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ガーナを知るための57章【第2版】
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年10月20日
- 書店発売日
- 2025年10月30日
- 登録日
- 2025年10月14日
- 最終更新日
- 2025年11月19日
紹介
チョコレートの原料はカカオで、日本はその約8割をガーナより輸入。また、黄熱病の研究の野口英世博士など日本とつながりのあるガーナは2008年選挙により平和裏に政権交代が行われた。本書は順調に発展をするガーナの様々な面を知るための最適の一書である。
目次
はじめに
Ⅰ 私たちとガーナ
第1章 カカオ――人々が育んできた、私たちとガーナをつなぐ恵みの実
【コラム1】「ガーナ産チョコレート」に込めた想い
第2章 野口英世と世界を股にかけた熱帯病研究――ガーナで没した日本の偉人
第3章 孤独の国の小さなガーナ――東京近郊のガーナ人コミュニティ
第4章 日本の協力の成果と変わるОDAの在り方――ОDAによって基盤が築かれてきたガーナと日本の関係
第5章 ビジネスを通した日本とガーナの関係――アフリカをもっと身近に!
Ⅱ 自然と地理
第6章 ガーナの地理、自然環境――平坦な土地に広がる多様な植生
第7章 ガーナ南部の観光――世界遺産からマーケットまで、多くの外国人も訪れる南部の見どころ
第8章 ガーナ北部の観光――モスク・大聖堂・聖地から野生動物まで、知る人ぞ知る北部の魅力
第9章 豊かな大地と農林業――欧米のくびきを離れ内発的発展へのもがき
第10章 カカオとコーラナッツ――カカオ生産を支える樹木作物
【コラム2】世界を潤し、恵みと誇りを育むシアバター
第11章 動物と人間――野生動物の保全とブッシュミートへの郷愁
第12章 栄養改善のプロジェクト――グラスカッターの家畜化によってタンパク質不足を補う
第13章 天然資源――「黄金海岸」と呼ばれた国の現在地
Ⅲ 文化と暮らし
第14章 ガーナの民族――民族誌を読んで調査に出よう
第15章 多言語国家ガーナ――豊かさとしての言語的多様性
【コラム3】声調から見えるアカン語の世界
【コラム4】ガーナでハウサ語?
【コラム5】ガーナ人の名前
【コラム6】アディンクラのシンボルと口承文化
第16章 農村の生活――エスニック・グループや外部環境に大きく左右される村での暮らし
第17章 農産物の多様な流通形態――国内向け産物と輸出作物
【コラム7】ヤムイモ料理を求めてガーナへ
第18章 祭礼――祭りは結衆の原点である
第19章 葬式天国――弔いの文化と人々
第20章 語りとことわざ――ガーナの口承文芸の粋
第21章 都市の生活――アサンテ王権下に栄える商都クマシとその多民族性
【コラム8】愛よりお金が大事?――ガーナの若者の恋愛事情
第22章 ガーナの乗り物――トロトロとUberが共存する現在の交通事情
【コラム9】ガーナの街を駆けまわるトロトロと自動車交通
第23章 食文化――食から見えるガーナの多様性
【コラム10】トウモロコシの主食文化
第24章 ガーナにおけるICT事情――デジタル化の推進と課題
第25章 エンターテインメント事情――ハイライフと映画と小説と
【コラム11】1956年のルイ・アームストロングのガーナ訪問
第26章 クラフト――モノが映すガーナのかたち
【コラム12】ボルガバスケット
第27章 おしゃれは働く女性の誇り――服と飾りと髪型と
【コラム13】特別な日を彩るガーナの手織り布 ケンテ
【コラム14】ガーナ北部・ダボヤの藍染文化と伝統衣装「フグ」
第28章 ガーナを動かすサッカーの力――国民を繋ぐ熱狂、夢と誇りの象徴
Ⅳ 社会と人々
第29章 王制社会や首長制社会の宝庫――新たなアフリカ歴史学の曙
第30章 伝統的首長制――近代化と共存する伝統的首長制
第31章 チーフ――エリート化で近代化に適応
第32章 伝統宗教、呪術と現代社会――ガーナ南部の精霊祭祀とオコンファたち
第33章 ガーナのなかのキリスト教――拡大する信仰と社会的関与
第34章 イスラーム教徒の信仰と生活――イスラームの規則正しい生活習慣
第35章 エリート教育の歴史と伝統的な教育――コフィー・アナンの先達たち
第36章 教育――アフリカの学歴社会は教育格差を是正できるか?
