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東南アジアを知るための50章【第2版】 東京外国語大学東南アジア地域ユニット(編著) - 明石書店
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東南アジアを知るための50章【第2版】 (トウナンアジアヲシルタメノゴジッショウダイニハン)

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発行:明石書店
四六判
400ページ
並製
価格 2,400 円+税   2,640 円(税込)
ISBN
978-4-7503-6126-0   COPY
ISBN 13
9784750361260   COPY
ISBN 10h
4-7503-6126-7   COPY
ISBN 10
4750361267   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0336  
0:一般 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年5月30日
書店発売日
登録日
2026年5月11日
最終更新日
2026年5月28日
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紹介

東南アジアをより広い視点で学ぶために、地理歴史、政治経済、国際関係、環境と暮らし、宗教・社会、文学・文化、言語、文化遺産、対日関係、人物に分けて基礎的情報を解説し、改訂版にあたっては、特に現代の政治的情勢や社会・文化の項目を大幅にアップデートした。これ1冊で東南アジアがわかる最適の入門書!

目次

 はしがき

Ⅰ 地理・歴史

第1章 自然環境――多様な自然の成り立ち
第2章 歴史の流れを概観してみよう――東南アジア史の構造
第3章 インド化――東南アジアの古代史
第4章 商業の時代の東南アジア――上座仏教・イスラーム・カトリック
第5章 恣意的な分割――東南アジアの植民地化
第6章 島嶼部の脱植民地化と独立――ナショナリズムの生成と政治的自立
第7章 大陸部の脱植民地化と独立――民族運動の勃興と拡大

Ⅱ 政治、経済、国際関係

第8章 東南アジア諸国の政治体制――民主主義と権威主義のはざまで揺れ動く
第9章 戦後東南アジアの政治経済――資本主義・共産主義・経済発展
第10章 東南アジア諸国連合(アセアン)とは何か?――信頼醸成・地域統合・国家間競争
第11章 対外関係――大国のはざまで

Ⅲ 環境と暮らし

第12章 作物をつくる――東南アジアの生業活動
第13章 農村――変化を続ける生活世界
第14章 都市――急速な変化とともに生きる
第15章 医療――複数の在り方の共存
 【コラム1】インドネシアとシンガポールの渋滞攻略術
 【コラム2】多様な茶文化

Ⅳ 宗教・社会

第16章 島嶼部の宗教――多様な宗教
第17章 大陸部の宗教――上座仏教徒の社会
第18章 家族・ジェンダー――慣習、規範とその変化
第19章 移動する人々――「幸せ」を求めて
 【コラム3】東南アジアの性的マイノリティ

Ⅴ 文学・表象文化

第20章 ラーマーヤナの変容――東南アジアの古典文学
第21章 翻訳・翻案からの出発――東南アジアの近代文学
第22章 現代文学――作家たちの想像力と創造力の挑戦
第23章 映画とドラマ、その世界展開――配信時代の越境と連携
第24章 国民的音楽から若者音楽まで――東南アジアの音楽
第25章 自分探しから現代アートへ――東南アジアの近現代美術
 【コラム4】タイの作家たち
 【コラム5】映画館へ行こう

Ⅵ 言語

第26章 文字――歴史と文化を映し出す鏡
第27章 島嶼部の言語――多様な言語状況の一端に触れてみよう
第28章 大陸部の言語――多種多様な言語のるつぼ
第29章 言語政策――ことばは多様な民族をまとめられるか?
 【コラム6】消滅危機言語

Ⅶ 歴史・文化遺産

第30章 ボロブドゥール――荘厳なビジュアル仏教百科事典
第31章 マラッカとジョージタウン――東西交易が生み出した多文化共生都市
第32章 ライス・テラス――世界遺産のイフガオ棚田村の話
第33章 スコータイ――タイ人がつくった最初の国
第34章 ルアンパバーン――悠久の美と静寂の古都
第35章 フエ――清流と王宮文化の都
第36章 アンコール遺跡群――東南アジア最大の文化遺産
第37章 バガン――今も活き続ける仏教の聖地

Ⅷ 対日関係

第38章 帝国日本と「南洋」の日本人――近代日本の東南アジアとの関わり
第39章 「大東亜共栄圏」の名の下に――アジア・太平洋戦争期の東南アジア
第40章 地域の安定と繁栄を目指して――戦後日本の対東南アジア外交
第41章 日本のなかの東南アジア――日本在住東南アジアの人びとのコミュニティ
第42章 東南アジアのなかの日本文化――ポップカルチャーを中心に

