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文学の黄昏 松浦 寿輝(著) - 草思社
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文学の黄昏 (ブンガクノタソガレ)

文芸
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発行:草思社
四六判
384ページ
定価 3,200 円+税   3,520 円(税込)
ISBN
978-4-7942-2860-4   COPY
ISBN 13
9784794228604   COPY
ISBN 10h
4-7942-2860-0   COPY
ISBN 10
4794228600   COPY
出版者記号
7942   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年10月2日
発売予定日
登録日
2026年8月29日
最終更新日
2026年8月29日
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紹介

樋口一葉、北村透谷、萩原朔太郎から
三島由紀夫、中上健次、大江健三郎、古井由吉まで、
巨星たちの「魂」に触れる、渾身の近現代文学論。
この二十年間に発表された批評、随想、講演録、インタビューを集成。

詩も小説も言葉で書かれる。絵でも映像でも楽音でもなく、言葉によって表現されるものが文学である。何を今さらそんな初歩的なことを、と首をかしげる向きもあるかもしれないが、自明と見えるこの一事を改めて再確認することからしか、文学をめぐるいかなる論も始められないというのがわたしの考えだ。(「平準化と特異化」より)

[本書の内容]

平準化と特異化

古井由吉さんを悼む/静かな暮らし――古井由吉/もはや年齢がない――偏愛的「古井由吉他撰作品」/古井由吉の文――三回忌に寄せて/追悼 大江健三郎/大江健三郎の死/誠実と猛烈――大江健三郎/ドナルド・キーンさんを悼む/ドナルド・キーンの世界/キーンさんのこと/「非凡な人物」の肖像――ドナルド・キーン『石川啄木』/小さな名著――ドナルド・キーン『二つの母国に生きて』/平凡社ライブラリー 私の一冊――高階秀爾『ルネッサンス夜話 近代の黎明に生きた人びと』/言語をゾンビ化する――筒井康隆/「人間的」とは――筒井康隆/中上健次の「文」/名前の悲劇――中上健次『岬』『枯木灘』『地の果て 至上の時』/荒事師にして色事師――吉増剛造全詩集によせて/自由人・高橋睦郎/弔辞 阿部良雄先生を送る/栄光ある孤立――丸谷才一『エホバの顔を避けて』/四十代の奇蹟――辻邦生/三島という大きな謎――三島由紀夫/山中智恵子の一首/葛原妙子の美と戦慄/疲労と憤怒――追悼 吉本隆明/悲嘆と慰藉――森有正/男性というものの秘密――太宰治「彼は昔の彼ならず」/遅滞のない速度――金子光晴『マレー蘭印紀行』/詩集の全体を堪能する――西脇順三郎『Ambarvalia・旅人かへらず』/詩をどう読むか――石原吉郎、西脇順三郎、粕谷栄市、松浦寿輝/内田百閒生誕百三十年に寄せて/言葉の冥界をさまよう――内田百閒「冥途」/萩原朔太郎の天才/『月に吠える』――その力業、唄、冒険/「憂鬱なる花見」の年に――パンデミックのなかで萩原朔太郎を読み直す/荷風という男/「言文一致」――書き言葉の激変/透谷と一葉――もう一つの〈近代〉/小川町界隈――夏目漱石/薄日さす町の宿命――芥川龍之介

カズオ・イシグロのこと/パトリック・モディアノ/身体に根ざした豊饒な世界開く――ル・クレジオの文学/追悼 ジョン・ル・カレ/「太陽宮」の魅惑――E・R・バローズ/喪は過ぎ去らない――ロラン・バルト『喪の日記』/「反知性主義」に陥らないための必読書――バートランド・ラッセル/チェスタトン、ゴダール、モンティ・パイソン/クレピュスキュールの人――ヴァレリー(…)

本から本へ/私の「海外の長篇小説ベスト10」/英国の近・現代文学をめぐって/私が薦める河出の本/この三冊 上海/岩波文庫私の三冊(…)

