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奄美 中田實(著/文) - 皓星社
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奄美 月光叢書3

発行:皓星社
四六判
208ページ
上製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-7744-0684-8
Cコード
C0092
一般 単行本 日本文学詩歌
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年9月30日
書店発売日
登録日
2019年7月5日
最終更新日
2019年10月9日
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紹介

とろとろと漆黒の闇に火の生れる轟なるもの火のかたち見ゆ

樹木、昆虫、鳥類が鋭い暗喩となって戦後の日本を、滅亡に向かってひた走る現代文明を指弾してやまない。中田實の、滅びゆくものに向ける眼差しはひたすらにやさしい。(福島泰樹)

月光の会を長年支え続けた中田實の血潮が宿る第一歌集。


以下歌集より抜粋

昭和二十六年十二月三十一日曇天の横浜港 父は「日本」に降り立つ
総革の膝元までのコート垂れ累累続く死者の群れたち
分水嶺の左に流れ日本海へ 分かれの悲しみが滲む手の甲
北緯三十度線の国境よ荒海よ 密航者俺の眼に屋久島聳ゆ
両腕の肘より先の無き夢を ただ夢に見き哭いて見てゐし
炎天の蜘蛛の糸にぞ絡められ八月の蟬は風邪に揺らぐを

目次

奄美
血脈/波紋/啓蟄/豊島/帰島

蒼氓
あかねさす駅/蒼氓/樹々の声/楽園/羽撃き

カンボジア
Kに/風の音/革命家/カンボジア

跋―轟なるもの火のかたち見ゆ 福島泰樹
あとがき

著者プロフィール

中田實  (ナカダ ミノル)  (著/文

1953年 東京都荒川区に生まれ、17歳まで北区豊島に育つ
1975年 成城大学国文科入学 中西進先生、鈴木日出男先生に師事
1979年 「風土派」入会
1982年 成城大学大学院文学研究科修士修了
1984年 東京私学杉並学院勤務(当時は菊華高校)
1989年 「月光の会」入会 『季刊月光』6号に作品「理想円形」発表
以後『季刊月光』『文藝月光』『歌誌月光』に順次作品を発表
「月光歌会」「月光の会」幹事

上記内容は本書刊行時のものです。