Ⅸ 人物で語る現代史

第43章 スカルノとスハルト――インドネシアの「独立の父」と「開発の父」
第44章 マハティールとリー・クアンユー――開発の時代を率いた2人の政治家
第45章 ロドリゴ・ドゥテルテ――救国の英雄か、大量殺戮者か
第46章 タクシン・チナワット――四半世紀にわたりタイ政治の鍵を握る存在
第47章 カイソーン・ポムウィハーン――ラオス革命の父
第48章 ホー・チ・ミン――ベトナム建国の父、統合の象徴
第49章 ポル・ポトとシハヌーク――愛国者が夢見た理想郷
第50章 アウンサンスーチー――父娘二代の「見果てぬ夢」

 参考文献

前書きなど

はしがき

 明石書店の「エリア・スタディーズ」シリーズの1冊に『東南アジアを知るための50章』が加わったのは2014年のことでした。それ以来、東京外国語大学で東南アジア地域の専攻語(インドネシア語、マレーシア語、フィリピン語、タイ語、ラオス語、ベトナム語、カンボジア語、ビルマ語)所属の学生用に開講しているリレー講義「東南アジア地域基礎1(東南アジア研究入門)」の教科書として使用してきました。

 (…中略…)

 しかし、『東南アジアを知るための50章』刊行から10年以上が過ぎ、東南アジア自体が大きく変化しました。そこで、この間の東南アジアの変化や新たなトピックも入れて東南アジアのさらなる魅力を伝えたいと考え、改訂作業を開始しました。
 たとえばこの10年の間に、2015年に東南アジア諸国連合(アセアン)共同体が設立され、2025年には東ティモールがアセアンに加盟し、地域としての東南アジアとアセアンが一致しました。地域共同体が形成される一方で、南沙諸島の領有権、ミャンマーの軍事クーデター、ロシアによるウクライナ侵攻などをめぐっては、東南アジア各国で対応に温度差が見られます。国際情勢が目まぐるしく変わっていくなかで、各国の国益をめぐる意見の差異が目立つこともありますが、それでもなおアセアン共同体として、1つの地域としてまとまることを東南アジア各国は選択しています。東南アジアは政治体制、経済規模、言語や宗教にいたるまで共通項で括ることの難しい地域で、多様性は大きな特徴です。多様性、違いを前提としつつ、アセアンとしてのまとまりを維持し、結束を強めようとしているのが現代の東南アジアです。世界中で対立や分断が顕著になっている時代に、東南アジアにおいても対立や分断とは無縁であるとは言えませんが、地域としての東南アジアのこれまでの歩みや現在の協力関係、環境、社会や人と人との関係、文化などから私たちが学ぶことは多いのではないでしょうか。
 本書は東南アジア地域を担当している教員、元教員が、各自の専門分野・地域の研究成果を生かしつつ、東南アジア全体を視野に入れて執筆しました。地理、歴史、政治、経済、環境、暮らし、宗教、社会、文学、文化、言語、対日関係をバランスよく配置したものとなっています。代表的な文化遺産と各国を代表する人物も取り上げていますので、東南アジアについて知るための入り口として本書を手に取ってくだされば幸いです。さらに、本書から東南アジアへの関心を高めていただけましたら、執筆者一同、これに勝る喜びはありません。

 (…後略…)

追記

【執筆者一覧】

青山亨(あおやま・とおる)
東京外国語大学名誉教授。専門:東南アジア古代史。京都大学修士(仏教学)。シドニー大学 Ph.D.(古ジャワ語文学)。おもな著書:『アジア人物史第1巻・神話世界と古代帝国』(共編著、集英社、2023年)、『岩波講座世界歴史第4巻・南アジアと東南アジア~15世紀』(共著、岩波書店、2022年)、『岩波講座東南アジア史第2巻・東南アジア古代国家の成立と展開』(共著、岩波書店、2001年)。

生駒美樹(いこま・みき)
東京外国語大学世界言語社会教育センター講師(文化人類学、ミャンマー地域研究)。博士(学術)(東京外国語大学)。主な論文:「少数民族地域の貧困者支援の再編:タアン社会における「支援」と「協会」」(藏本龍介・土佐桂子編著『現代ミャンマーにおける社会支援の人類学:「協会(アティンアポエ)」をつくる』明石書店、2026年)、「格差のある二者の共生にみる力学:ミャンマーのチャ農家と労働者によるチャ摘み制度の調整を事例に」(河合香吏編『生態人類学は挑む SESSION5 関わる・認める』京都大学学術出版会、2022年)など。

