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帝国日本の植民地兵士
朝鮮人陸海軍特別志願兵の戦中・戦後史
- 出版社在庫情報
- 不明
- 初版年月日
- 2026年5月14日
- 書店発売日
- 2026年5月28日
- 登録日
- 2026年5月1日
- 最終更新日
- 2026年5月22日
紹介
帝国日本の特別志願兵制度のもと戦場に動員された朝鮮人兵士。本書は彼らの軍隊内での処遇や戦場の実態を史料と証言から解明し、植民地支配と軍事動員の矛盾を照らし出す。日本軍事史と朝鮮近代史を横断し、植民地と戦争の記憶を問う歴史研究。
目次
序章
1 帝国日本と植民地朝鮮人兵士という問題
2 先行研究の整理
3 史資料
4 各章の構成
第1章 植民地朝鮮における兵員動員政策
1 植民地朝鮮兵員動員前史
2 植民地朝鮮における戦争動員政策の展開
3 陸軍特別志願兵の募集過程
4 朝鮮総督府陸軍志願者訓練所における入所状況と教育
第2章 日本陸軍における朝鮮人陸軍特別志願兵
1 朝鮮人陸軍特別志願兵の入営
2 朝鮮人陸軍特別志願兵と日本軍の「困惑」
3 朝鮮人陸軍特別志願兵に対する差別
第3章 戦場における朝鮮人陸軍特別志願兵
1 「南方」に向かった朝鮮人陸軍特別志願兵たち
2 南西太平洋戦線における連合軍の捕虜政策
3 太平洋戦場の朝鮮人捕虜たち
4 朝鮮人陸軍特別志願兵の対米協力
第4章 戦時期植民地朝鮮における海軍特別志願兵制度
1 朝鮮人海軍特別志願兵制度の成立過程
2 海軍特別志願兵制度の施行と朝鮮人の動員
3 海軍特別志願兵の部隊配属と戦線への動員状況
第5章 朝鮮人帰還兵の戦後
1 朝鮮人帰還兵たちの朝鮮への帰路
2 朝鮮人帰還兵たちの戦後生活事情
3 継続する元日本軍兵士とのつながり
終章 朝鮮人兵士からみる植民地軍事動員
1 本書の総括
2 今後の課題と展望
参考文献
あとがき
前書きなど
序章
(…前略…)
4 各章の構成
本書は、一九三八年の陸軍特別志願兵制度の実施前後から一九四三年の海軍特別志願兵制度の導入、さらに一九四五年八月一五日の日本の敗戦と植民地解放後までの期間を対象とし、陸海軍特別志願兵の日本軍及び各戦線における実態を、以下の構成で考察する。
第1章では、陸軍特別志願兵制度導入の経緯を取り上げ、朝鮮の植民地化と日中戦争前後で変化した日本軍の戦争動員政策の展開過程を検討する。
第2章では、日中戦争以降の日本における朝鮮人兵力動員の実態、とりわけ軍隊内での朝鮮人陸軍特別志願兵の戦場経験に焦点を当てる。とくに、進級をめぐる日本軍の対応や差別の問題を分析し、帝国日本のもとで動員された植民地兵士がいかなる地位に置かれていたかを明らかにする。
第3章は、日中戦争及びアジア・太平洋戦争中に中国軍や米軍・オーストラリア軍等の連合軍の捕虜となった朝鮮人陸軍特別志願兵の記録を取り上げ、連合軍の情報・心理戦の一環として作成された尋問調書等を分析することで、戦場における彼らの具体的な行動や状況、さらに捕虜となった後に連合軍へ協力する過程を検討する。
第4章では、一九四三年以降に施行された海軍特別志願兵制度に注目し、海軍による朝鮮人特別志願兵の動員の実態とその特徴を明らかにする。とくに、アジア・太平洋戦争中に急遽この制度が導入された背景や目的を分析し、朝鮮人海軍特別志願兵の訓練や役割を通じて、海軍がどのような意図を持っていたのかを考察する。
第5章では、日本の敗戦後生き残った朝鮮人陸海軍特別志願兵が、いかなる過程で朝鮮に戻ったのか、またその後の状況について論じる。とくに、戦後における日本人戦友とのつながりについて考察する。
終章では、第1章から第5章までの議論を総括し、本研究で明らかになった点と今後の課題について展望する。
上記内容は本書刊行時のものです。
