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ナラティブ・メディスンの原理と実践 リタ・シャロン(著) - 北大路書房
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ナラティブ・メディスンの原理と実践 (ナラティブメディスンノゲンリトジッセン)
原書: The Principles and Practice of Narrative Medicine

医学
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発行:北大路書房
A5判
544ページ
上製
定価 6,000円+税
ISBN
978-4-7628-3070-9   COPY
ISBN 13
9784762830709   COPY
ISBN 10h
4-7628-3070-4   COPY
ISBN 10
4762830704   COPY
出版者記号
7628   COPY
Cコード
C3047  
3:専門 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年7月20日
書店発売日
登録日
2019年5月30日
最終更新日
2019年7月16日
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書評掲載情報

2020-02-10 ナラティヴとケア    第11号
2020-02-05 精神療法    第46巻第1号
評者: 岸本寛史 氏(静岡県立総合病院緩和医療科)
2019-11-16 図書新聞    2019年11月23日(3424号)
評者: 奥田恭士 氏(兵庫県立大学教授・フランス文学)
2019-11-12 臨床心理学    第19巻第6号
評者: 村上靖彦 氏(大阪大学人間科学研究科教授)
2019-09-09 精神看護    2019年09月号 (Vol.22 No.5)
評者: 今月の5冊
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紹介

医療を変える「物語能力」の養成とは!?

ナラティブ・メディスンは,全ての診療において必要とされる「語ることと聴くこと」から生まれる感情と間主観的関係の重要性を強調する。それは患者と医療者,学生と教員,そして彼ら全てと社会を強く結びつける。

人文学と医学を架橋するリタ・シャロンらによってコロンビア大学に創立された医療者のための全く新しい教育法の全貌が,今ここに明らかにされる。

【主な目次】
●第1部 間主観性
第1章 自己の物語―文学を通じて関係性を学ぶ
第2章 セッションの実際―文学作品,経験,感情,教室での関係性
●第2部 二元論,個人性,体現化
第3章 二元論とそれに対する不満(その一)―哲学と文学と医学
第4章 二元論とそれに対する不満(その二)―哲学という塗り薬
第5章 確実性からの解放―物語倫理のための訓練
●第3部 教育における自己同一性
第6章 教育の政治学―クリップ,クィア,アンホームの健康人文学
●第4部 精密読解
第7章 精密読解―ナラティブ・メディスンの代表的方法論
第8章 精密読解教育の枠組み
●第5部 創造性
第9章 創造性―何が,なぜ,どこで?
第10章 創造性は教えられるか?
●第6部 知ることの質的方法
第11章 非常階段から質的データへ―教育的促し,身体性に開かれた研究,ナラティブ・メディスンの心の耳
●第7部 臨床実践
第12章 健康とヘルスケアの物語的変容
第13章 ナラティブ・メディスンの臨床的貢献

目次

日本語版によせて
謝 辞
序 文

第1部 間主観性

第1章 自己の物語 ―文学を通じて関係性を学ぶ
はじめに
自己について語る―コルム・トビーンと語りの求め
モノローグとダイアローグ―ドストエフスキーとバフチン
ベクダルの「ファン・ホーム」における気づき―ストーリーに厚みをもたせる
カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』にみる同一化と拒否
まとめ

第2章 セッションの実際―文学作品,経験,感情,教室での関係性
社会関係的ダイナミクスと医学教育
ナラティブ・メディスンの授業/ワークショップ
まとめ


第2部 二元論,個人性,体現化

第3章 二元論とそれに対する不満(その一) ―哲学と文学と医学
「どうも,調子はいかがですか?」―ヘルスケアにおける疎外の物語
現代史における生物医学
洞窟と機械―二元論の哲学的起源

第4章 二元論とそれに対する不満(その二) ―哲学という塗り薬
現象学と物語解釈学
哲学的な物語―複合性と多様性


第5章 確実性からの解放―物語倫理のための訓練
物語は私たちに何をしてくれるのか―倫理としての物語的理解
物語と生命倫理
物語倫理
文学研究に由来する物語倫理
ナラティブ・メディスンの倫理学の教育と実践
付記


第3部 教育における自己同一性

第6章 教育の政治学 ―クリップ,クィア,アンホームの健康人文学
序論
クリップの政治学と健康人文学の医療化
クィアの政治学と明瞭性の問題
アンホームのナラティブ・メディスン―複数の教育的枠組み
結語


第4部 精密読解

第7章 精密読解 ―ナラティブ・メディスンの代表的方法論
精密読解の起源とその運命
ナラティブ・メディスンはなぜ精密読解に専念するのか
精密読解とその弟子,注意深い傾聴
精密読解の内的プロセス
精密読解はナラティブ・メディスンの原則を実演する
終わりに

第8章 精密読解教育の枠組み
精密読解を教育する一つの方法
テクストの選定と執筆課題(プロンプト)
時間
空間

隠喩
結論とさらに考えるための余地


第5部 創造性

第9章 創造性 ― 何が,なぜ,どこで?
私たちの日常生活の中での創造性
創造的執筆は何のためにあるのか ― 特に臨床の文脈において
創造的執筆の形態とその報酬
創造的執筆と反省的執筆

