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恋愛社会学 高橋 幸(編) - ナカニシヤ出版
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恋愛社会学 (レンアイシャカイガク) 多様化する親密な関係に接近する (タヨウカスルシンミツナカンケイニセッキンスル)

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A5判
222ページ
定価 2,400 円+税   2,640 円(税込)
ISBN
978-4-7795-1766-2   COPY
ISBN 13
9784779517662   COPY
ISBN 10h
4-7795-1766-4   COPY
ISBN 10
4779517664   COPY
出版者記号
7795   COPY
Cコード
C1036  
1:教養 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年10月7日
書店発売日
登録日
2024年9月13日
最終更新日
2024年9月14日
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書評掲載情報

2025-01-18 毎日新聞  朝刊
評者: 三宅香帆(文芸評論家)
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紹介

恋愛に巻き込まれているあなたにも、恋愛に疑問があるあなたにも、恋愛そのものに関心がないあなたにも――


晩婚と生涯独身者が増加しつつも、多くの人々が生涯にわたり様々な形で関わることになる「恋愛」。
それは現代日本でどのように変化しつつあるのか。
歴史的記述や量的・質的調査、そして多様な事例から、結婚や性だけには還元できない親密な関係を読み解く、ポスト恋愛至上主義の時代に迫る必携入門書!


「恋愛社会学は始まったばかりであり、本書は「さしあたりの決定版」に過ぎません。読み進めるうちに、自分なりの意見や新たな視点が自然と湧き出てくることでしょう。恋愛に関する社会学的な議論がここから発展的に展開され、いろいろな交流や研究が生まれることを願っています。この本がインスピレーションの源泉となり、読者自身の学びや研究、そして日常生活における恋愛を再考するきっかけになることが、編者にとって最大の喜びです。」
(「本書のねらいと構成」より)



●著者紹介
高橋 幸*
石巻専修大学人間学部准教授。専門は社会学理論・ジェンダー理論。

永田夏来*
兵庫教育大学大学院学校教育研究科准教授。専門は家族社会学。

齋藤直子
大阪教育大学総合教育系特任准教授。専門は家族社会学、部落問題研究、人権教育。

岡田玖美子
大阪大学大学院人間科学研究科助教。専門は家族社会学、ジェンダー研究。

木村絵里子
大妻女子大学人間関係学部准教授。専門は文化社会学、歴史社会学。

大倉 韻
法政大学、亜細亜大学、東京医科歯科大学(東京科学大学)非常勤講師。専門はジェンダー研究、セクシュアリティ研究。

大森美佐
和洋女子大学、武蔵野大学非常勤講師。専門は家族社会学。

府中明子
(元)浙江工商大学専任講師。専門は家族社会学。

森山至貴
早稲田大学文学学術院教授。専門は社会学、クィアスタディーズ。

中村香住
神奈川大学人間科学部非常勤助手、慶應義塾大学文学部等非常勤講師。専門は文化社会学、ジェンダー・セクシュアリティ研究。

西井 開
立教大学大学院社会デザイン研究科特別研究員。専門は臨床社会学、男性・マジョリティ研究。

上岡磨奈
慶應義塾大学非常勤講師。専攻は文化社会学、カルチュラル・スタディーズ。

松浦 優
九州大学 学術協力研究員。専門は社会学、クィアスタディーズ。

三宅大二郎
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程。専門は社会学、セクシュアリティ研究。

目次

はじめに
本書のねらいと構成


Ⅰ 社会制度としての恋愛と結婚 

01 近代社会における恋愛の社会的機能(高橋 幸)
  1 恋愛結婚という謎──「恋愛と結婚は違う」のに「恋愛結婚」が一般化している現状について
  2 個性承認機能を果たす恋愛的コミュニケーション──19世紀欧米で定着した恋愛結婚と個性的個人観
  3 恋愛と友情の違い
  4 恋愛の特徴を成す情熱
  5 個人主義的な愛としての情熱が持つ可能性──現在でもなお情熱だけがパートナーの選択根拠となるべきなのか?

02 日本の家族社会学はいかに「出会いと結婚」を扱ってきたか(永田夏来)
  1 なぜ「出会いと結婚」に注目するのか
  2 村落を対象にした「出会いと結婚」の研究
  3 社会の変化と「出会いと結婚」の変化
  4 膨れ上がった「その他」をひとつずつ吟味する

03 恋愛・結婚における親の影響──被差別部落の事例から(齋藤直子)
  1 結婚に親が口を出すということ
  2 プレ見合い婚の時代
  3 見合い婚時代とポスト見合い婚時代
  4 親の影響と「結婚差別」
  5 私たちは自由に相手を選んでいるのか

Column1 明治から第二次世界大戦前までの「恋愛」の系譜──恋愛の歴史社会学的研究の知見から(岡田玖美子)


