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Sad Song
四六変形判
176ページ
価格
2,000円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年6月22日
- 書店発売日
- 2023年7月21日
- 登録日
- 2023年4月13日
- 最終更新日
- 2023年10月11日
紹介
死へと限りなく近づきながら生にとどまった歌人は、短歌によって世界の痛みに寄り添い、触れようとする。第一歌集『汀の時』から6年、2017年から2023年までの367首を収録した第二歌集。
こんな時代ではあるけれど、もう一度、想像してごらんと、この歌集は静かに示唆してくれている。こんなはずではなかったけれど、まだ、手遅れではないはずだ――藤原龍一郎・歌人
どの歌からも深い孤独が感じられ、さらにはその孤独を抱きしめ、添い遂げようとしているかのようにも見える――松野志保・歌人
「Sad Song」まさにこれこそが自分の葬儀で流して欲しい曲を並べたプレイリストではないか――田中知之・音楽家(FPM)
【本文より】
オーロラを一度は見んと死の淵へ降りてゆきたる花冷えの夜
死者たちが沈んで来そうな六月の雲見上げおりあの海は遠い
あの人はぼくかもしれずぼくはまたガス室に立つ志願兵かも
遠吠えを聴かなくなりし冬空の月きわまるとはいつの言葉か
シクラメン売れ残りたる店先の雪ふらずともほのかに明かし
羊水に抱かれしのちの日々を終えしずかに崩る水の柩に
目次
I
濡れた朝刊
手はどこで
アンネの薔薇
インナ ーマッスル
II
Sad Song
III
暗い日曜日
公 園のブックエンド
落寞の
IV
千の習作
ポーチュラカはふかい息する
八月の臓器とサーカス
ピンクとミドリ
V
たれも憎まず
水無月の小舟
すべては水に還る
Sad Song 曲のことの次第
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。