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事実を見抜く 実践!ヒアリングと取調べの心理学
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2026年10月20日
- 書店発売日
- 2026年9月4日
- 登録日
- 2026年7月9日
- 最終更新日
- 2026年9月3日
紹介
事故やハラスメント,横領・詐欺・窃盗などの企業内不正……「傾聴」だけでは決して届かない〈真実/事実〉がある! 警察大学校でも講師を務めた著者が,ヒアリングと取調べの技法について,心理学の観点から広く実務家に向けて解説する。警察官や検察官だけでなく,企業のセキュリティやコンプライアンス,不正防止に関わる担当者,さらには公認会計士や弁護士も必携の入門書。
■主な目次
第1章 場面設定
1.取調べにおけるポジショニングの問題/2.取調べにおける距離の問題/3.取調べにおける緊張のコントロール
第2章 参考人調べ
1.参考人調べにおける感情のコントロール/2.参考人調べにおける質問の種類/3.自由再生で情報を引き出す技術/4.疫学調査におけるヒアリング技術/5.認知インタビューによるヒアリング/6.催眠面接によるヒアリングは使えるか/7.事後情報効果/8. 目撃者から犯人の顔の情報を聴取する
第3章 被疑者調べ
1.被疑者調べの基本/2.被疑者を「落とす」ことの必要性と問題点/3.取調べにおけるリードテクニック/4.恫喝的な調べをしてはならない理由/5.被疑者調べの4つのポイント/6.理詰めの取調べ/7.会話の主導権を奪われないようにする/8.被疑者との信頼関係の構築/9.被疑者のプライドに留意する/10.虚偽自白の問題
第4章 精神疾患を持った参考人・被疑者の取調べ
1.統合失調症の参考人・被疑者の取調べ/2.うつ病の参考人・被疑者の取調べ
【Column】
相手が話したくなるさまざまな方法/企業内犯罪、不正事案における目撃証言/記憶の自己書き換え/追求力が弱いため闇に葬られる職場や学校での集団いじめ/動作からウソを見破ろうとするのは危険/聞き直し応答に注意する/最後に少し「押す」技術/なぜ組織犯罪担当の刑事は強面なのか/過剰で大げさな否認の言葉は信用できるのか……等々
目次
はじめに
登場人物の紹介
講義の構成
第1章 場面設定
1 取調べにおけるポジショニングの問題
どのように取調べをしているか/取調室におけるポジショニングは重要/臨機応変なポジショニング戦略が必要/ポジショニングスキルを磨くには
2 取調べにおける距離の問題
被疑者や参考人との距離はどうするか/パーソナル・スペースは相手によって変化する
3 取調べにおける緊張のコントロール
パーソナル・スペースとヤーキーズ・ドットソン法則/相手の緊張状態をコントロールする技術
第2章 参考人調べ
1 参考人調べにおける感情のコントロール
ヒアリングと書類作成を分けて考える/まず重要なのは感情のコントロール/呼吸を整えさせることによる感情のコントロール/興奮している人への対応で避けるべきこと/聞き手と話し手の力関係の調整/ラポール形成の重要性/緊急状況におけるラポール形成
2 参考人調べにおける質問の種類
質問の種類とそれらの利点欠点/自由再生法による聴取が基本
3 自由再生で情報を引き出す技術
自由再生で多くの情報を引き出すためには/最後のセンテンスに注目せよ/頭の中にイメージを作らせてから質問する/時間の流れを意識した聞き取り/視線の流れを意識した聞き取り
4 疫学調査におけるヒアリング技術
コロナ感染に関する疫学調査と取調べの類似性/疫学調査における認知インタビューの前提/行動経歴の聞き取り手法
5 認知インタビューによるヒアリング
認知インタビューの誕生/認知インタビューのメカニズム(テクニック1~2)/認知インタビューのメカニズム(テクニック3)/認知インタビューのメカニズム(テクニック4)/認知インタビューはどのくらい有効なのか
6 目撃者からの聴取に催眠(術)は使えるか
催眠の問題点とは/記憶はビデオのようなものとは全然違う/催眠面接で偽の記憶が作られていく/催眠によって作られた子どもの頃の性的虐待の記憶/子どもの奪い合い裁判で見られる偽りの記憶/催眠面接によるヒアリングは使えるか
7 事後情報効果
