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子どもが動き,試みるとき リーセロット・マリエット・オルソン(著) - 北大路書房
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子どもが動き,試みるとき (コドモガウゴキココロミルトキ) 乳幼児期の学びにおけるドゥルーズ/ガタリ論 (ニュウヨウジキノマナビニオケルドゥルーズガタリロン)
原書: Movement and Experimentation in Young Children's Learning: Deleuze and Guattari in Early Childhood Education

教育
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発行:北大路書房
A5判
312ページ
並製
定価 4,500 円+税   4,950 円(税込)
ISBN
978-4-7628-3329-8   COPY
ISBN 13
9784762833298   COPY
ISBN 10h
4-7628-3329-0   COPY
ISBN 10
4762833290   COPY
出版者記号
7628   COPY
Cコード
C3037  
3:専門 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年8月20日
書店発売日
登録日
2026年6月10日
最終更新日
2026年8月6日
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紹介

発達段階や学習目標によって子どもの学びを管理・評価する見方を問い直し,保育の場で子どもが自ら「動くこと」「試みること」そのものを,関係性の中で生成する学びとして捉え直す。本書はドゥルーズ/ガタリの理論的枠組みを手がかりに,乳幼児期の学びの新たな地平を切り拓く。

目次

訳者まえがき
日本語版序文
シリーズ編者によるまえがき
謝辞
訳語解説
凡例


プロローグ 問題に入るにあたって
 1. 歩くこととサーフィンをすること
 2. 研究の目的:問いの構築


第Ⅰ部 問題の文脈化

第1章 実践的リソース― 主体性と学びが関係的な場の特徴をもつ,ストックホルムとその近郊のプレスクール
 1. はじめに
 2. 子どものイメージ
 3. 教師の役割
 4. プレスクールの任務
 5. 教育環境
 6. プロジェクトでの取り組み
 7. 教育ドキュメンテーション
 8. 関係的な場としての主体性と学び

第2章 理論的リソース― ドゥルーズ/ガタリによる関係性・創造・実験的経験論の哲学
 1. はじめに
 2. 出会いを通してつくり出される思考
 3. 実験的経験論
 4. ドゥルーズとガタリによる重要で有用なテクストや概念
 5. ドゥルーズとガタリに関連する研究
 6. 乳幼児教育における関連する研究
 7. 乳幼児教育におけるドゥルーズとガタリに関連する研究
 8. 本研究におけるドゥルーズとガタリの使用および乳幼児教育への貢献

第3章 乳幼児教育におけるミクロ政治と切片性
 1. はじめに
 2. 乳幼児教育における,硬質で,二項的,円環状,線形の切片性
 3. 乳幼児教育における,柔軟で,二項的,円環状,線形の切片性
 4. 柔軟な切片の危険
 5. 硬質な線,柔軟な線,逃走線という三つの線があり,それらは同時に生じる
 6. 例:「心臓のリズム」のプロジェクト
 7. プレスクールで生まれた逃走線
 8. ミクロ政治学:つくったり壊したりするのは,分子状のものとその分子的な評価である
 9. 欲望とアフェクトを通して現代の統治が起こるとき,何をすべきか?
 10. アフェクトの変調に,アフェクトの変調で応答する―聴くことと試みることの政治
 11. 普遍的な倫理に代わる所属の倫理と政治
 12. 倫理的-美的パラダイム
 13. 危険はすべての線にある


第Ⅱ部 方法論への接近

第4章 教育学研究と,超越論的経験論
 1. はじめに
 2. 超越論的経験論は,荒々しい経験論である
 3. 実践としての超越論的経験論と科学/理論―別の実践と話す(別の実践について話すのではなく)
 4. 科学の生産性と創意工夫とを自認すること
 5. 理論と実践の関係は,集合的で,強度のある,予測不可能な試みとの出会いになりうる
 6. 研究者の役割

第5章 出来事,文化,用法,スタイルとしての教育ドキュメンテーション
 1. はじめに
 2. 出来事は言語と結びついている―言語を扱う三つの一般的な仕方とその方法論的意義
 3. 真理の無条件の生産としての意味(センス)の次元の導入
 4. しかし,それでは意味(センス)とは何なのか
 5. 無意味(ナンセンス)について
 6. 問題と解
 7. 学ぶことと知識
 8. 文化と方法
 9. 出来事としての経験的資料,教育ドキュメンテーションをいかに方法論的に取り扱うか
 10. 分析ツール
 11. 文化
 12. 用法
 13. スタイル
 14. 経験的資料の収集
 15. 倫理的配慮


