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女性と天文学
- 初版年月日
- 2021年11月20日
- 書店発売日
- 2021年11月18日
- 登録日
- 2021年10月5日
- 最終更新日
- 2021年11月18日
紹介
「世界を変えた天文学者」といえば、誰を思い浮かべるでしょうか。
コペルニクス、ガリレオ、ケプラー、それともハッブル? ……みな男性ですね。
確かに、何世紀にもわたって女性は科学一般、とくに天文学に触れる機会がほとんどありませんでした。
しかし、これは女性の貢献がまったくないということでありません。
地球から天体までの距離の測定を可能にする法則を発見したのも、
現在も使われる恒星の分類法を確立したのも、
太陽大気組成が水素とヘリウムが主体であると指摘したのも、
数多くの彗星や小惑星の発見したのも、そしてパルサーを発見したのも、すべて女性なのです!
女性であるということへの偏見や差別にも負けず、宇宙を愛し研究を深め、
天文学の発展に寄与した女性天文学者たちの生涯とその成果をまとめた一冊。高校生から。
目次
はじめに
第1章 天の半分
先駆者たち/歴史に埋もれた女性科学者たち/ほのかな光明/ロマン主義時代の進展/最近の状況
第2章 彗星-二人のキャロラインの献身
キャロライン・ルクレティア・ハーシェル/キャロライン・ジーン・スペルマン・シューメーカー
第3章 星の分類―アニーとその仲間たちの忍耐の賜物
スペクトル? スペクトルですって?/ピッカリングとハーバード天文台の女性科学者たち/
ウィリアミナ・パトン・フレミング/アントニア・カエタナ・モーリ/
アニー・ジャンプ・キャノン/セシリア・ヘレナ・ペイン=ガポシュキン/
星の分類、現代に続く仕事
第4章 脈動する星々―ヘンリエッタの革命
ヘンリエッタ・スワン・リービット/ヘンリエッタの発見と宇宙の距離/
ヘンリエッタの星々―ゆっくりと脈動する星々
第5章 星の工場―マーガレットの戦い
エレアノール・マーガレット・ピーチー・バービッジ/科学に囲まれて育った幼少期/
第二次世界大戦のとき/ジョフと星の工場/もう一つの研究テーマ、もう一つの論争/
現実の政治的戦い
第6章 暗黒物質―ベラが抱いた疑問
ベラ・クーパー・ルービン/逆境の中での宇宙へのいざない/
卒業論文と巻き起こる論争/小さな革命/色々な分野での発見/回想と省察
第7章 宇宙空間に浮かぶ灯台―ジョスリンの信じがたい発見
スーザン・ジョスリン・ベル・バーネル
結び
特別章 日本の女性と天文学(邦訳版特別書き下ろし)
小山ひさ子/林左絵子/加藤万里子/馬場彩
上記内容は本書刊行時のものです。