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教育への異文化間アプローチ アブデルジャリル・アッカリ(著) - 明石書店
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教育への異文化間アプローチ (キョウイクヘノイブンカカンアプローチ) 理論から実践へ (リロンカラジッセンヘ)
原書: Intercultural Approaches to Education: From Theory to Practice

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発行:明石書店
A5判
304ページ
並製
価格 3,200 円+税   3,520 円(税込)
ISBN
978-4-7503-6103-1   COPY
ISBN 13
9784750361031   COPY
ISBN 10h
4-7503-6103-8   COPY
ISBN 10
4750361038   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年3月25日
書店発売日
登録日
2026年3月4日
最終更新日
2026年4月1日
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紹介

教育における異文化間アプローチの理論的・概念的基礎を提示し、アメリカ、カナダ、ブラジル、スイス、フランスの歴史的・制度的な状況、学校への導入方法を比較。学校教育で実践する上で重要な言語、宗教、シティズンシップ、教師の役割などの論点を論じる。

目次

 序文
 日本語版序文

 序論

  略語一覧

第Ⅰ部 歴史的・理論的基盤

第1章 教育における異文化間アプローチの到来
 1.はじめに
 2.文化的同質性のためのシステムとしてのフォーマル教育
 3.文化の多様性が学校の中で正当に扱われるようになる
 4.学校の多様性への開放を先駆けた二つの国際機関
 5.多様性のために闘ってきた著名な思想家たち
 6.用語の多様性
 7.結論

第2章 国際移住と国家によるアイデンティティの管理
 1.はじめに
 2.国際移住――永遠に続く現象
 3.国際移住の流れの分布と教育制度への影響
 4.市民権へのアクセスと複数の帰属
 5.社会と学校における移民世代
 6.結論

第3章 人種、人種主義、反人種主義
 1.はじめに
 2.人種主義の歴史的なルーツ
 3.人種主義を理解するための鍵概念
 4.人種主義の現在
 5.人種主義と教育
 6.批判的人種理論とインターセクショナリティ(交差性)
 7.結論

第4章 異文化間アプローチのための鍵となる概念
 1.はじめに
 2.文化、文化的アイデンティティ、二文化主義
 3.自民族中心主義と文化相対主義
 4.平等、差異、社会正義
 5.同化、統合、承認
 6.文化化と文化変容のプロセス
 7.結論

 第Ⅰ部のまとめ

第Ⅱ部 各国の経験――比較、収斂、多様性

第5章 アメリカにおける多文化教育
 1.はじめに
 2.アメリカにおける多文化主義の出現
 3.公民権運動と法的判断
 4.多文化教育の進展とエスニック・マイノリティの学校教育
 5.批判的教育学と社会正義の理論
 6.おわりに

第6章 カナダにおける多文化教育
 1.はじめに
 2.カナダ連邦の多文化主義の展開
 3.先住民の子どもの学校教育
 4.多文化主義は教育政策やカリキュラムにおいてどのように形をなすか
 5.強い文化的多様性を示す人口動態
 6.ケベックの事例
 7.おわりに

第7章 ブラジルにおける異文化間教育
 1.はじめに
 2.ブラジルにおけるエスニック間関係――歴史的遺産と現状
 3.教育における文化的多様性に配慮した法制度
 4.学校における異文化間アプローチ
 5.結論

第8章 スイスにおける異文化間教育
 1.はじめに
 2.異文化間教育の登場
 3.教育における異文化間アプローチに関する公式勧告
 4.異文化間活動とプロジェクト
 5.教育制度における移民の子どもの位置づけ
 6.結論

第9章 フランスにおける異文化間教育
 1.はじめに
 2.異文化間性の出現
 3.異文化間アプローチとその発展
 4.共同体主義の懸念――地域・都市政策で希薄化された異文化間主義
 5.移民の若者の学業成績
 6.おわりに

 第Ⅱ部のまとめ

第Ⅲ部 議論と教育実践

第10章 言語的多様性への意識と理解
 1.はじめに
 2.多言語主義とバイリンガリズムの議論
 3.学校での学習と言語の相互依存における母語の重要性
 4.言語意識と出身言語・文化教育
 5.二言語使用者とバイリンガル教育
 6.すべての児童生徒のための多言語教育に向けて
 7.結論

