版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
「ビックリハウス」と政治関心の戦後史––––サブカルチャー雑誌がつくった若者共同体 富永京子(著/文) - 晶文社
.
【書誌情報利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

在庫ステータス

不明

取引情報

取引取次:
ト・日     書店
直接取引:なし

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

「ビックリハウス」と政治関心の戦後史––––サブカルチャー雑誌がつくった若者共同体 (ビックリハウストセイジカンシンノセンゴシサブカルチャーザッシガツクッタワカモノキョウドウタイ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:晶文社
四六判
320ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-7949-7436-5   COPY
ISBN 13
9784794974365   COPY
ISBN 10h
4-7949-7436-1   COPY
ISBN 10
4794974361   COPY
出版者記号
7949   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
発売予定日
登録日
2024年5月23日
最終更新日
2024年7月1日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

「政治に関心がない」とされがちな若者の第一世代。本当に彼らは政治や社会運動に関心がなかったのか? そして、なぜ現在に至るまで非政治的だとみなされてしまったのか? 糸井重里、橋本治、YMOなどが登場した伝説的サブカルチャー雑誌、『ビックリハウス』(1975―1985)から実証的に「若者」たちの心の内を明らかにする。各メディアで活躍する社会学の新鋭が「若者の政治離れ」の源流に迫る渾身の一冊。

目次

まえがき

第1部 問題意識・先行研究・方法と事例
1 はじめに――1970年代以降、日本人は本当に政治と社会運動に背を向けたのか?
1-1 消費社会と私生活主義、公的なものへの無関心
1-2 1960年代以降における社会意識と政治参加の動態
1-3私生活主義と政治への忌避を代表する存在としての「若者」
1-4.本書の構成

2 先行研究と分析視角――政治史・経済史・社会史的観点から
2-1 なぜ「雑誌」なのか――1970-80年代の「共同性」と「政治性」を考える
2-2 同時代における若者雑誌の政治性と共同性
2-3 戦後における読者共同体の「政治性」と「共同性」の変容
2-4 事例としてのビックリハウス――共同性と政治性の「挫折」?

3 事例、方法、分析視角
3-1 事例――雑誌『ビックリハウス』
3-2 方法――雑誌の計量テキスト分析と内容分析
3-3 分析視角――戦争、女性、ロック

第2部 戦後社会の価値変容――戦争経験、ジェンダー、ロックの視点から
4 語りの解放と継承のずれ――「戦後」と「安保」から遠く離れて
4-1 1970年代以降の反戦・平和運動と方法を巡る是非
4-2 雑誌『ビックリハウス』における戦争の語り
4-3 「戦後」と「安保」から遠く離れて
  
5 女性解放――運動が成す個人の解放、解放された個人への抑圧としての運動
5-1 同時期の雑誌上における女性運動表象の両義性
5-2 「個の解放」への真摯さと「性の解放」の挫折
5-3 運動がなしえた個人の解放、解放された個人への規制としての運動

6 「論争」から「私的」へ、「頭」から「心」へ――みんなで語るそれぞれのロック
6-1 『宝島』とロック、政治、カウンターカルチャー
6-2 『ビックリハウス』はロックをどう「論争」したか
6-3 「人それぞれ」の読者・編集者共同体

第3部 みんなの正しさという古い建前、個人の本音という新しい正義
7 社会運動・政治参加――規範性・教条主義に対する忌避・回避の「主体的な」顕在化
7-1 政治への関与を辞さないサブカル雑誌
7-2 『ビックリハウス』の分析
7-3 「べき」への忌避、「主体性」の尊重、「共同体」の隘路

8 差別が「率直さの表明」から「不謹慎さを競うゲーム」になるまで
8-1 マイノリティへの「あけすけさ」は運動か遊戯か
8-2 『ビックリハウス』はマイノリティと差別をどう捉えたか
8-3 差別が「あえて」の率直さから、不謹慎さを競うゲームになるまで

9 自主的で主体的な参加の結果「政治に背を向けた」共同体
9-1 「言葉遊び」のパロディ誌としてのビックリハウス
9-2 民主的な「参加」に基づく読者共同体としてのビックリハウス
9-3 自発的に参加した結果、社会・政治に背を向けた「大衆」

10 考察と結論
10-1 本書の知見がもつ普遍性
10-2 社会学・社会批評的な「世代論」「時代論」への反論
10-3 消費社会において、私生活を通じた公的関心の形成は可能か

おわりに
参考文献

著者プロフィール

富永京子  (トミナガキョウコ)  (著/文

1986年生まれ。立命館大学産業社会学部准教授。シノドス国際社会動向研究所理事。専攻は社会運動論・国際社会学。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程・博士課程修了後、日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、2015年より現職。著書に『社会運動と若者──日常と出来事を往還する政治』(ナカニシヤ出版)、『社会運動のサブカルチャー化――G8 サミット抗議行動の経験分析』(せりか書房)、『みんなの「わがまま」入門』(左右社)。

上記内容は本書刊行時のものです。