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具体性の哲学
ホワイトヘッドの知恵・生命・社会への思考
発行:以文社
四六判
320ページ
上製
価格
2,600円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年11月
- 書店発売日
- 2015年11月17日
- 登録日
- 2015年10月15日
- 最終更新日
- 2016年3月16日
書評掲載情報
2016-02-19 |
週刊読書人
評者: 田中裕=上智大学教授・哲学専攻 |
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紹介
本書は、アインシュタインの相対性理論やベルグソンの生成という観点を抱合した〈抱握〉という概念を視座に、難解といわれ続けたホワイトヘッドの『過程と実在』を平易に解説した哲学書です。しかしその解読に終わることなく、ジル・ドゥルーズやドゥルーズとホワイトヘッドに触発されて議論を展開しているシャヴィロとハーマンなどの研究を踏まえながら、〈主体性〉と抱握、生成のテーマを通じ、現代の資本主義が、放射性物質が、有機水銀が私たちの生をむしばむとき、具体的な生の営みの何たるかを問う、若い世代による壮大で野性的な思索です。
目次
第Ⅰ部 具体的なもののほうへ
1章 ホワイトヘッドとラッセルにおける空間論の交差と乖離
2章 ホワイトヘッドと相対性理論
3章 経験の雫
4章 不共可能性のほうへ
5章 実在について
第Ⅱ部 形而上学のほうへ
1章 生成と主体
2章 抱握について
3章 具体性の科学から概念の自由で野性的な創造へ
第Ⅲ部 生成のほうへ
1章 現実的存在とはなにか
2章 生成消滅の形而上学
第Ⅳ部 アナキズムのほうへ
1章 具体性の知恵
2章 知恵と生
3章 アナキズムのほうへ、おもむろに
あとがき
ホワイトヘッド参照文献
欧語参照文献
邦語参照文献
版元から一言
私たちは資本主義に、放射能に、からだが蝕まれる中、具体的な生とは何かを問わざるをえない。本書はホワイトヘッド哲学を、その中心に響き渡る具体性という視座のもと読解したものだ。ゆっくりと、着実に、具体的なものを自らの手に!(著者より)
上記内容は本書刊行時のものです。