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現代美術キュレーター10のギモン 難波 祐子(著) - 青弓社
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現代美術キュレーター10のギモン (ゲンダイビジュツキュレータージュウノギモン)

芸術
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ16mm
重さ 263g
256ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-7872-7459-5   COPY
ISBN 13
9784787274595   COPY
ISBN 10h
4-7872-7459-7   COPY
ISBN 10
4787274597   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0070  
0:一般 0:単行本 70:芸術総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年12月28日
書店発売日
登録日
2023年11月10日
最終更新日
2024年4月27日
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紹介

展示、見る順番、作品、来館者、美術館の収集と保存など、現代美術のキュレーションをめぐる10のギモンを設定して、具体的な展覧会や作品を紹介しながら、現代美術のキュレーションの基本的な視点やキュレーターの意義を指し示す好適なガイドブック。

目次

はじめのギモン 現代美術ってなんでもあり? 

ギモン1 どこで展示するの?
 1 作品と出会う場所
 2 美術館と展覧会の歴史的背景
 3 現代美術と出会う場所としての美術館――第二次世界大戦以降の展開
 4 ホワイト・キューブの衝撃
 5 美術館で展示されるものとは――MoMAの役割を中心に
 6 美術館の外へ――一九六〇年代から七〇年代の芸術運動
 7 一九八〇年代の絵画ブームの再燃
 8 一九九〇年代の参加型作品への注目
 9 メディアとしての展覧会、美術館

ギモン2 展示の順番と見る順番は違うの? 
 1 展示を取り巻く「時間」とは
 2 展覧会場の順路はなぜ必要なのか
 3 順路は誰が決めるのか
 4 開かれた美術館と主体的な鑑賞者の登場
 5 時間軸がある作品の展示
 6 音楽を「設置」する展覧会
 7 音楽アルバムを聴くという行為
 8 展示空間でアルバムを鑑賞する行為
 9 パフォーマンスを展示する
 10 展示の時空間を主体的に鑑賞する

ギモン3 何を展示するの?
 1 展覧会での作品展示とは?
 2 作品が作品になるとき 
 3 逆パルメザンチーズ再考
 4 キャプションをつける
 5 キャプションを構成する要素
 6 作品タイトルいろいろ
 7 展覧会に出す作品を選ぶ行為
 8 現代美術での作家とキュレーターの関係

ギモン4 作品って何? 
 1 作品は誰が作るのか
 2 「参加型」アートとは?
 3 作品は誰のものなのか 
 4 システムとしての作品
 5 参加型アートの「作者」とは? 
 6 参加型アートでのキュレーターの役割
 7 作品は誰のために作るのか

ギモン5 日本人向けの展示ってあるの?
 1 現代日本の美術とは? 
 2 東京二〇二〇と文化プログラム
 3 日本らしさと日本文化発信
 4 一九八〇年代から九〇年代の欧米における日本現代美術の紹介
 5 「前衛芸術の日本」展での日本の美術とその受容 
 6 「ガイジン」のキュレーションによる「戦後日本の前衛美術」 
 7 「他者」の表象と日本の現代美術の表象 
 8 ディアスポラなアーティストとキュレーターの登場
 9 共同/協働キュレーションによる新しい試み
 10 「日本の」現代美術
 11 コロナ禍での文化の表象

ギモン6 赤ちゃん向けの展示ってあるの?
 1 乳幼児を対象にした展覧会
 2 「子ども向け」の展示とは?
 3 乳幼児の世界観
 4 作品を観る行為と他者への共感
 5 子育て支援と美術館
 6 赤ちゃんと一緒に楽しめる展覧会
 7 「こどものにわ」から「みんなのにわ」へ 

ギモン7 どうして美術館は作品を集めるの?
 1 コレクションをもつ美術館
 2 作品の保管・保存と活用
 3 何を収蔵するのか
 4 美術史の編纂
 5 コレクションの展示について
 6 コロナ禍の常設展示
 7 多様化する現代美術作品の収集

ギモン8 何を残すの? 
 1 作品のオリジナルを保存・展示するとは?
 2 メディアアート作品のオリジナルとは?
 3 パフォーマンス作品の収集と展示
 4 変化していく作品 
 5 変化していくキュレーター、コンサバター、美術館

ギモン9 どうして展覧会を作るの? 
 1 宇佐美圭司の「きずな」をめぐって
 2 東大での展覧会に向けて 
 3 展覧会のあとに残るもの
 4 展覧会を再現する
 5 なぜ展覧会を作るのか

ギモン10 キュレーターって何をするの?
 1 変わりゆく現代美術と観客の関係性
 2 現代美術キュレーターという仕事
 3 現代美術の展覧会が届けるもの

あとがき

版元から一言

情報をみずから集め、編集し、新たな価値を創造してそれを発信・共有する――あらゆるシーンで「キュレーション」が注目されるいま、現代美術や芸術を支えるキュレーターの思考が社会に求められている。

展示、見る順番、作品、来館者、美術館の収集と保存など、現代美術のキュレーションをめぐる10のギモンを設定して、具体的な展覧会や作品を紹介しながら、現代美術のキュレーションの基本的な視点やキュレーターの意義を問い直す。

美術館や展覧会というメディアがもつ可能性とそれを支えるキュレーターという仕事の重要性を指し示す好適なガイドブック。好評のウェブ連載を大幅に加筆・修正して書き下ろしを加える。

著者プロフィール

難波 祐子  (ナンバ サチコ)  (

キュレーター、NAMBA SACHIKO ART OFFICE代表、東京藝術大学キュレーション教育研究センター特任准教授。東京都現代美術館学芸員、国際交流基金文化事業部企画役(美術担当)を経て、国内外で現代美術の展覧会企画に関わる。著書に『現代美術キュレーターという仕事』『現代美術キュレーター・ハンドブック』(ともに青弓社)など。企画した主な展覧会に「こどものにわ」(東京都現代美術館、2010年)、「呼吸する環礁(ルビ:アトール)―モルディブ-日本現代美術展」(モルディブ国立美術館、マレ、2012年)、「大巻伸嗣―地平線のゆくえ」(弘前れんが倉庫美術館、青森、2023年)など。また坂本龍一の大規模インスタレーション作品を包括的に紹介する展覧会(2021年:M WOODS/北京、23年:M WOODS/成都、24年:東京都現代美術館)のキュレーターを務める。札幌国際芸術祭2014プロジェクト・マネージャー(学芸担当)、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014キュレーター。

上記内容は本書刊行時のものです。