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パブリックスペース活用事典 泉山 塁威(著/文 | 編集) - 学芸出版社
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パブリックスペース活用事典 (パブリックスペースカツヨウジテン) 図解 公共空間を使いこなすための制度とルール (ズカイ コウキョウクウカンヲツカイコナスタメノセイドトルール)

工業・工学
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発行:学芸出版社
A5判
224ページ
定価 2,700円+税
ISBN
978-4-7615-2877-5   COPY
ISBN 13
9784761528775   COPY
ISBN 10h
4-7615-2877-X   COPY
ISBN 10
476152877X   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年12月30日
書店発売日
登録日
2023年10月27日
最終更新日
2023年12月27日
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紹介

パブリックスペース活用の歴史や制度を初めて体系化。歴史的変遷を見やすい年表形式で辿るとともに、おさえておきたい政策や法令、条例等、都市に賑わいや居心地を創出するテクニカルなアプローチを国内外の60の制度・プログラムで網羅した。自治体・コンサル・企業・市民・研究者、あらゆる立場で実践に使える待望の教科書。

目次

目次

はじめに 本書の挑戦 ── 情報・スキル・ノウハウの体系化

★1章 パブリックスペースのいま
■■1章1節 拡張し続けるパブリックスペースの価値
■■1章2節 社会と政策の優れたタッチポイント
◇1 経済
◇2 観光
◇3 社会的包摂
◇4 教育
◇5 健康促進
◇6 文化芸術
◇7 気候変動対策・低炭素化
column パブリックスペース活用の潮流

★2章 パブリックスペースのこれまで
■■2章1節 日本のパブリックスペースと活用
◇2-1 道路/街路空間 パブリックスペースの原型である「みち」
◇2-2 公園 幅広い利用を受け入れ続けるおおらかな公共空間
◇2-3 河川 文化とともに移り変わる親水空間の役割
◇2-4 建築空間(公開空地) 各時代の建築様式や制度の変遷から生まれる空間アクティビティ
◇2-5 広場/駅前広場 各時代の社会的要請から多様な使われ方をされる「まちの中心」
■■2章2節 都市理念の変遷と潮流 パブリックスペースを読み解く書籍年表
解説 都市理念の変遷からみるパブリックスペースをめぐる言説

