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防災・環境のためのGIS
- 初版年月日
- 2018年8月15日
- 書店発売日
- 2018年8月12日
- 登録日
- 2018年7月16日
- 最終更新日
- 2018年8月4日
目次
『防災・環境のための GIS 』編集にあたって 山岸宏光
序 GIS の歴史 小口 高
1 1950 年代以前
2 1960 ~ 70 年代
3 1980 年代~現在
4 GIS の歴史と環境・防災
第Ⅰ部 防災 GIS
1 四国の地すべりデータベースの構築とハザードマップの試み
バンダリ ネトラ プラカシ・山岸宏光・矢田部龍一
1.1 はじめに
1.2 四国防災 GIS マップ
1.3 GIS による四国の地すべり地形分布の地質・地形解析
1.4 四国の地質および地すべり発生の現状
1.5 地すべり地形の工学的評価について
(1)地すべり地の地盤工学的位置付け
(2)GIS を用いた地すべりデータベースの構築
(3)地すべりの工学的評価方法
(4)地すべりサセプティビリティマップ
(5)四国と愛媛県の地すべりサセプティビリティマップ
1.6 四国山間地の道路ネットワークにおける南海トラフ巨大地震による地すべりハザード評価
(1)地すべり地形データの加工
(2)地すべり地における地形的特徴の入力
(3)南海トラフ巨大地震を想定した道路地すべりハザード評価
(4)道路地すべりハザード解析結果
(5)南海トラフ巨大地震による地すべりハザード評価のまとめ
2 GIS を用いた斜面崩壊の解析法-実践経験にもとづいて- 岩橋純子・山岸宏光
2.1 GIS データの作成または収集
(1)崩壊分布図
(2)地形データ
(3)崩壊の誘因に関する主題データ
(4)その他の主題データ
2.2 縮尺を考慮したデータ選択とデータ規格の統一
2.3 データのオーバーレイ
2.4 複数データの属性結合および分析
2.5 多変量解析
2.6 大縮尺データの分析
2.7 まとめ
3 雪崩防災と GIS 西村浩一・平島寛行
3.1 はじめに
3.2 雪崩の発生メカニズム
3.3 GIS を活用した危険度の予測
(1)中越地震被災地における全層雪崩の発生危険度予測
(2)積雪変質モデルを用いた雪崩発生危険度の予測
3.4 GIS を活用した雪崩運動モデルの開発
(1)雪崩の運動モデル
(2)質量中心モデル
(3)連続体モデル
4 効果的な災害対応を支援するための地図活用
-2007 年新潟県中越沖地震から学ぶこと,そして未来へ向けて- 浦川 豪
4.1 活動の背景
4.2 地図作成班の活動の実際
(1)地図作成班のミッションと役割
(2)地図作成班の運用
(3)地図作成のための情報処理
4.3 地図作成班の成果物
4.4 活動から学ぶこと
4.5 災害発生時に効果的に COP を構築するために
5 農地復旧のための GIS の活用
-中越地震被災地における棚田の区画整理- 吉川 夏樹
5.1 はじめに
5.2 中山間地域における GIS の利用
5.3 対象地区の概要
5.4 新潟大学による棚田再生案の考え方
(1)農作業の能率向上
(2)圃場管理作業の負担軽減と安全性の確保
(3)過剰な盛土部の回避
(4)将来の農業条件変化への対応性
(5)景観への配慮
5.6 おわりに
6 時系列地理情報を活用した盛土の脆弱性評価 小荒井 衛・長谷川裕之・中埜貴元
6.1 はじめに
6.2 ガイドラインの第一次スクリーニングの概要と必要な地理情報
(1)第一次スクリーニングの概要
(2)第二次スクリーニングの概要
6.3 国土変遷アーカイブ事業と時系列地理情報の利活用研究
6.4 時系列地理情報を活用した盛土・切土の抽出手法とその精度
(1)対象地域と使用データ
(2)地形図からの地形データ取得とその精度評価
(3)空中写真からの地形データ取得とその精度評価
(4)地形データ(DEM)の作成と比較
(5)改変地形データの作成と比較
(6)適切な盛土・切土の抽出手法について
6.5 新旧地形差分データを用いた盛土の地震時脆弱性評価
(1)盛土の地震時脆弱性評価手法の現状
(2)盛土脆弱性評価手法の検証
① ガイドライン点数方式
② 数量化Ⅱ類方式
③ 簡易側方抵抗モデル
(3)「簡易側方抵抗モデル」を基にした統計的なモデルの構築
① 統計的側部抵抗モデル
② 統計的三次元安定解析モデル
(4)盛土の脆弱性評価支援システムの構築
6.6 おわりに
第Ⅱ部 環境 GIS
7 窒素酸化物による大気汚染と生態系への影響 山下 研
7.1 はじめに
7.2 窒素酸化物の発生・拡散と酸性雨の生成
(1)酸性雨のしくみ
(2)窒素酸化物の発生源インベントリ
(3)長距離化学輸送モデルによる窒素酸化物の沈着量計算結果
7.3 GIS を利用した生態系への影響推計
(1)窒素酸化物沈着の臨界負荷量の計算
(2)アジア域の植生データの取り込みと Nu + Ni の決定
(3)FAO-Soilmap からアジア域の土壌データの利用
ⅰ)ArcGIS への取り込み
ⅱ)グリッド毎の最頻値の導出
(4)窒素の臨界負荷量(CLmaxN)の計算
(5)臨界負荷量を超えた窒素(N)の沈着量の計算
7.4 大気汚染物質の排出量を削減する方法とその効果及び費用
8 油汚染による海岸の環境脆弱性を示す情報図 濱田誠一・沢野伸浩
8.1 はじめに
8.2 ESI マップの目的と整備状況
8.3 ESI マップに示される情報
8.4 GIS を用いた海岸情報図の作成方法
8.3 海岸地形の分類
8.4 海岸の評価方法-特に礫海岸の評価方法について-
9 九州における再造林放棄地の実態把握 村上拓彦
9.1 再造林放棄地プロジェクトの概要
9.2 リモートセンシングデータを用いた伐採地の抽出
(1)リモートセンシングデータの処理
(2)差画像の作成と分類
(3)抽出伐採地のチェック
9.3 抽出伐採地の内訳
9.4 再造林放棄地の分布状況
9.5 プロジェクトにおいて GIS,リモートセンシングが果たした役割
10 空中写真と GIS による棚田景観の破壊と変遷
-旧山古志村と佐渡を例に- 山岸宏光・波多野智美
10.1 はじめに
10.2 旧山古志村の棚田・池の変遷と地震による破壊
(1)旧山古志地域の棚田と池の変遷
(2)中越地震による棚田・池の崩壊・亀裂
① 空中写真による判読区分
② 棚田・池と亀裂の関係
(3)中越地震による棚田・池への影響度
10.2 野生トキの絶滅と棚田変遷
(1)佐渡市旧新穂村周辺の棚田の原地形と変遷
(2)GIS を活用した棚田変遷の検討
11 野生動物の生息地保全のための空間情報技術
-渡り鳥の衛星追跡手法- 島﨑彦人
11.1 はじめに
11.2 衛星追跡手法の概要
11.3 渡り鳥とその生息地の保全の背景
11.4 渡り鳥の位置データの収集と解析
11.5 行動圏と資源選択性の地域規模での解析
11.6 衛星追跡手法の利用上の注意点と今後の展望
索 引
著者略歴
上記内容は本書刊行時のものです。