目次


平準化と特異化


古井由吉さんを悼む
静かな暮らし――古井由吉
もはや年齢がない――偏愛的「古井由吉他撰作品」
古井由吉の文――三回忌に寄せて
追悼 大江健三郎
大江健三郎の死
誠実と猛烈――大江健三郎
ドナルド・キーンさんを悼む
ドナルド・キーンの世界
キーンさんのこと
「非凡な人物」の肖像――ドナルド・キーン『石川啄木』
小さな名著――ドナルド・キーン『二つの母国に生きて』
平凡社ライブラリー 私の一冊――高階秀爾『ルネッサンス夜話 近代の黎明に生きた人びと』
言語をゾンビ化する――筒井康隆
「人間的」とは――筒井康隆
中上健次の「文」
名前の悲劇――中上健次『岬』『枯木灘』『地の果て 至上の時』
荒事師にして色事師――吉増剛造全詩集によせて
自由人・高橋睦郎
弔辞 阿部良雄先生を送る
栄光ある孤立――丸谷才一『エホバの顔を避けて』
四十代の奇蹟――辻邦生
三島という大きな謎――三島由紀夫
山中智恵子の一首
葛原妙子の美と戦慄
疲労と憤怒――追悼 吉本隆明
悲嘆と慰藉――森有正
男性というものの秘密――太宰治「彼は昔の彼ならず」
遅滞のない速度――金子光晴『マレー蘭印紀行』
詩集の全体を堪能する――西脇順三郎『Ambarvalia・旅人かへらず』
詩をどう読むか――石原吉郎、西脇順三郎、粕谷栄市、松浦寿輝
内田百閒生誕百三十年に寄せて
言葉の冥界をさまよう――内田百閒「冥途」
萩原朔太郎の天才
『月に吠える』――その力業、唄、冒険
「憂鬱なる花見」の年に――パンデミックのなかで萩原朔太郎を読み直す
荷風という男
「言文一致」――書き言葉の激変
透谷と一葉――もう一つの〈近代〉
小川町界隈――夏目漱石
薄日さす町の宿命――芥川龍之介


カズオ・イシグロのこと
パトリック・モディアノ
身体に根ざした豊饒な世界開く――ル・クレジオの文学
追悼 ジョン・ル・カレ
「太陽宮」の魅惑――E・R・バローズ
喪は過ぎ去らない――ロラン・バルト『喪の日記』
「反知性主義」に陥らないための必読書――バートランド・ラッセル
チェスタトン、ゴダール、モンティ・パイソン
クレピュスキュールの人――ヴァレリー
「波打ち際」と暴力――ヴァレリー
懐かしい本――ダフネ・デュ・モーリア『レベッカ』
不思議な光芒を放つユートピア譚――ケネス・グレーアム『たのしい川べ』
思い出の絵本・心に残る児童文学――ヒュー・ロフティング『ドリトル先生物語』


本から本へ
私の「海外の長篇小説ベスト10」
英国の近・現代文学をめぐって
読書日録
私が薦める河出の本
この三冊 上海
岩波文庫私の三冊
歳月を考えるためのブックリスト
私の偏愛書――『ガードナーの数学パズル・ゲーム』
「二〇世紀の夢」を読む十冊――『徹底討議 二〇世紀の思想・文学・芸術』刊行記念選書

あとがき――黄昏を讃える

著者プロフィール

松浦 寿輝  (マツウラ ヒサキ)  (

松浦 寿輝(まつうら・ひさき)
一九五四年、東京都生まれ。詩人、小説家、批評家。著書に詩集『冬の本』(高見順賞)、『吃水都市』(萩原朔太郎賞)、『afterward』(鮎川信夫賞)、『松浦寿輝全詩集』、小説『花腐し』(芥川賞)、『半島』(読売文学賞)、『名誉と恍惚』(谷崎潤一郎賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)、『人外』(野間文芸賞)、『無月の譜』(将棋ペンクラブ大賞文芸部門大賞)、批評『エッフェル塔試論』(吉田秀和賞)、『折口信夫論』(三島由紀夫賞)、『知の庭園 19世紀パリの空間装置』(芸術選奨文部大臣賞)、『明治の表象空間』(毎日芸術賞特別賞)、『黄昏の光 吉田健一論』など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。