★3章 | まちを使いこなすための制度とルール
■■3章1節 国内編 国内制度・ガイドライン総論
◆3-1 都市・エリア全般
都市再生推進法人 官民連携の下でミッションを遂行するまちづくり団体
都市利便増進協定 地域や都市再生法人主体で広場や施設をつくる・つかう
実践のノウハウ|柔軟な発想を法定の協定として担保できることが強み
地域再生エリアマネジメント負担金制度(日本版BID)地域再生を支える安定的な財源の確保
大阪版BID 大阪市がパブリックスペースの活用にむけて条例化
まちなかウォーカブル推進プログラム 居心地が良く歩きたくなるまちなか
実践のノウハウ|ウォーカビリティを高める制度の活用にむけて
◆3-2 道路
路上イベントガイドライン 道路から賑わいを生む地域アクションの促進
道路占用許可の特例 路上に活気を生む収益事業の実施
道路内建築物 社会実験から常設へ。沿道の賑わいを日常化する
国家戦略道路占用事業 国際的拠点形成のためのオープンカフェや看板の設置で賑わい創出
道路協力団体 よりスピーディな道路占用許可手続きを実現
コロナ道路占用特例 新型コロナウイルス感染症対応と飲食店等の路上利用
歩行者利便増進道路(ほこみち) 20年のタイムスパンで構想する通りのまちづくり
実践のノウハウ|ほこみち指定にむけて
歩行者天国 一時的に街路を歩行者専用とすることで生み出す賑わいづくり
パーキング・メーター等休止申請 車両規制に頼らないウォーカブルな路上創出
ゾーン30・ゾーン30プラス 速度規制で実現する安心・安全な歩きたくなるまち
◆3-3 公園
設置管理許可 緑地や公園を盛り上げる多様な民間サービスの取り入れ方
実践のノウハウ|公園管理から地域事業へと多展開させるマインド
Park-PF(I 公募設置管理制度) 公園が持つポテンシャルを活かして官と民がつながる
実践のノウハウ|オープンな対話を生み出す協働の仕組み
滞在快適性等向上公園施設設置管理協定制度 “地元団体”だからできる公益性と収益性の共存
都市公園占用許可 不足する保育所や福祉施設の誘致
立体都市公園制度 公園の屋上化による都市再開発の両立
土地区画整理事業と指定管理者制度 「換地」で再編するまちのパブリックスペース
◆3-4 河川
河川敷地占用許可制度 キャンプやリバースポーツ等、水辺の定常的な賑わいの創出
かわまちづくり計画の登録 河川敷をまちとかわをつなぐ地域の賑わい創出拠点に
◆3-5 公開空地・広場
東京のしゃれた街並みづくり推進条例・まちづくり団体の登録制度 手続きの緩和で促進するマルシェや地域祭の実施
公開空地等活用計画の登録制度 収益性あるイベント実施を可能にした柔軟な空地活用
パブリックスペース活用制度 市民主体のイベント実施を支えるつくばペデカフェ推進要項(つくばペデカフェプロジェクト)
地区独自のまちづくりルールによる規制緩和 札幌都心の顔づくり。沿道ビルとの協働で実現する豊かな公共空間
◆3-6 空地・駐車場
低未利用土地利用促進協定 地域の“余白”をシェアしてパブリックに活用
立地誘導促進施設協定(コモンズ協定)空き家・空き地を地域主体でまとめて再編し、暮らしを豊かに
誘導施設整備区 空き家・空き地を地域のための医療施設や商業施設に
駐車場附置義務条例の地域ルール 賑わいの分断を回避するための駐車場の集約化と附置義務の緩和
都市再生駐車施設配置計画 余剰の駐車施設を賑わい空間へ転用する
カシニワ制度 空き地をコミュニティガーデンへ。住宅地のオアシス創出
荷捌き駐車の集約化及び地域ルール 歩行者優先のまちづくりを進める交通環境のコントロール
◆3-7 ガイド・ルール
横浜・公共空間活用手引き 手続きの負担軽減と公民連携で目指す、地域に根ざした活用の促進
エリアマネジメントガイドライン(静岡市) パブリックスペースの利活用の「はじめの一歩」を後押しするガイドライン
沼津・都市空間デザインガイドライン まち全体の戦略に基づいた、民間主体で取組むまちなみガイドライン
◆3-8 社会実験
社会実験 パブリックスペースに「居場所」を創り出すためのコミュニティ形成の一手
実践のノウハウ|プロセスに価値を。コミュニティに魂を。

■■3章2節 海外編 海外制度・ルール総論
◆3-9 都市・エリア全般 
20分ネイバーフッド 7つの指標で支える歩行・自転車移動中心のウォーカブルなまちづくり
実践のノウハウ|20分ネイバーフッドの概念と計画
15分都市 道路空間の再配分で生み出す徒歩圏内の活気あるコミュニティ
実践のノウハウ|「あなたの地域を美しくする」プロジェクト
column| スーパーブロック(バルセロナ、スペイン) バルセロナ市グラシア地区の歩行者空間計画
エコディストリクト 1つ1つの意思決定において人々と地球を中心に捉える枠組み
実践のノウハウ|地区のまちづくりに“持続性”を導入するヒント
◆3-10 街路ネットワーク
リンク&プレイス 「通行」と「滞在」の2軸で見える化を図る、新しい街路計画手法
スローストリート 車両通行規制でつくるインクルーシブな近隣コミュニティ
◆3-11 歩車共存道路
シェアードスペース/シェアードゾーン 人の賑わいと交通のアクセス性、安全性を両立させる道路空間のデザイン
実践のノウハウ|人のための空間と交通機能を両立させる工夫
◆3-12 歩道
ベター・ストリート・プラン
サイドウォークカフェで創るサンフランシスコ市の賑わいと安全
シアトル市条例 柔軟な条例解釈で促すシアトルのサイドウォークカフェ整備
シティベンチプログラム ベンチがつなぐウォーカブルなエリアネットワーク
ファーニッシングゾーン 居心地のよい街路空間の設え方
実践のノウハウ|市の長期目標と市場のニーズをデザインで適合させる
◆3-13 車道・カーブ
フレキシブルゾーン 路上の飲食スペース化で飲食店の営業を支援
パークレット 路上駐車帯を公園化してつくる沿道の滞留空間
シェアードスペースプログラム 商業活動も可能とした新たなパークレットの仕組み
オープンレストランプログラム コロナがもたらした路上スペース活用の劇的な変化
実践のノウハウ| 緊急市長命令による暫定的オープンレストランプログラムの成功と恒久的プログラム施行準備
オープンストリートプログラム/オープンブールヴァールプログラム 3タイプの車両規制で促進する近隣コミュニティの路上活用
サンデーパークウェイ 都市環境と公衆衛生の改善をもたらす歩行者・自転車天国プログラム
◆3-14 広場活用
POPSプログラム 民間活力を活かしたパブリックスペースの設置
実践のノウハウ|初期のPOPSプログラムの失敗/現行のPOPSプログラム
プラザプログラム 大都市の路上変革をリードしてきた道路空間の広場化
◆3-15 文化的活用
バスカー許可制度 ストリートパフォーマンスの許可の管理に加え、支援も行う行政の取組み
アスファルトアート 安全性や愛着を高める路面のキャンバス化
フェスティバルストリート 住民発の小さな屋外イベントを促進

