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製造業としてのアニメーション 一藤 浩隆(著) - 青弓社
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製造業としてのアニメーション (セイゾウギョウトシテノアニメーション) 制作現場は何を守ってきたのか (セイサクゲンバハナニヲマモッテキタノカ)

芸術
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ17mm
重さ 263g
232ページ
並製
定価 3,000 円+税   3,300 円(税込)
ISBN
978-4-7872-7486-1   COPY
ISBN 13
9784787274861   COPY
ISBN 10h
4-7872-7486-4   COPY
ISBN 10
4787274864   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0074  
0:一般 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年7月15日
書店発売日
登録日
2026年5月13日
最終更新日
2026年7月10日
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紹介

世界的にも評価され、人々を魅了する日本のアニメだが、一方で制作現場の人手不足や劣悪な労働環境が指摘されている。しかし、課題を抱えながらも、アニメ産業はこれまで一貫して規模を拡大してきた。アニメ産業はなぜ発展しつづけられたのか。

この謎を解き明かすために、制作に際して個人と全体の両立を目指す文化が作品の品質の維持や向上に寄与している点に着目する。これを製造業的な文化ととらえ、1960年代の東映動画、70年代の虫プロダクション、その後のサンライズなどの活動から、個と全体の両立を理想とする文化が産業内で維持されてきたことを明らかにする。

そして、これまでの議論で光が当たってこなかった仕上・撮影・編集・CGの各工程に従事する制作者にインタビューを重ねて、現在のアニメ制作でも個と全体の両立を目指す文化が維持されていることを浮き彫りにする。

そのうえで、海外への外注が進む「動画職」に注目し、専門性の軽視やそこから生じる非効率が、この文化の衰退によって生じていることを指摘する。アニメ産業の知られざる課題をあぶり出す労作。

目次

序 章 製造業としてのアニメ制作
 1 対立する二つの視点
 2 集団からの視点の採用
 3 個と全体の両立
 4 製造業的な視点からみる意義

第1章 個と全体からみたアニメの特徴
 1 アニメの特徴と本書での分類の試み
 2 CMでのアニメーション制作の具体相

第2章 製造業的アニメ制作の始まり
 1 近代産業としてのアニメ制作と日本の状況
 2 東映動画での分業の実情と深化
 3 「寄木細工性」認知スタイルの定着

第3章 アニメ史にみえる製造業的なもの
 1 東映動画の文化と宮崎駿
 2 手塚治虫と虫プロダクションの「労働」
 3 虫プロダクションの文化と制作管理部門
 4 混乱後の東映動画

第4章 非演出・作画職での個と集団の関係
 1 具体的な工程と指揮系統
 2 仕上
 3 撮影

第5章 アニメ専門職位以外での個と集団の関係
 1 編集
 2 CG

第6章 非-製造業的見地から強いられる無能
 1 動画職の仕事と専門性
 2 動画の単純労働化
 3 広がる単純労働

終 章 製造業的視点からみたアニメ制作の課題

あとがき

著者プロフィール

一藤 浩隆  (イチフジ ヒロタカ)  (

1983年、山口県生まれ。広島女学院大学人文学部准教授。専攻はメディア論。共著に『アニメと場所の社会学――文化産業における共通文化の可能性』(ナカニシヤ出版)、『戦後映画の生き残り戦略――変革期の一九七〇年代』(森話社)、論文に「アニメーション産業における1960年代後半という時代――東映動画の経営と「放映権」「商品化権」の変化を中心にして」(「マス・コミュニケーション研究」第100号)など。

上記内容は本書刊行時のものです。