Ⅱ 実証研究からみる若者の恋愛と結婚

04 1980 年代の「恋愛至上主義」──『non-no』と『POPEYE』の言説分析を通して(木村絵里子)
  1 雑誌メディアにみる恋愛の文化
  2 ファッション誌における「恋愛」の語られ方
  3 マニュアル化される恋愛文化
  4 都市のメディア化された文化としての「恋愛至上主義」

05 若者の恋愛の優先順位──質問紙調査の結果から(大倉 韻)
  1 「若者の恋愛離れ」?
  2 戦後日本の恋愛
  3 恋愛の実態(分析結果の検討)
  4 後回しにされつづける恋愛

06 リスク社会における恋愛と結婚──首都圏在住の未婚男性たちへのインタビューとフォーカス・グループ・ディスカッションによる調査から(大森美佐)
  1 恋愛や結婚が「リスク」となる社会
  2 調査方法の概要と本章の目的
  3 規範と自由の狭間での恋愛と結婚
  4 恋愛と結婚の狭間におけるリスク意識と規範の運用


07 恋愛は結婚において「必要」か、「オプション」か──首都圏と中国都市部の未婚女性たちへのインタビュー調査から(府中明子)
  1 なぜ恋愛結婚がスタンダードなのか
  2 「未婚化」を概観する
  3 インタビューの概要と協力者について
  4 恋愛は結婚において「必要」、それは家族のため──首都圏でのインタビュー調査より
  5 恋愛は結婚における「オプション」──中国都市部でのインタビュー調査より
  6 考察──恋愛結婚は簡単にはなくならない?

Column2 ロマンティックラブ・イデオロギーという和製英語(高橋 幸)


Ⅲ 現代の「恋愛」の諸相とその多様性

08 「異同探し」の誘惑を飼い慣らす──男性同性愛者の恋愛をめぐって(森山至貴)
  1 異同を探る眼差し
  2 恋愛よりも性欲の充足、なのか?
  3 恋愛と性欲の充足は分けられるのか?
  4 マッチングアプリをめぐる考察
  5 分かりやすい異同に抗して

Column3 クワロマンティックという生き方の実践──缶乃『合格のための! やさしい三角関係入門』から考える(中村香住)

09 片思いと加害の境界を探る──交際経験の乏しい異性愛男性の関係構築に着目して(西井 開)
  1 モテない男は加害者予備軍?
  2 接近行動とストーキングの境界
  3 目的と調査方法
  4 交際経験に乏しい異性愛男性の事例
  5 〈(再)接近戦略〉という視座

10 アイドルに対する恋愛感情を断罪するのは誰か──「ガチ恋」の苦悩に向き合う(上岡磨奈)
  1 当事者の経験から考える「ガチ恋」
  2 アイドルと疑似恋愛と「ガチ恋」
  3 「ガチ恋」の苦悩──ふちりんさんの語りから
  4 「ガチ恋」問題に向き合い続ける

Column4 描かれる「ガチ恋」──フィクション作品が提示する苦悩と葛藤(上岡磨奈)


11 2 次元キャラクターへの恋愛──フィクトセクシュアル/フィクトロマンティックと対人性愛中心主義(松浦 優)
  1 セクシュアリティの論点として
  2 「コンテンツ」や「趣味」という文脈での議論とその限界
  3 フィクトセクシュアル/フィクトロマンティックに関する研究状況
  4 今後の研究に向けて

Column5 アロマンティックやアセクシュアルから考える「恋愛」(三宅大二郎)

12 ジェンダー平等な恋愛に向けて──異性愛主義的な性別役割を批判する(高橋 幸)
 1 恋愛における性別役割の何が問題なのか
 2 性的関係において異性愛的性別役割が引き起こす問題
 3 社会的権力関係が性や愛の関係に持ち込まれることの問題
 4 異性愛主義的性別役割を越えた「ジェンダー平等な恋愛」

Column6 脳神経科学と認知的アプローチの発展からアフェクティブターンへ──アフェクティブターンにおける恋愛社会学の重要性①(高橋 幸)
Column7 アフェクティブターン(情動的転回)とは?──アフェクティブターンにおける恋愛社会学の重要性②(高橋 幸)


おわりに
本書を閉じるにあたって

事項索引
人名索引

著者プロフィール

高橋 幸  (タカハシ ユキ)  (

石巻専修大学人間学部准教授。専門は社会学理論・ジェンダー理論。
主著に『フェミニズムはもういらない、と彼女は言うけれど──ポストフェミニズムと女らしさのゆくえ』(晃洋書房、2020年)、共著に『離れていても家族』(亜紀書房、2023年)など。

永田 夏来  (ナガタ ナツキ)  (

兵庫教育大学大学院学校教育研究科准教授。専門は家族社会学。
主著に『生涯未婚時代』(イーストプレス、2017年)、共編著に『岩波講座社会学 家族・親密圏』(岩波書店、2024年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。