おわりに パブリックスペースを制度活用で終わらせないために


◆付録
基礎用語解説集
パブリックスぺースを読み解くための 参考文献リスト
用語索引
事例索引

著者プロフィール

泉山 塁威  (イズミヤマ ルイ)  (著/文 | 編集

日本大学理工学部建築学科准教授。一般社団法人ソトノバ共同代表理事/一般社団法人エリアマネジメントラボ共同代表理事/PlacemakingX日本リーダー。1984年生まれ。2015年明治大学大学院博士課程修了。博士(工学)。明治大学助教、東京大学助教等を経て2023年より現職。編著書に『タクティカル・アーバニズム』『エリアマネジメント・ケースメソッド』など、共著書に『ストリートデザイン・マネジメント』など。

宋 俊煥  (ソン ジュンファン)  (著/文 | 編集

山口大学大学院創成科学研究科准教授。1981年生まれ。2013年東京大学大学院博士課程修了。博士(環境学)。東京大学大学院特任研究員・山口大学助教を経て2019年より現職。共著書に『ストリートデザイン・マネジメント』『エリアマネジメント・ケースメソッド』など。

大藪 善久  (オオヤブ ヨシヒサ)  (著/文 | 編集

株式会社SOCI代表。1985年生まれ。東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻にて景観学を修了後、日建設計シビルに入社。2019年に独立し、SOCIを設立。全国の公共空間の計画・設計・デザイン・利活用業務に関わる。共著書に『PPR the GEARs 公共空間利活用のための道具考』など。

矢野 拓洋  (ヤノ タクミ)  (著/文 | 編集

東洋大学福祉社会デザイン学部人間環境デザイン学科助教。(一社)IFAS共同代表、JaDAS・JAS代表。1988年生まれ。2013年バース大学大学院建築・土木工学部建築工学環境デザイン専攻修士課程修了後、デンマークの建築設計事務所勤務を経て現職。共著書に『フォルケホイスコーレのすすめ』『タクティカル・アーバニズム:小さなアクションから都市を大きく変える』など。

林 匡宏  (ハヤシ マサヒロ)  (著/文 | 編集

絵師・まちづくりコーディネーター。博士 (デザイン学)。1983年生まれ。2008年筑波大学大学院デザイン研究科終了後、㈱北海道日建設計に入社。2018年札幌市立大学博士後期課程を修了し独立。議論内容をその場でイラスト化する「ライブ・ドローイング」という手法を用いながら、全国各地で9つのまちづくり会社を設立し、複数の市役所職員を務める。

村上 早紀子  (ムラカミ サキコ)  (著/文 | 編集

福島大学経済経営学類准教授。1989年生まれ。2017年弘前大学大学院地域社会研究科修了。博士(学術)。2019年より現職。2017年日本都市計画学会論文奨励賞受賞、2019年住総研博士論文賞受賞。主な共著に『初めて学ぶ 都市計画(第二版)』など。

ソトノバ  (ソトノバ)  (著/文 | 編集

「ソトを居場所に、イイバショに!」をコンセプトにパブリックスペースを豊かにすることを目指すメディアプラットフォーム。2014年設立。公共空間の場づくりの調査研究や設計、デザイン・マネジメントの実践、またそれらを実践する地域プレイヤーを育成している。

パブリックスペース活用学研究会  (パブリックスペースカツヨウガクケンキュウカイ)  (著/文 | 編集

パブリックスペース活用の理論及び実践方法論の体系化、人材育成研修制度の実装を行うことを通じてパブリックスペース活用学の構築を目指す研究会。研究会代表:泉山塁威

上記内容は本書刊行時のものです。