじめに
1 核兵器禁止条約とは何か
(1) 核兵器禁止条約成立への経緯/(2) 禁止条約交渉の特色
2 核兵器禁止条約の問題点
(1) 核抑止の否定/(2) 禁止条約かNPTか/(3) 核の廃棄を検証できるか
3 禁止条約推進派の核抑止観―ベアトリス・フィン事務局長への反論
(1) 北朝鮮問題と核抑止/(2) 核兵器の終わりか人類の終わりか
4 禁止条約が提起した論点
(1) 禁止条約が提起した論点/(2) 今後の核軍縮を考える上で留意すべき点
5 「新しい現実」への正念場
第二章 漸進的アプローチの擁護
はじめに
1 現実的なアプローチ
2 NPT運用検討会議の成果
(1) 核軍縮パッケージ(案)/(2) 五核兵器国(P5)会合―多国間核軍縮交渉への期待
3 核兵器国が約束した核軍縮措置の実施状況と今後の展望
4 NPTの旗の下へ
第三章 新たな軍備管理の展望
はじめに
1 今後の軍備管理交渉の形態とアジェンダ
(1) 多国間軍備管理交渉の必要性/(2) 新たな軍備管理交渉のアジェンダ/(3) 欧州における非戦略核兵器(戦術核兵器)の扱い/
(4) ミサイル防衛/(5) 最新精密通常兵器・極超音速ミサイル開発/(6) 核兵器システムへのサイバー攻撃/(7) 宇宙空間の軍備管理
2 米露中の三カ国軍備管理交渉の実現に向けて
(1) 抑止と軍備管理/(2) 中国をいかに参加させるか
3 中国の選択―抑止力増強か軍縮管理か
第四章 多国間軍縮条約の擁護
はじめに
1 多国間軍縮条約の意義
(1) 軍備規制に関する規範形成/(2) 会議場という名の戦場(ジュネーブ軍縮会議の例)/(3) 多国間協議の効用/
(4) 国際情勢の悪化を食い止める「歯止め効果」/(5) 軍縮の信頼醸成機能/(6) 多国間軍縮条約の問題点
2 核軍縮をめぐる諸問題
(1) 希薄な安全保障感覚と禁止条約/(2) 軍縮教育のありかた/(3) 北東アジア非核兵器地帯構想/(4) 国家政策と個人の価値観
3 禁止条約の意義―禁止条約はNPTの受け皿になり得るか
(1) 禁止条約の意義に関する論調/(2) 禁止条約はNPTの受け皿になり得るか
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。