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ライトノベルのメディア史 山中 智省(著) - 青弓社
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ライトノベルのメディア史 (ライトノベルノメディアシ) 若年層向け文庫レーベルの誕生と発展 (ジャクネンソウムケブンコレーベルノタンジョウトハッテン)

社会一般
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発行:青弓社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ22mm
重さ 462g
392ページ
並製
定価 3,800 円+税   4,180 円(税込)
ISBN
978-4-7872-9284-1   COPY
ISBN 13
9784787292841   COPY
ISBN 10h
4-7872-9284-6   COPY
ISBN 10
4787292846   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年10月21日
書店発売日
登録日
2026年9月11日
最終更新日
2026年10月16日
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紹介

マンガ・アニメ風のキャラクターイラストに代表されるビジュアル要素を交えつつ、「面白ければなんでもあり」といわれるほど多彩な物語を紡ぐライトノベルは、現在、若年層向けのエンターテインメント小説として広く親しまれている。そんなライトノベルはいかにして誕生し、これまでどのように発展を遂げてきたのか。

本書では、長年にわたり作品の主要な刊行媒体となってきた「文庫」の存在に焦点を当てる。そして、ソノラマ文庫、集英社文庫コバルトシリーズ/コバルト文庫、アニメージュ文庫、富士見文庫、角川スニーカー文庫、富士見ファンタジア文庫、電撃文庫といった7つの文庫レーベルを取り上げ、各レーベルの成立と展開の過程をたどりながら、メディア論的視座からライトノベルの特質や読者獲得の戦略を明らかにする。

マンガ、アニメ、ゲームなどのジャンルやメディア、文化と共鳴しながら独自の領域を展開してきた「複合的な文化現象」であるライトノベルを、「若年層を小説の読者や作家として獲得することを企図した出版メディア」と捉え直し、誕生から確立に至るまでのプロセスを「ライトノベルのメディア史」として描き出すライトノベル研究の決定版。200点を超える図版も充実。

目次

はじめに

序 章 問題の所在
 1 ライトノベルとは何か?
 2 ライトノベルという「複合的な文化現象」
 3 若年層読者の獲得戦略が生み出したもの

第1部 文庫を舞台とした若年層向け小説の新展開

第1章 ライトノベルとその歴史へのアプローチ
 1 批評・評論・研究の動向
 2 構築していくメディア史の地平
 3 本書における研究の対象と方法

第2章 文庫の概念と特徴に生じた変容の具体相
 1 文庫(文庫本)の定義と歴史
 2 第三次文庫ブームの到来とその影響
 3 「角川商法」の成功がもたらしたもの

第3章 一九七〇年代に現れた若年層向け文庫レーベル
 1 小・中・高校生に浸透した文庫受容
 2 「ヤングアダルト文庫」の広がり
 3 先駆的な文庫レーベルの登場経緯

第2部 ライトノベルのメディア史――一九七〇―九〇年代の様相

第4章 先行ジャンルの継承から新しい小説の萌芽へ①――ソノラマ文庫
 1 「ライトノベルの一源流」といわれる理由とその問題点
 2 朝日ソノラマという出版社の特異性
 3 マンガ・アニメとの共存を図った「サンヤングシリーズ」
 4 「サンヤングシリーズ」からソノラマ文庫へ
 5 新世代に向けたエンターテインメント小説の創造と展開
 6 ソノラマ文庫が抱えていた戦略面における課題

第5章 先行ジャンルの継承から新しい小説の萌芽へ②――集英社文庫コバルトシリーズ/コバルト文庫
 1 集英社の文庫参入と「コバルトシリーズ」の誕生
 2 文庫創刊から十年間のレーベル動向
 3 新人・若手作家の活躍と少女小説への注目
 4 「Cobalt」と「コバルト・ノベル大賞」の登場
 5 少女小説の隆盛とコバルト文庫が見せた戦略
 6 新興レーベルとの競合下で発揮した強み

第6章 アニメ文化に根差した活字コンテンツの発信――アニメージュ文庫
 1 「アニメージュ」とアニメージュ文庫への眼差し
 2 一九八〇年代の「アニメージュ」とその周辺動向
 3 アニメージュ文庫の創刊が企図していたもの
 4 アニメージュ文庫の特徴とその役割

第7章 ライトノベルとジュブナイルポルノの分水嶺――富士見文庫
 1 異なる性格を持つ活字コンテンツの萌芽と分岐
 2 富士見文庫の概要――作品・作家・イラスト
 3 富士見文庫を舞台としたメディア展開の様相
 4 富士見文庫が生んだ活字コンテンツの分水嶺

第8章 既存戦略の継承と最適化が生み出した小説の隆盛――角川スニーカー文庫
 1 若年層向けエンターテインメント小説への進出
 2 ゲームと小説におけるファンタジー隆盛の機運
 3 角川文庫「青帯」から角川スニーカー文庫へ
 4 雑誌を活用した作品の開拓/作家の発掘

第9章 〝ビジュアル・エンターテインメント〟の確立――富士見ファンタジア文庫
 1 文庫レーベルの登場に先行した「ドラゴンマガジン」
 2 「メディアミックス世代」の読者を意識した誌面と小説
 3 雑誌・文庫レーベル・新人賞の連携が育んだもの
 4 目指された〝ビジュアル・エンターテインメント〟

第10章 ライトノベルを形成する方法や様式の先鋭化――電撃文庫
 1 メディアワークス設立と電撃文庫の創刊
 2 「電撃ゲーム小説大賞」のねらいと特徴
 3 公募新人賞が目指した先に現れたもの
 4 一九九〇年代後半における電撃文庫の躍進

終 章 「出版メディアとしてのライトノベル」の展開と発展
 1 「ライトノベルのメディア史」から浮かび上がるもの
 2 「出版メディアとしてのライトノベル」が生んだ小説のかたち
 3 今後の可能性と展望――〝メディア〟としてのライトノベル

初出一覧

おわりに

著者プロフィール

山中 智省  (ヤマナカ トモミ)  (著)

1985年生まれ。滋賀文教短期大学専任講師、目白大学専任講師を経て、2024年4月から白百合女子大学准教授。横浜国立大学大学院教育学研究科言語文化系教育専攻修士課程修了。東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科への論文提出により、博士(学術)を取得。専攻は日本近現代文学、サブカルチャー研究。著書に『ライトノベルよ、どこへいく――一九八〇年代からゼロ年代まで』(青弓社)、『ライトノベル史入門 『ドラゴンマガジン』創刊物語――狼煙を上げた先駆者たち』(勉誠出版)、共編著に『小説の生存戦略――ライトノベル・メディア・ジェンダー』(青弓社)、共同監修に『ライトノベル雑誌・少女小説雑誌目次集成』(皓星社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。