今井昭夫(いまい・あきお)
東京外国語大学名誉教授。東京外国語大学地域研究研究科修了。おもな著書:『現代ベトナムを知るための60章【第2版】』(共編著、明石書店、2012年)、『記憶の地層を掘る アジアの植民地支配と戦争の語り方』(共編著、御茶の水書房、2010年)、『ベトナムの歴史 ベトナム中学校歴史教科書』(監訳、明石書店、2008年)。

上田広美(うえだ・ひろみ)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。おもな編著書:『カンボジアを知るための60章【第3版】』(共編著、明石書店、2023年)、『ニューエクスプレスプラス カンボジア語』(白水社、2025年)、『カンボジア語 読解と練習』(白水社、2017年)、『フランス保護国時代のカンボジア』(共編、めこん、2019年)。

宇戸清治(うど・せいじ)
東京外国語大学名誉教授(タイ語、タイ文学、タイ表象文化論)。文学修士。おもな編著書:『一冊目のタイ語』(東洋書店、2013年)、『東南アジア文学への招待』(共編著、段々社、2001年)、訳書:プラープダー・ユン『物語の島アジア パンダ』(東京外国語大学出版会、2011年)、チャッタワーラック『島田荘司選アジア本格リーグ2 二つの時計の謎』(講談社、2009年)、『インモラル・アンリアル ウィン・リョウワーリン短編集』(サンマーク出版、2002年)。

岡田知子(おかだ・ともこ)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。おもな著書:『カンボジアを知るための60章【第3版】』(共編著、明石書店、2023年)、『現代カンボジア短編集2』(編訳、大同生命国際文化基金、2023年)、『フランス保護国時代のカンボジア』(編訳、めこん、2019年)。

岡野賢二(おかの・けんじ)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授(ビルマ語学)。大阪外国語大学外国語学部ビルマ語学科卒業、東京外国語大学大学院地域文化研究科博士前期課程修了、同博士後期課程退学。言語学修士。著書:『現代ビルマ(ミャンマー)語文法』(国際語学社、2007年)、監修:『聞いて丸暗記!ミャンマー語入門』(大澤幸子著、実業之日本社、2013年)論文に「現代口語ビルマ語の分裂文の統語的特徴」『言語の類型的特徴対照研究会論集』(4号、73-96、2021年)、Mood Markers in Burmese, TaLK (Theoretical Linguistics at KEIO, vol2:107-118, 2024)。

小川英文(おがわ・ひでふみ)
東京外国語大学名誉教授(東南アジア考古学)。早稲田大学大学院博士後期課程中退。おもな著書:『新版東南アジアを知る事典』(共編著、平凡社、2008年)、『交流の考古学』(編著、朝倉書店、2000年)。

小田なら(おだ・なら)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授(ベトナム地域研究・現代史)。博士(地域研究)(京都大学)。おもな著書:『〈伝統医学〉が創られるとき――ベトナム医療政策史』(京都大学学術出版会、2022年)。

川口健一(かわぐち・けんいち)
東京外国語大学名誉教授(ベトナム文化・文学)。おもな著書:『CDエクスプレス ベトナム語』(白水社、2001年)、『東南アジア文学への招待』(共編著、段々社、2001年)、タック・ラム『農園の日差し』(編訳書、大同生命国際文化基金、2000年)、ニャット・リン『白い蝶』(訳書、大同生命国際文化基金、2025年)。

菊池陽子(きくち・ようこ)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授(ラオス近現代史)。早稲田大学大学院文学研究科単位取得退学。おもな著書・論文:『アジア人物史 第12巻 アジアの世紀へ』(共著、集英社、2024年)、『ラオスを知るための60章【第2版】』(共編著、明石書店、2025年)。

金悠進(きむ・ゆじん)
東京外国語大学世界言語社会教育センター講師。博士(地域研究)(京都大学)。おもな著書:『越境する〈発火点〉――インドネシア・ミュージシャンの表現世界』(風響社、2020年)、『ポピュラー音楽と現代政治――インドネシア 自立と依存の文化実践』(京都大学学術出版会、2023年)。