第10章 創造性は教えられるか? 
ヘルスケア専門職における執筆のための戦略 
教育用ツール ― 創造的執筆のための読解の手引き 
執筆中の学生へのアプローチ
最後に ― 創造の火花に注目せよ


第6部 知ることの質的方法

第11章 非常階段から質的データへ ―教育的促し,身体性に開かれた研究,ナラティブ・メディスンの心の耳
物語的な前奏曲
質的研究法を脱神秘化する
身体性を通じた再帰的な実践
世界を可視化する
民族誌的な証人


第7部 臨床実践

第12章 健康とヘルスケアの物語的変容
リタ・シャロンは臨床物語を語る
エリック・マーカス:概念―転移と移行空間
リタ・シャロン:概念―創造性,再帰性,相互性
終わりに

第13章 ナラティブ・メディスンの臨床的貢献
個人面接と関係性構築の技法
臨床家とヘルスケアチームの改善 
新しい物語的実践
臨床家は見る


訳者あとがき
索 引 
文 献
邦訳文献

著者プロフィール

リタ・シャロン  (シャロン リタ)  (

Rita Charon(リタ・シャロン)
日本語版によせて,序文,第5章,第7章,第8章,第12章,第13章
コロンビア大学に勤務する総合内科医,文学研究者。コロンビア大学,ナラティブ・メディスン・プログラムの総責任者を勤める。主著として2006年にOxford University Press から出版されたNarrative Medicine がある。

サヤンタニ・ダスグプタ  (ダスグプタ サヤンタニ)  (

Sayantani DasGupta(サヤンタニ・ダスグプタ)
第6章
ナラティブ・メディスン修士プログラムの教員。コロンビア大学の比較文学研究所,民族と人種研究センターに所属している。

ネリー・ハーマン  (ハーマン ネリー)  (

Nellie Hermann(ネリー・ハーマン)
第9章,第10章
小説家であり,コロンビア大学のナラティブ・メディスン・プログラムの創発部門責任者を務める。非伝統的文脈における創造性の活用についての幅広い教育と講義に携わっている。

クレッグ・アーバイン  (アーバイン クレッグ)  (

Craig Irvine(クレッグ・アーバイン)
第3章,第4章,第5章
コロンビア大学ナラティブ・メディスン修士プログラムおよびコロンビア大学医学部のナラティブ・メディスン教育プログラムの責任者。

エリック・R・マーカス  (マーカス エリックアール)  (

Eric R. Marcus(エリック・R・マーカス)
第12章
コロンビア大学精神分析訓練センター所長。同センターの訓練分析家・指導分析家を務める。コロンビア大学医学部臨床精神医学教授。

エドガー・リベラ=コロン  (リベラコロン エドガー)  (

Edgar Rivera Colón(エドガー・リベラ= コロン)
第11章
コロンビア大学,ナラティブ・メディスン・プログラムの教員。セクシユアリテイとジェンダーを専門とする人類学者。

ダニエル・スペンサー  (スペンサー ダニエル)  (

Danielle Spencer(ダニエル・スペンサー)
第1章,第2章,第3章,第4章
コロンビア大学,ナラティブ・メディスン・プログラムと,ニューヨーク,アインシュタイン-カルドーゾ・生命倫理修士プログラムの教員を務める。

マウラ・スピーゲル  (スピーゲル マウラ)  (

Maura Spiegel(マウラ・スピーゲル)
第1章,第2章
コロンビア大学とバーナード大学において,20年間にわたって小説と映画についての教育に携わる。コロンビア大学医学部,ナラティブ・メディスン・プログラムの創設メンバー。

斎藤 清二  (サイトウ セイジ)  (

斎藤 清二(さいとう・せいじ)
第8章,第11~13章
1975年 新潟大学医学部医学科卒業
現在,立命館大学総合心理学部特別招聘教授(医学博士)
[主著]  
総合臨床心理学原論―サイエンスとアートの融合のために(単著)北大路書房 2018年
ナラティブ・メディスン―物語能力が医療を変える(共訳)医学書院 2011年
ナラエビ医療学講座―物語と科学の統合を目指して(単著)北大路書房 2011年

栗原 幸江  (クリハラ ユキエ)  (

栗原 幸江(くりはら・ゆきえ)
第1章,第2章
1994年 コロンビア大学大学院ソーシャルワーク修士課程修了
現在,がん・感染症センター都立駒込病院緩和ケア科および認定NPO法人マギーズ東京 心理療法士
[主著・論文] 
進化するマインドフルネス―ウェルビーイングへと続く道(共著)創元社 2018年
ともにある(5) 神田橋條治 由布院・緩和ケアの集い(共著)木星舎 2016年
Oxford Textbook of Palliative Social Work(共著)Oxford University Press, 2011

斎藤 章太郎  (サイトウ ショウタロウ)  (

斎藤章太郎(さいとう・しょうたろう)
日本語版によせて,謝辞,序文,第3~7章,第9章,第10章
2005年 筑波大学第一学群人文学類卒業
2015年 筑波大学大学院人文社会科学研究科哲学・思想専攻単位取得退学
[主著]  
ドクターズ・ストーリーズ―医学の知の物語的構造(共訳)新曜社 2016年

上記内容は本書刊行時のものです。