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社会的処方 西 智弘(著/文) - 学芸出版社
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社会的処方 (シャカイテキショホウ) 孤立という病を地域のつながりで治す方法 (コリツトイウヤマイヲチイキノツナガリデナオスホウホウ)

医学
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発行:学芸出版社
四六判
224ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-7615-2731-0   COPY
ISBN 13
9784761527310   COPY
ISBN 10h
4-7615-2731-5   COPY
ISBN 10
4761527315   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0047  
0:一般 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年2月10日
書店発売日
登録日
2019年12月3日
最終更新日
2020年1月9日
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書評掲載情報

2020-03-21 朝日新聞  朝刊
評者: 寺尾沙穂(音楽家、エッセイスト)
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紹介

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市民活動が誰かの薬になるらしい。
それなら100歳まで生きてみたい。
コミュニティデザイナー 山崎亮
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山崎亮さん(studio-L、コミュニティデザイナー)推薦!

認知症・鬱病・運動不足による各種疾患…。医療をめぐるさまざまな問題の最上流には近年深まる「社会的孤立」がある。従来の医療の枠組みでは対処が難しい問題に対し、薬ではなく「地域での人のつながり」を処方する「社会的処方」。制度として導入したイギリスの事例と、日本各地で始まったしくみづくりの取り組みを紹介。

近年注目が高まっている「社会的処方」に関する初めての書籍です!

目次

はじめに はじまりは一人の婦人からだった

■1章 目に見えない「孤立」という病
地域とのつながりが未来を照らす
つながりがないことは寿命を縮める
日本において本当に社会的孤立は存在するのか?
イギリスにおける社会的孤立と「孤独担当大臣」
イギリスの社会的処方
イギリスの社会的処方の例 言葉ではなくアートで対話する「drawing life」
社会的処方は人を「健康」にすることを目的にするのではない
マイナスをプラスにするのではなくプラスをダブルプラスへ!

■2章 社会的処方のカナメ リンクワーカー
「暮らしの保健室」ができるまで
暮らしの保健室は「対話を通じて自らを取り戻す場所」
リンクワーカーとはつながりを作る人
例えばこんなリンクワーカー:ブロムリー・バイ・ボウセンター
ABCD:どんな人でも地域を良くする力を持っている!
リンクワーカーの育て方:BBBCの場合
日本では「みんながリンクワーカー」にしようよ
制度にするのか、文化にするのか
「みんながリンクワーカー」になることで、あなたも楽になる
私たちが考える「リンクワーカーらしさ」とそのスキル
日本のリンクワーカー:コミュニティユースワーカー

■3章 社会的処方を市民の手で
市民による意思決定支援 Lay navigatorとCo-Minkan
公民館とCo-Minkan
社会的処方研究所
社会的処方研究所を大きく変えた「アカギさんの事例」
孤独を愛する人は、つなげる必要はない?

■4章 まちに医療者が関わる 日本で広がる社会的処方①
医師が屋台をひいて、コーヒーを配る
医療で人は呼べないという原体験
「医療者である○○さん」から「モバイル屋台の○○さんは医療者だった」に
巻き込むことで、その人らしさを内包する
巻き込まれることで、気づいたら健康になる街へ
小規模多機能なモバイル屋台の役割
食べることを通じて孤立を防ぐ 「みんなで食べる」が生きるを支える
タバコはやめられるか?愛煙家座談会と愛煙家登山
禁煙するつもりなし!
愛煙家で集まろう
愛煙家で山に登ろう
愛煙家で主張しよう
何が人を動かすのか

■5章 暮らしを彩る年の差フレンズ 日本で広がる社会的処方②
高齢者と学生が一つ屋根の下で暮らす次世代下宿「京都ソリデール」
まちに帰属する「書生生活」
高齢者住宅のあらたな取り組み 「仕事付き高齢者住宅とは」
全国に広がる「ごちゃまぜ」の社会

■6章 リンクワーカーからみた社会的処方のタネ
「本」を媒介にして人がつながっていく こすぎナイトキャンパス
「かってにやると、おもしろくなる」 連鎖するまちの文化
身体を流れる音楽 福祉施設×劇場「アーティストとともに過ごす時間」
アートの世界に広がる社会的包摂(social inclusion)
アートの力で高校中退者を減らす
劇場からもっとも遠い人たちに、アートを届ける
「進化系スナック?」 対話式カレー屋の目指す未来
こども食堂と丸亀市「ばば食堂あんもち部屋」
ばば食堂に「帰る」子どもたち

おわりに 「はじまりの婦人」にもう一度会えたら

著者プロフィール

西 智弘  (ニシ トモヒロ)  (著/文

川崎市立井田病院かわさき総合ケアセンター腫瘍内科/緩和ケア内科医師 
一般社団法人プラスケア代表理事
2005年北海道大学卒。室蘭日鋼記念病院で家庭医療を中心に初期研修後、川崎市立井田病院で総合内科/緩和ケアを研修。その後2009年から栃木県立が
んセンターにて腫瘍内科を研修。2012年から現職。現在は抗がん剤治療を中心に、緩和ケアチームや在宅診療にも関わる。一方で、一般社団法人プラス
ケアを2017年に立ち上げ代表理事に就任。「暮らしの保健室」や「社会的処方研究所」の運営を中心に、「病気になっても安心して暮らせるまち」をつくるために活動。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。著書に『緩和ケアの壁にぶつかったら読む本』(中外医学社)、『「残された時間」を告げるとき』(青海社)、『がんを抱えて、自分らしく生きたい がんと共に生きた人が緩和ケア医に伝えた10の言葉』(PHP研究所)がある。

西上 ありさ  (ニシガミ アリサ)  (編集

studio-L

出野 紀子  (デノ ノリコ)  (編集

studio-L

石井 麗子  (イシイ レイコ)  (編集

一般社団法人プラスケア コミュニティーナース

藤岡 聡子  (フジオカ サトコ)  (著/文

福祉環境設計士

横山 太郎  (ヨコヤマ タロウ)  (著/文

医療法人社団晃徳会 横山医院 在宅・緩和クリニック院長

守本 陽一  (モリモト ヨウイチ)  (著/文

公立豊岡病院

森田 洋之  (モリタ ヒロユキ)  (著/文

南日本ヘルスリサーチラボ代表

井階 友貴  (イカイ トモキ)  (著/文

福井大学医学部地域プライマリケア講座講師

村尾 剛志  (ムラオ タケシ)  (著/文

丸亀市産業文化部文化課市民会館建設準備室長

上記内容は本書刊行時のものです。