第11章 宗教的多様性を教育への異文化間アプローチに統合することの難しさ
 1.はじめに
 2.宗教的多様性に配慮することは、なぜ学校にとって難しいのか
 3.主要概念――精神性、ライシテ、宗教的事実、宗教間対話
 4.さまざまな文脈、宗教的多様性に対するさまざまなアプローチ
 5.学校への宗教の回帰――承認と不寛容の狭間で
 6.おわりに

第12章 グローバル・シティズンシップ教育
 1.はじめに
 2.グローバル・シティズンシップ教育の模索
 3.教育2030アジェンダにみるグローバル・シティズンシップ教育
 4.公民教育からグローバル・シティズンシップ教育へ
 5.継続する議論
 6.おわりに

第13章 異文化間アプローチを促進するための教師の役割
 1.はじめに
 2.言語・文化的多様性に関する教師の捉え方を見直す
 3.差異と文化的多様性への取り組み――文化に適合した指導(culturally relevant teaching)
 4.文化的多様性とその相互作用
 5.多様な背景を持つ教師の付加価値
 6.結論

 第Ⅲ部のまとめ

総括

  引用・参考文献
  訳者あとがき

前書きなど

序論

 (…前略…)

 本書の目的は、教育、学校教育、さらには異文化間性の概念についての省察を促すことである。ここで提起される問題は継続的な性質を持つものであり、研究者や教育者が自身の態度、規範、他者との関係性、差異への理解などを可能な限り問い直すことができるようなものである。なぜなら、異文化間アプローチの本質的な課題の一つは、絶え間ない問いかけの中にあるからだ。
 第Ⅰ部では、教育における異文化間アプローチの理論的・概念的基礎を明らかにすることを試みる。そして教育分野でこのアプローチの発展を支え、その根拠として活用されてきた多様な概念や鍵となる考え方を検討していく。
 第Ⅱ部は、学校における多文化的・異文化間的アプローチの段階的導入に関する各国の経験に焦点を当てる3。異なる国々の経験を検討することで、その類似点と相違点を読者に示していく。また、異文化間アプローチに対するさまざまな形態の抵抗についても検討する。まとめると、第Ⅱ部は二つの目的を持つ。一つは、さまざまな国の文脈において異文化間アプローチの出現に寄与した歴史的・制度的状況を明らかにすることである。もう一つは、学校への異文化間アプローチの多様な導入方法を検討することである。
 第Ⅲ部は、学校における異文化間アプローチの実施に伴う議論と教育活動に焦点を当てる。異文化間アプローチが教育実践にどのように組み込まれてきたかを、できる限り具体的に示していく。取り上げるテーマには、言語、宗教、シティズンシップ、そして教員が果たす中心的役割が含まれる。

著者プロフィール

アブデルジャリル・アッカリ  (アブデルジャリル アッカリ)  (

スイスのジュネーブ大学心理学・教育科学部教授。主な研究テーマは教師教育と教育制度改革である。教育制度の改革を比較・国際的な視点から研究している。主な著書に、国際協力、多文化教育、教員養成、教育格差に関する研究など多数。最近では、Intercultural Approaches to Education - From theory to practice (https://link.springer.com/book/10.1007/978-3-030-70825-2) およびGlobal Citizenship Education: Critical and International Perspectives (https://link.springer.com/book/10.1007/978-3-030-44617-8)を出版している。
また近年、以下のオンラインコースも開発した。
Cultures et pédagogies(Coursera)
Internationalization of Education: Global Issues & Trends(Coursera)

ミリアム・ラドワン  (ミリアム ラドワン)  (

ジュネーブ大学心理学・教育科学部教授。現在の研究は、再定住国における難民児童生徒の学校教育と、この分野での教師教育に焦点を当てている。異文化間アプローチにおける教師教育と、文化的多様性を考慮した教師の実践に関する研究を行ってきた。社会正義、国際流動性、教職の概念を研究テーマにしている。

