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フォークアート新生!
芸術の〈原点〉から〈先端〉へ
- 初版年月日
- 2024年5月23日
- 発売予定日
- 2024年5月23日
- 登録日
- 2024年3月5日
- 最終更新日
- 2024年4月25日
紹介
いま美術の世界は活況を呈していて、美術品が高額で売買され、美術展も多くの人々が訪れている。一方で、SNSなどによって様々な表現が入り乱れ、作家の個性を強調した作品が評価されることも多い。
そのような現代にあって、本書はフォークアートの視点や文化を再評価して新たな魅力を提示する。まず、柳田国男から柳宗悦、岡本太郎、赤瀬川原平へという日本のフォークアートの歴史をたどり、多種多様なフォークアートの実践をレクチャーする。そのうえで、祭りや神社・仏閣、郷土の遊び・ファッション・モノなど、生活に根づくアートを多くの図版とともに紹介する。
フォークアートを、多くの人々が協働し、時間をかけて磨き上げてきた集合知として位置づけ、現代社会に必要な「生の表現」として新生させるラディカルな試み。図版を70点以上収め、ビジュアル資料も充実。
フォークアートが混迷するアート界を革新する!
【目次】
はじめに
第1部 フォークアートの思索・実践への誘い
第1章 フォークロアの創出、新文化学の構築――柳田国男のフォーク観
第2章 フォークアートの発掘と創造――柳宗悦の美革新
第3章 前衛アートとフォークアートの共闘――岡本太郎の「生命」アート観
第4章 生活世界を挑発し異化する――赤瀬川原平らの遊び心
第5章 自然・風土と共生するフォークアート――平良敏子のローカルカラー世界
第6章 フォークアートに共鳴した先駆者たち――ファインアートを革新する力
第2部 フォークアートの実践フィールドへ
第7章 祭り・イベントへ――地域社会・文化を演出するフォークアート
第8章 神遊び・仏教ごっこ――アートの原点、願いと祈りのフォークアート
第9章 遊ぶ、遊ばせる、遊び心――文化をつくるベース、フォークロア
第10章 ファッションとモード――生活世界を創出・演出するフォークアート
第11章 内部アートから環境フォークアートへ――インナースケープ・アウタースケープの協闘
第12章 パーソナルアートからソーシャルアートへ――フォークアートが表現世界をリードする
参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。