日下渉(くさか・わたる)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授(フィリピン地域研究、政治学)。九州大学大学院比較社会文化学府単位取得退学。博士(比較社会文化)。おもな著書:『反市民の政治学――フィリピンの民主主義と道徳』(法政大学出版局、2013年)、Moral Politics in the Philippines: Inequality, Democracy and the Urban Poor (National University of Singapore Press and Kyoto University Press, 2017)、『フィリピン――強権を求めた「新生」への希望』(岩波書店、2026年)。

コースィット・ティップティエンポン(Kosit Tiptiempong)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程修了。おもな著書:『オールカラー 超入門! 書いて覚えるタイ語ドリル』(ナツメ社、2023年)。『タイ語の旅 4技能が育つ初級総合講座(音声DL付)』(共著、白水社、2025年)。

鈴木玲子(すずき・れいこ)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授(ラオス語学)。東京外国語大学大学院博士後期課程単位取得退学。文学修士。おもな著書:『ニューエクスプレスプラス ラオス語[音声DL版]』(白水社、2025年)、『ラオスを知るための60章【第2版】』(共編著、明石書店、2025年)。

左右田直規(そうだ・なおき)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授(東南アジア近現代史、マレーシア政治社会史)。博士(地域研究)(京都大学)。おもな著書:Conceptualizing the Malay World (Kyoto University Press & Trans Pacific Press, 2020)、『国家と民族の行方』(共著、明石書店、2026年)、『東南アジア政治へのアプローチ』(共著、晃洋書房、2025年)。

野平宗弘(のひら・むねひろ)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授。東京外国語大学大学院博士後期課程修了、博士(学術)。おもな著書・論文:『新しい意識 ベトナムの亡命思想家ファム・コン・ティエン』(岩波書店、2009年)、「雑誌『思想』とベトナム戦争」(『思想』1187号、岩波書店、2023年)、「ハン・マック・トゥーの形而上夜、脱魂と血の詩作」(『総合文化研究』27 号、東京外国語大学総合文化研究所、2024年)。

野元裕樹(のもと・ひろき)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授。ミネソタ大学 Ph.D(言語学)。おもな著書:『言語研究に潜む英語のバイアス』(共編著、ひつじ書房、2025年)、Discourse Particles in Asian Languages (共編著、Routledge、2023年)、『マレー語の教科書 詳解文法』(Next Publishing Authors Press、2020年)、『ポータブル日マレー英・マレー日英辞典』(三修社、2016年)。

降幡正志(ふりはた・まさし)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授(インドネシア語学、スンダ語学)。東京外国語大学大学院外国語学研究科修了(文学修士)。おもな著書:『ニューエクスプレスプラス インドネシア語』(共著、白水社、2020年)。『インドネシア語のしくみ』(白水社、2005年)。『キーワードで覚える!やさしいインドネシア会話』(ユニコム、1998年)。

宮田敏之(みやた・としゆき)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授(タイ社会経済史、東南アジア経済研究)。早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(地域研究)(京都大学)。おもな研究業績:「タイの稲作とコメ輸出の現状と課題」『農業』(大日本農会、2022年)、「幻の米「ガーデン・ライス」:戦前期タイ米経済の発展と米の品質」中西嘉宏・永井史男・河野元子編『東南アジア政治へのアプローチ:君主制・統治・社会経済』(晃洋書房、2025年)。

山下美知子(やました・みちこ)
元東京外国語大学准教授・特別准教授。元NHK放送通訳。国立フィリピン大学大学院言語学科修士修了。主要著訳書:『日本語‐フィリピノ語辞典』(共編、柘植書房新社、2026年)、『ニューエクスプレス+フィリピノ語』(白水社、2020年)、『大学のフィリピノ語』(共著、東京外国語大学出版会、2018年)、『フィリピン短編小説珠玉編②』(勁草書房、1979年)。

山本恭裕(やまもと・きょうすけ)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授。博士(文学、京都大学)。パプアニューギニアおよびフィリピン諸語の言語研究が専門。主な著書: Motion event descriptions in Ilocano. In Yo Matsumoto (ed.), Motion Event Descriptions Across Languages, Volume 1: Case Studies of Linguistic Representations of Motion, 673-710, 2025. The interdental approximant in Kagayanen. Journal of Asian and African Studies, supplement 4, 145-156, 2024.

上記内容は本書刊行時のものです。