事後情報効果とは何か/色の記憶はやっかい/スピードの記憶もやっかい/事後情報効果はどこから来るか/事後情報効果では情報は「上書き」される/記憶のデフォルメ的変容/事後情報効果は弁護側も注意しなければならない/接見のあとにいきなり記憶が変容する被疑者
8 目撃者から犯人の顔の情報を聴取する
似顔絵捜査とモンタージュ写真/面通しと面割り/面割り写真帳の作り方の問題/適切な面割りに向けて
第3章 被疑者調べ
1 被疑者調べの基本
被疑者調べも基本的には参考人調べと同じ/海外における取調べとイギリスの取組み
2 被疑者を「落とす」ことの必要性と問題点
被疑者を自白させる必要はあるのか/「どうやって落とすか」という問題
3 取調べにおけるリードテクニック
取調べの最初の教科書『ウソ発見と捜査における尋問』/リードテクニックの誕生/リードテクニックによる「落とし方」/良い警官・悪い警官(good cop bad cop)テクニック/リードテクニックの問題点/ナンシー・パーカー殺人事件とリードテクニック
4 恫喝的な調べをしてはならない理由
5 被疑者調べの4つのポイント
6 理詰めの取調べ(ポイント1)
理詰めの質問で矛盾点やウソを明確にする/理詰めの取調べのコツ
7 会話の主導権を奪われないようにする(ポイント2)
会話の主導権は常に自分の側に置いておく/力関係や質問・雑談で主導権が奪われるケース/泣かれたり、色仕掛けで主導権が奪われるケース/多くの捜査員が最もやっかいだと思う「黙秘」/完黙=クロとはいえないので注意
8 被疑者との信頼関係の構築(関係性重視取調べ:ポイント3)
被疑者との信頼関係を構築することは重要/家族の話題は慎重に扱う
9 被疑者のプライドに留意する(ポイント4)
じつはかなり重要なプライドの問題/調べ官とプライドの複雑な関係/前言撤回をしたくないという心理/同情や共感が裏目に出るケース
10 虚偽自白の問題
虚偽自白とは何か/なぜ虚偽自白をしてしまうのか
第4章 精神疾患を持った参考人・被疑者の取調べ
1 統合失調症の参考人・被疑者の取調べ
統合失調症とはどのような病気か/脳がつくり出したものは、否定できない/統合失調症の原因/統合失調症の患者さんが犯罪を犯しやすいわけではない/統合失調症の被疑者の取調べ
2 うつ病の参考人・被疑者の取調べ
うつ病はどのような病気か/うつ病の原因/うつ病の認知のゆがみ/うつ病の治療/どのような場合にうつ病の被疑者と出会うのか/うつ病の被疑者との会話/自殺志願者に対する説得
おわりに
■コラム
◤Column 1◢ アメリカの警察における取調べ
◤Column 2◢ 相手が話したくなるさまざまな方法
◤Column 3◢ 企業内犯罪、不正事案における目撃証言
◤Column 4◢ 疫学調査(epidemiological survey)
◤Column 5◢ 事故調査(accident investigation)
◤Column 6◢ 外国人の参考人・被疑者
◤Column 7◢ 企業内不正:不正を告発したい正義の味方は必ずいる
◤Column 8◢ 記憶の自己書き換え
◤Column 9◢ 本当に被疑者、参考人は取調べを録音してはいけないのか
◤Column 10◢ 企業の調査担当者も、不正手口について熟知しておくこと
◤Column 11◢ 追求力が弱いため闇に葬られる職場や学校での集団いじめ
◤Column 12◢ 検察官は本当は取調べが下手なことが多い
◤Column 13◢ 研究紹介:良い警官・悪い警官テクニックに関する実験研究
◤Column 14◢ 動作からウソを見破ろうとするのは危険
◤Column 15◢ 「Aはやっていない」という弁明
◤Column 16◢ 聞き直し応答に注意する
◤Column 17◢ 最後に少し「押す」技術
◤Column 18◢ 取調べのプロの技術
◤Column 19◢ なぜ組織犯罪担当の刑事は強面なのか
◤Column 20◢ 企業内調査における調査担当者の問題
◤Column 21◢ 専門知識を持った特別捜査官制度の誕生
◤Column 22◢ 過剰で大げさな否認の言葉は信用できるのか
◤Column 23◢ アメリカ出入国管理官による麻薬密輸の摘発
◤Column 24◢ 企業等のハラスメント調査で出会う統合失調症
上記内容は本書刊行時のものです。

