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信州雪形絵巻
山と残雪の芸術を追う
- 初版年月日
- 2026年11月
- 発売予定日
- 2026年11月30日
- 登録日
- 2026年10月8日
- 最終更新日
- 2026年10月21日
紹介
信州の山々には春を迎えると、残雪の山肌に人や動物、花などの形に見立てられる「雪形」が浮かび上がります。雪形は全国に見られますが、北アルプスを望む松本平や安曇野、白馬、中央アルプスを擁する伊那谷など、とりわけ信州は、雪形文化における最も代表的かつ先進的な地域として知られます。山国の厳しい気象条件の中、伝承されてきた雪形の多くは、里で農作業の時期を知る目安として信頼が寄せられてきましたが、その役割が薄まった今でも、先人の生きざまや人生観が込められ、見て楽しむことを含めて地域文化として大切に息づいています。
著者(1944~2026)は、自然写真家で信濃毎日新聞社の元写真記者。県内各地の雪形を1970年代からライフワークとして追い続け、その成果を2013年~16年、情報紙「松本平タウン情報」(現MGプレス)紙上で計60回連載しました。同連載では伝承76態、ニューフェース50態を紹介。本書は同連載を再構成、加筆修正して書籍化したものです。雪形に関わる地域の人々との対話や、その姿をカメラに捉えるまでの臨場感あふれるドキュメントも盛り込んでおり、単なる雪形ガイドにとどまらない、著者の雪形人生、半世紀の集大成とも言えます。
雪形研究では、安曇野市を拠点に活躍した写真家・田淵行男さん(1905~89)が有名ですが、著者は生前「田淵さんほか雪形を語れる人の多くがいなくなってしまった今、自分が継承しなければならない」と強い思いを語っていました。本書はその遺志を体現した、唯一無二の記録です。
目次
【松本・安曇野・白馬】
雁(鉢伏山)常念坊、万能鍬(常念岳)鶴、獅子(鹿島槍ヶ岳)蝶(蝶ヶ岳)代掻き馬と2態の馬(白馬岳)種まき爺さん・婆さん(爺ヶ岳・小蓮華山)鶏(白馬乗鞍岳)そばまき爺さん(八方尾根)武田菱(五竜岳)手斧打ち(八方尾根)花立岩(白馬鑓ヶ岳)仔犬(東天井岳)御幣(明神岳)鶴(雨飾山)天馬(乗鞍岳)嫁さん(黒負山)嫁岩(小蓮華山)舞姫(中岳)童女の顔(槍ヶ岳)常念おばさん(常念岳)川中島合戦絵巻(東天井岳)自然保護絵巻(横通岳)横顔三態(小蓮華山)種まき爺さん(爺ヶ岳)花嫁さん(鹿島槍ヶ岳)鯉、跳ね馬(乗鞍岳)御幣(前穂高岳)ゴルファー(涸沢岳)オオワシほか(五竜岳)紀美子さんの顔(前穂高岳)嘉門次とウェストン(奧穂高岳)始祖鳥飛翔、ハイジ(奧穂高岳)コウモリ(涸沢カール)熊の家族(前穂高岳)ライオン、コウモリ(奧穂高岳)
【御嶽山・木曽路】
種まき爺さん(御嶽山)蛇頭(麦草岳)昇り駒(木曽駒ヶ岳)
【伊那谷】
駒形(下り駒)(木曽駒ヶ岳)島田娘(木曽駒ヶ岳)五人坊主(南駒ヶ岳―赤梛岳)権兵衛と駒(赤梛岳)牛天神(越百山)ウツギ(空木岳)双馬(将棊頭山)種まき爺婆、畑、ガラス、八の字(将棊頭山)稗まき女(南駒ヶ岳)稗や種をまく爺と小僧(赤椰岳など)鬼面(空木岳)サギダル(木曽駒ヶ岳)陣屋代官、白鳥(南駒ヶ岳)飛龍(赤梛岳)駒形(木曽駒ヶ岳)鬼面(空木岳)黒蝶(伊那前岳)白頭ふくろう(熊沢岳)稗まき爺の雪形ベルト(空木岳)農夫(木曽駒ヶ岳)鬼面(間ノ岳)五ノ字(赤石岳)
【諏訪・八ヶ岳】
上り鯉、下り鯉(編笠山)忍者(阿弥陀岳)鯛持ち翁(赤岳)おしぎ娘(編笠山)寝馬(車山)鹿の角(立場岳)大蛇(峰の松目)
【佐久・浅間山】
跳ね鯉、佐久鯉の滝登り、登り鯉(浅間山)
【善光寺平・北信濃】
猿(飯縄山)十一(根子岳)雪兎(高社山)
上記内容は本書刊行時のものです。