渋谷 恵  (シブヤ メグミ)  (

明治学院大学心理学部教育発達学科教授。1998年筑波大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。専門は、比較・国際教育学、生涯学習論。主な論文・著書に「共生の観点を基礎とした社会教育の構想」(日本生涯教育学会『日本生涯教育学会年報』第41号、2020年)、共著に『多様性を再考する―マジョリティに向けた多文化教育―』(坂本光代編著、上智大学出版、2021年)、『多文化社会に応える地球市民教育』(村田翼夫編著、ミネルヴァ書房、2016年)、Regional Contexts and Citizenship Education in Asia and Europe(Kennedy, K. & Brunold, A., (eds.), Routledge, 2015)、『世界のシティズンシップ教育―グローバル時代の国民/市民形成―』(嶺井明子編著、東信堂、2007年)、『多文化に生きる子どもたち―乳幼児期からの異文化間教育―』(山田千明編著、明石書店、2006年)など。

見世 千賀子  (ミセ チカコ)  (

東京学芸大学先端教育人材育成推進機構准教授。1994年筑波大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。専門は、比較・国際教育学、オーストラリアの多文化教育・シティズンシップ教育、在外教育施設の教育。主な論文・著書に「オーストラリアにおけるシティズンシップ教育の展開―ナショナルカリキュラムを手がかりとして―」(東京学芸大学国際教育センター『国際教育評論』第13号、2016年)、共著に『多文化共生社会のために―社会的公正に向けた人権・教育の視点から―』(李修京他編、明石書店、2025年)、『海外で学ぶ子どもの教育―日本人学校・補習授業校の新たな挑戦―』(明石書店、2020年)、『多文化社会に応える地球市民教育』(村田翼夫編著、ミネルヴァ書房、2016年)、『多文化教育をデザインする―移民時代のモデル構築―』(松尾知明編著、勁草書房、2013年)、『世界のシティズンシップ教育―グローバル時代の国民/市民形成―』(嶺井明子編著、東信堂、2007年)など。

中山 あおい  (ナカヤマ アオイ)  (

大阪教育大学教育協働学科教授。2001年筑波大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。専門は、比較・国際教育学、ドイツの異文化間教育・シティズンシップ教育。主な論文・著書に「ドイツの歴史教育に見る過去の克服」(異文化間教育学会『異文化間教育』第58号、2023年)、共著にGlobal Citizenship Education: Critical and International Perspectives(Abdeljalil Akkari & Kathrine Maleq (eds.), Springer, 2020)、『PISA後のドイツにおける学力向上政策と教育方法改革』(久田敏彦監修、ドイツ教授学研究会編、八千代出版、2019年)、『国際理解教育ハンドブック―グローバル・シティズンシップを育む―』(日本国際理解教育学会編、明石書店、2015年)、『シティズンシップへの教育』(中山あおい・石川聡子・森実・森田英嗣・鈴木真由子・園田雅春著、新曜社、2010年)、『世界のシティズンシップ教育―グローバル時代の国民/市民形成―』(嶺井明子編著、東信堂、2007年)など。

島埜内 恵  (シマノウチ メグミ)  (

白鷗大学教育学部准教授。2021年筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程単位取得退学。専門は、比較教育学、教育制度学。主な論文・著書に「フランスにおける『出身言語・文化教育(ELCO)』プログラムの実態―二国間協定締結国に焦点をあてて―」(日本比較教育学会『比較教育学研究』第60号、2020年)、共著に『若者たちが学び育つ場所―ヨーロッパの早期離学対策の現場から―』(園山大祐編、ナカニシヤ出版、2024年)、『西洋教育史(MINERVA はじめて学ぶ教職3)』(尾上雅春編著、ミネルヴァ書房、2018年)など。

菊地 かおり  (キクチ カオリ)  (

筑波大学人間系助教。2015年筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(教育学)。専門は、比較・国際教育学。主な論文・著書に『イングランドのシティズンシップ教育政策の展開―カリキュラム改革にみる国民意識の形成に着目して―』(東信堂、2018年)、「シティズンシップ/教育に対する保守党政権の政治的立場―上院委員会報告書及び政府の応答を手がかりとして―」(日英教育学会『日英教育研究フォーラム』第28号、2024年)、共著に『若者たちが学び育つ場所―ヨーロッパの早期離学対策の現場から―』(園山大祐編、ナカニシヤ出版、2024年)、『国際理解教育を問い直す―現代的課題への15のアプローチ―』(日本国際理解教育学会編、明石書店、2021年)、『岐路に立つ移民教育―社会的包摂への挑戦―』(園山大祐編著、ナカニシヤ出版、2016年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。