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映像文化論の教科書 鬼丸 正明(著) - 青弓社
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映像文化論の教科書 (エイゾウブンカロンノキョウカショ) 運動としての映画、映像としてのスポーツ (ウンドウトシテノエイガ エイゾウトシテノスポーツ)

芸術
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発行:青弓社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ18mm
重さ 366g
232ページ
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-7872-7472-4   COPY
ISBN 13
9784787274724   COPY
ISBN 10h
4-7872-7472-4   COPY
ISBN 10
4787274724   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0074  
0:一般 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年1月29日
書店発売日
登録日
2024年12月13日
最終更新日
2025年3月4日
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紹介

映画を例示しながら映像技術や歴史、分析する視点をレクチャーする。そして、映像とスポーツの関係性に着目して、身体や運動をスペクタクルなどの視点から読み解く面白さを講義する。映像の可能性や人々を熱狂させるスポーツの魅力をも提示する入門書。

目次

講義1 運動としての映像
 1 スポーツ映像を映像としてとらえる
 2 映像を運動としてとらえ直す
 3 二重の視角
 4 メディアテクスト論
 5 講義の概要

講義2 フレーム論――クローズアップとは何か
 1 フレームの条件
 2 クローズアップの効果
 3 スポーツ映像とクローズアップ

講義3 移動撮影論
 1 映像における〈運動〉とは
 2 移動撮影の種類
 3 移動撮影が生み出す効果
 4 移動撮影とスポーツ映像

講義4 編集論
 1 映画的思考の基礎としての編集
 2 編集の基礎知識
 3 「追っかけchase」から編集へ
 4 スポーツ映像と編集

講義5 特殊効果論――再生・スローモーション映像とは何か
 1 特殊効果の分類
 2 瞬間の美学――スローモーション
 3 再生映像――スペクタクルの映像

講義6 音響効果論
 1 トーキー映画の発生
 2 映画での音
 3 音の効果
 4 ナレーションの効果とスポーツ中継の音

講義7 スラップスティック論――走る身体
 1 フランス喜劇の世界制覇
 2 スラップスティック(Slapstick、ドタバタ喜劇)の発生と完成
 3 スラップスティックの衰退

講義8 ミュージカル映画論――踊る身体
 1 ミュージカル映画の生成期
 2 バズビー・バークレー
 3 フレッド・アステア
 4 ミュージカル映画の黄金時代とアーサー・フリード
 5 ミュージカル映画が示唆するもの

講義9 活劇論――戦う身体
 1 ハリウッドの活劇(Action Drama)
 2 日本のチャンバラ映画
 3 チャンバラ映画とスポーツ

講義10 ドキュメンタリー映画論
 1 ドキュメンタリー映画の生成――現実の物語化
 2 ドキュメンタリー映像の効果と可能性

講義11 『オリンピア』――スポーツ映像の起源
 1 レニ・リーフェンシュタール
 2 『オリンピア』の映画史的意義
 3 『オリンピア』のスポーツにとっての意義

講義12 『東京オリンピック』の可能性
 1 映画監督・市川崑
 2 日本にとっての東京オリンピック――国家の威信をかけたイベント
 3 記録映画への期待vs.市川崑の映画作り
 4 『東京オリンピック』の戦略とスポーツ映像の可能性

講義13 物語の時代のなかで――振り返りと未来への展望
 1 映像はどのように作られているのか
 2 運動感覚あふれるスペクタクルなジャンル映画
 3 ドキュメンタリーとオリンピックの記録映像――スポーツ映像の誕生とその可能性      
 4 スポーツ映像の現状と未来

解説 鬼丸正明とスポーツ映像学 坂上康博


【お詫びと訂正】
本書に以下の誤りがありました。

127ページ、13行目
【誤】彼
【正】彼女

184ページ、13行目から14行目
【誤】第一回NHK紅白歌合戦
【正】第十四回NHK紅白歌合戦

218ページ、2行目
【誤】まれこと
【正】まれたこと

218ページ、6行目から7行目
【誤】生成するときははじめて
【正】生成するときはじめて

読者のみなさまにご迷惑をおかけしたことを、心からお詫びします。

青弓社編集部 2025年2月12日

版元から一言

世界で最も多くの視聴者がリアルタイムで見ている映像は、スポーツ、とりわけテレビや配信によるスポーツ中継である。スポーツ映像はなぜ人々をここまで引き付けるのか。この問題は、映像文化のもつ魅力やパワーを考えるうえで一つの重要な鍵になる。

そもそもスポーツと映像はどのような関係にあるのか。両者を「運動」という共通項でつなぎ合わせる。そして、人々を魅了し、興奮させてきた映像の「運動」をとらえるために、フレームや移動撮影、編集、音響効果などの映像技術の基本を、数多くの映画を参照しながらレクチャーする。また、この視点から映画史を見直し、スペクタクル(アトラクション)に位置づけられる諸ジャンルに光を当てるとともに、スポーツ映像を映像文化として読み解く面白さを講義する。

具体的な映画作品を例示しながら、映像技術や歴史、分析する視点を紹介して、スポーツと映像の未来や人々を熱狂させる魅力の内実を提示する入門書。

著者プロフィール

鬼丸 正明  (オニマル マサアキ)  (

1956年、鹿児島県生まれ。一橋大学大学院博士課程単位取得退学。一橋大学、武蔵野美術大学で非常勤講師を長く務める。専攻はスポーツ社会学、映像文化論。特に批判的スポーツ理論、スポーツ映像論、公共圏論の研究に力を注いだ。2022年11月20日に逝去。共著に『越境するスポーツ』(創文企画)、論文に「スポーツ・映像・社会」(「一橋大学スポーツ研究」第25巻)、「スポーツ公共圏とスポーツ批評」(「現代スポーツ評論」第1号)、「スポーツ社会学と公共性(公共圏)論」(「一橋論叢」第124巻第3号)など。

坂上 康博  (サカウエ ヤスヒロ)  (編著

1959年、大阪府生まれ。一橋大学大学院博士課程単位取得退学。一橋大学名誉教授、放送大学客員教授。専攻はスポーツ史、スポーツ社会学、社会史。著書に『権力装置としてのスポーツ』(講談社)、『にっぽん野球の系譜学』(青弓社)、『昭和天皇とスポーツ』(吉川弘文館)、編著に『12の問いから始めるオリンピック・パラリンピック研究』(かもがわ出版)、共編著に『幻の東京オリンピックとその時代』『東京オリンピック1964の遺産』(ともに青弓社)、『スポーツの世界史』(一色出版)など。

上記内容は本書刊行時のものです。