第Ⅲ部 分析と結論

第6章 乳幼児教育における欲望のアレンジメント
 1. はじめに 169
 2. OHPプロジェクトへの導入(一年目)
 3. ひっくり返された欲望
 4. 欠如としての欲望
 5. 現実の無意識の生産としての欲望
 6. アレンジメントされたものとしての欲望
 7. 欲望のアレンジメント― その構成要素
 8. OHPプロジェクトと欲望のアレンジメント(二年目)

第7章 結論

エピローグ 無秩序―クリスタルタイムにおける潜在の子ども
 1. ひとつの生たち(A-lives)
 2. 潜在性
 3. クリスタルタイム
 4. 生成変化―知覚しえぬものと無秩序の動き

Appendix 1
Appendix 2
文献
訳者あとがき
索引

著者プロフィール

リーセロット・マリエット・オルソン  (オルソン リーセロット マリエット)  (

リーセロット・マリエット・オルソン(Liselott Mariett Olsson)
スウェーデン南部のマルメ大学の子ども・教育・社会部門(Department of Childhood, Education and Society)において,教育学教授および研究部長を務めている。彼女の研究は,乳幼児教育における日常的な出来事と,哲学的・教育学的視点との交差領域に位置づけられる。より具体的な研究関心としては,公正性(equity),インクルージョン,幼児期のリテラシー,乳幼児教育における美学・倫理・政治,大陸哲学および教育理論,さらに,エスノグラフィーに着想を得た研究方法論や,芸術的・教育におけるサイトスペシフィックな方法論が挙げられる。著書には2009年に刊行された本書のほか,最近ではRoutledgeより刊行された『Becoming Pedagogue – Bergson and the Aesthetics, Ethics and Politics of Early Childhood Education and Care(生成する教育者―ベルクソンから考える乳幼児教育の美学・倫理・政治)』(2023年)がある。また,同出版社から刊行されている書籍シリーズ「Contesting Early Childhood(乳幼児期をめぐる論争)」において,ミシェル・ヴァンデンブロック教授と共に共同編集者を務めている。
オルソンは近年,EUの資金提供を受けた研究・イノベーションプロジェクト「Smooth Educational Common Spaces – Passing through enclosures and reversing inequalities (SMOOTH 2021-2024)(平滑な教育のコモンズ空間―囲いを通り抜けて不平等を反転する)」に参画している。このプロジェクトは,「コモンズ(The Commons)」という新たなパラダイムに着目し,公正で包摂的な教育を批判的に検討し,創造的に貢献することを目的としている。このプロジェクトの成果は,「美的リテラシー・イベント(aesthetic literacy events)」―さまざまな美的表現やツールを用いて言語を遊びながら探究する実践―が,公正性や包摂性,そして子どもたちのナラティブ・コンピテンシーの育成に寄与する可能性を示唆している。これらの成果を出発点として,現在はスウェーデン研究評議会の助成を受けた研究プロジェクト「From proof-of-concept to scale in the study of aesthetic literacy events for equitable and inclusive early childhood education and care - Design of a research program(公正で包摂的な乳幼児教育に向けた美的リテラシー・イベント研究における概念実証から実践への展開―研究プログラムのデザイン)」に取り組んでいる。

久保 健太  (クボ ケンタ)  (監訳

久保健太(くぼ・けんた)
大妻女子大学大学院人間文化研究科准教授
〈主著〉
『写真と動画でわかる!主体性が湧き出ちゃう保育』(単著)中央法規出版,2026年
『生命と学びの哲学―育児と保育・教育をつなぐ』(単著)北大路書房,2024年

刑部 育子  (ギョウブ イクコ)  (監修

刑部育子(ぎょうぶ・いくこ)
お茶の水女子大学基幹研究院教授
〈主著〉
『レッジョ・エミリアのアートと創造性―保育におけるアトリエの役割と可能性を探る』(共監訳)北大路書房,2025年
『ビデオによるリフレクション入門―実践の多義創発性を拓く』(共著)東京大学出版会,2018年

上記内容は本書刊行時のものです。