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授業実践コンピテンシーを育む教育方法論
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年2月20日
- 書店発売日
- 2025年2月14日
- 登録日
- 2024年11月6日
- 最終更新日
- 2025年2月13日
紹介
教師になるために,なぜ,この内容(コンテンツ)を学ぶ必要があるのか,そこで得た専門知識は実践にどのようにつながるのか。原理や方法・技術の背後にある意味を探究することを通して,教師に求められる資質・能力(コンピテンシー)の育成を図る。授業実践コンピテンシーと教育学コンテンツをつなぐ新たなテキスト。
目次
まえがき
第1章 子どもを成長する/変わりうる存在として理解することができる
Introduction
1. 子どもは本当に「変わりうる存在」なのか
(1)「子ども」とは何か
(2)子どもを固定的に捉える子ども理解
2.子ども理解の基本的姿勢
(1)子どもの言動の背景を探る
(2)子どもの肯定的な言動の裏側を探る
3.子ども理解の深化に向けて
(1)子どもを多角的に見るための視点
(2)子どもの自己表現を重視する教育実践
(3)「子どもが変わる」ことを願い,指さす――赤ペン指導を例に
▶▶▶Book Guide
▶▶▶Key Word
第2章 子どもと対話的なコミュニケーションができる
Introduction
1.あらためて対話とは何か?
(1)会話,討論,おしゃべり,説得……対話以外の言語的コミュニケーションとのちがい
(2)対話の視点から教室のコミュニケーションを再検討しよう
2.学校において対話を阻害するものとは何か?
(1)「子どもは教師の言うことを聞くものだ」という役割意識
(2)「教師の仕事は知識を伝えることだ」という授業観
3.子どもと対話的にコミュニケーションすることへ向けて
(1)日常のなかから対話のテーマや場面を見つける
(2)子どもの「声なき声」と対話する
4.あらためて,今なぜ教室に対話的コミュニケーションが必要なのか?
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第3章 学習する意義とともに教科内容・教材を理解することができる
Introduction
1.「何を」「何で」教えるか―教科内容と教材
2.主たる教材としての「教科書」の位置
3.教科内容=教授目標を考える2つの立場
4.授業準備の核としての教材解釈
5.教材解釈の視点(その1)――教科のベースとなっている学問から
6.教材解釈の視点(その2)――学習者の立場から
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第4章 教科内容から子どもが取り組む学習課題をつくることができる
Introduction
1. 学習にとって課題とは何か
2.学習課題の種類
(1)主題(テーマ)としての課題=抽象レベルの学習課題
(2)果たすべき課題=具体レベルの学習課題
(3)解決したい課題=学習者が設定する学習課題
3.発問の分類
(1)問い方による分類
(2)ねらいによる分類
4.授業展開を見通した課題設定の構想
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第5章 授業のねらいに応じて教育メディアを活用することができる
Introduction
1.どのようなメディアがどのように活用されてきたか――「黒板とノート」あるいは「板書とノート指導」
(1)板書の役割とは何か?
(2)ノート指導とは何か?
2.ICTの導入をどのように受け止めるのか? ――新しい教育メディアを活用した授業づくりへ
3.これからの授業づくりとメディア活用を考える――「アナログvs.デジタル」の二分法を超えて
(1)学習場面と形態に応じてメディアを選択する――「学習形態の交互転換」に基づく教育メディア活用
(2)子どものニーズから教育メディア活用を考える
(3)教育メディア活用から授業のあり方そのものを考え直す
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第6章 子どもが学習主体となるような指導ができる
Introduction
1.「主体的学び」に関する政策動向
2.どうして主体的学びなのか
3.主体的学びにおける教師の役割
(1)「子ども任せ」はファシリテーションか
(2)ファシリテーションの実践的・具体的な技法
4.主体的学習を超えて――学習主体の育成へ
(1)問う主体を育てる――子どもの学び方の指導
(2)自律する主体を育てる――学習規律の指導
5.学習主体を育てるための発展的指導構想
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第7章 授業研究をすることで授業づくりの力量を上げることができる
Introduction
1.授業研究とは何か
2.授業をどう見て,どう記録するか
(1)観察の視点:教室において授業を見る立ち位置――どこから見るか, 何を見るか
(2)授業の記録:授業を見て,必要な事柄を記録する力――「言語」 だけではなく「非言語」にも注目する
3.固有名詞の子ども一人ひとりを見る力を形成する――カルテと座席表
4.授業協議会において授業分析の力を高める
(1)付箋紙を使った分析
(2)「授業のカンファレンス」による分析
5.事実に即した子ども理解をすることで授業分析がより深くなる
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第8章 子どもの育ちを促す学習評価を行うことができる
Introduction
1.何のために評価するのか
(1)何を評価するのか,何のために評価するのか
(2)評価はどのように機能するのか
2.評価資料を収集する
(1)何を評価したいのかを決める――評価対象としての学力とは何か
(2)評価方法を決める――どのような方法で評価資料を収集するのか
3.価値判断する
(1)価値判断するにあたって参照する枠組みのちがい
(2)評価キジュンに基づいて判断する
4.評価と指導とをつなげる
(1)評価を指導に生かす
(2)評価することによって指導する
(3)その子なりの育ちを認め,励ます評価の実践
(4)「否定の中に肯定を見る」
5.評価主体を育てる=子どもとともに評価する
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第9章 自分たちのことを自分たちで決める学級づくりができる
Introduction
1.何のための学級づくりなのか
(1)学級とは何か
(2)学級づくりとは何か
2.学級づくりに関わる適応主義の問題を乗り越える視点
(1)生活における「毅然とした指導」に内在する適応主義の問題
(2)学級活動(授業)における適応主義の問題
3.学級づくりをする
(1)多様性を認め合い,自分たちのことを自分たちで決める学級づくり
(2)教師と子どもがつながり,子どもと子どもをつなげる,子どもと 子どもがつながる
(3)学級づくりの方法としての班・リーダー・話し合い
4.教師や学校に求められる構え
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▶▶▶Key Word
索 引
上記内容は本書刊行時のものです。