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タカラヅカとシャンソンの時代
深緑夏代と千秋みつるが奏でた歌物語
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2026年5月28日
- 書店発売日
- 2026年5月28日
- 登録日
- 2026年4月6日
- 最終更新日
- 2026年5月25日
紹介
「結局ね、そういう不器用な姉妹が生きていたということなのよ」――96歳の現役女性歌手はそうつぶやいた。
宝塚歌劇団の第一線で活動し、退団後もシャンソン歌手や俳優として表舞台に立ち続けた姉妹、深緑夏代と千秋みつる。華やかにみえる経歴の一方で、その歩みは決して順調なことばかりではなかった。
宝塚少女歌劇団への入団、友人との別れも経験した戦時下、大役が付いていく同期や後輩との葛藤、シャンソンの歌い手や講師としての顔、深緑夏代の晩年や姉妹の関係性を、千秋みつる本人と周囲の関係者の証言から丹念に掘り下げる。
「3分間のドラマ」と評されるシャンソン。多くの人の心を動かした歌声の背景には、どのような人生があったのか。彼女たちにとって、歌とは、シャンソンとは何か。戦前から戦後、現在まで、2人の表現者の人生を追い、日本社会との交差も描く鮮やかなドラマ。風さやか、萬あきら、大原ますみ、安奈淳といった宝塚OGへの貴重な聞き書きも収める。
目次
序章 明日という日は――二〇二四―二五年
第1章 私に歌って――一九二一―三六年
京城の涼やかな風/夢は宝塚へ
第2章 すみれの花咲くころ――一九三五―四二年
レッスンの日々/「深緑夏子」の誕生/『イタリヤの微笑』/みつるの夢
第3章 暗い日曜日――一九四二―四五年
宝塚と戦争/乙女たちの青春/増田陽子の死/音楽コンクール/終戦
第4章 街に歌が流れていた――一九四五―四六年
歌劇団の再起/『ピノチオ』/『カルメン』とラインダンス/研究科一年/みつるの正義
第5章 幸運の舞踏会で――一九四七―五〇年
越路吹雪/東京公演/『リラの花咲く頃』/『ブギウギ巴里』/『テリブル・ガールズ』
第6章 人の気も知らないで――一九四八―五一年
ジェーン台風/苦悶/夏子と越路
第7章 明日は月の上で――一九五〇―五六年
『風にそよぐ葦』/松竹移籍
第8章 異国の人――一九五一―五五年
夏子の転機/『シャンソン・ド・パリ』/トローベルとダミア
第9章 はかない愛だとしても――一九五六―六七年
「カミカゼ女優」と呼ばれて/妊娠
第10章 夢のなかに君がいる――一九五五―六六年
シャンソンブーム/真咲美岐/熱狂/魂を継ぐ者
第11章 失われたメロディー――一九六七―二〇〇九年
夢のシャンソニエ/別離/姉妹/夏代の死
第12章 いいえ、人生は悲しくないわ――二〇二四年
風さやか/萬あきら/大原ますみ/安奈淳
終章 生きる――二〇〇九―二五年
主要参考文献
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。