第37章 非イギリス式大学モデルの試み――開発大学と農村コミュニティ連携
【コラム15】ガーナの大学と日本の大学
第38章 空間を超えた人々のつながり――農村・都市・海外をつなぐネットワークと社会課題
第39章 都市でスキルを身につける――街の自動車修理工と看板絵師の徒弟制
第40章 サバンナと森の架け橋――南北をつなぐゾンゴの人々
第41章 漁民の世界――首都アクラの漁村から
第42章 病気との闘い――国際医療研究協力を通じて
Ⅴ 歴史
第43章 17世紀ごろまでのガーナ――北から始まるガーナの歴史
第44章 奴隷貿易――オットバー・クゴアノのたどった道
第45章 現地エリートの登場――ガーナ初の法廷弁護士ジョン・メンサ・サーバー
第46章 皇太后が率いた反植民地戦争――アサンテ王国の皇太后ヤァ=アサンテワァと黄金の床几
第47章 イギリスによる植民地支配――ゴールドコースト植民地総督グギスバーグの国家整備事業
【コラム16】ガーナに遺る第二次世界大戦期の日章旗
第48章 パン・アフリカニズムと独立戦争――海を越えた連帯
第49章 ガーナ独立の父 ンクルマ――ンクルマの光と影
【コラム17】反核の旗を掲げたンクルマの闘いと遺産
第50章 短期政権時代の混乱――アサンテ老人の回顧
第51章 ローリングス時代――救世主か、それとも独裁者か
Ⅵ 世界の中のガーナ
第52章 ローリングス以降の時代――混乱の時代から安定への時代へ
【コラム18】もうひとつの「革命」――ガーナの村の若者たち
第53章 2008年以降の国政選挙と民主主義の定着――「平和的」な権力のシーソーゲーム
第54章 連帯と平和の外交――国際社会とアフリカ大陸におけるガーナの存在
第55章 貿易と国民経済――一次産品輸出による経済成長と中小企業
第56章 国際移住――ガーナの開発や発展に貢献する国際移住者
第57章 もうひとつの経済――新しいつながりのあり方を求めて
【コラム19】アートが結ぶガーナと世界
おわりに
ガーナをもっと知るための参考文献
前書きなど
はじめに
(…前略…)
全体は6部に分かれています。
第Ⅰ部は、日本に暮らしている私たちとガーナのつながりを、異なる切り口から示しています。野口英世、チョコレートの原料であるカカオの他、日本に暮らしているガーナ人の様子や、ガーナに対する日本の援助、そして、日本とガーナの貿易関係について述べています。(……)
第Ⅱ部は、ガーナの自然環境や地理について扱っています。ガーナの人々はどのような自然環境の中に生きていて、そこには、どのような生き物が生息しているのでしょうか。どういう土地に生活しているかは、そこに暮らす人々の農業をはじめとする生業の形態や作物、生活パターンや文化に影響します。ガーナは、人口3400万人程度で、本書初版が刊行された2011年より1000万人ほど人口が増えており、若者の占める割合が高いことも特徴です。それでも日本の人口の27%ですが、日本が人口減少していることもあり、以前より差は縮まっています。面積は日本の本州ぐらいです。人口密度が比較的低く、自然環境や土壌、資源などの条件が異なる多様な地域に様々な人が暮らしているのです。また、ガーナは観光資源も豊富です。南の海岸部には、奴隷貿易の拠点となった砦をはじめ、ヨーロッパ人との関わりを示す植民地時代の史跡などが多くあります。中部のクマシは、アサンテ王国の中心だった町で、王宮博物館をはじめ、王国の豊かな文化を感じることができます。そして、北部は、イスラム教の影響が強い地域で、古いモスクなど、海岸部や中部とは全く違った文化遺産があります。
第Ⅲ部は、ガーナの人々の文化と暮らしについて取り上げます。ひとつの国を理解するのに、政治や経済も重要ですが、人々が実際どうやって暮らしているのかが、私たちには一番身近な興味ではないでしょうか。(……)
第Ⅳ部は、ガーナの社会の成り立ちを知るために欠くことのできない宗教や伝統的首長制、町や村での暮らしなどについてお話します。ガーナ人の半数程度はキリスト教徒ですが、北部はイスラム教徒が多い地域です。また、中部や南部でも、都市には、イスラム教徒が移住して集まって暮らしている地域があります。さらに、伝統的宗教も人々の生活に深く根付いています。ガーナの人々はとても信心深く、宗教は、彼らの日常の行動や行事、人とのつながりの根本に存在しています。
(……)
第Ⅳ部ではまた、生業にまつわる技能習得や教育、保健医療など、人々が生活していくうえで必要な知識や健康を保つために、どのような活動が行われてきたかについてもお話しします。
第Ⅴ部は、ガーナの歴史を紹介します。さきに、ガーナには、奴隷貿易の拠点になった砦がいくつも残されていると言いました。西洋人の側からでなく、ガーナの人から見たら、奴隷貿易はどんな体験だったのでしょう。ガーナにはいくつも王国があったと言いましたが、王国どうしの間には、どのような関わりがあったのでしょうか。やがて、19世紀以降、イギリス人がガーナの王国を次々支配し、植民地化が進みます。イギリス人が建設した植民地のなかで、次第に、ガーナの人たちが、ヨーロッパ人の支配を排除して、自分たちで国を動かそうとしていくプロセスを追ってみましょう。そして、独立運動の英雄・ンクルマが初代国家元首となった時代から、クーデターが沢山起きた70~80年代、そして80年代後半に現れたローリングス大統領の民主政治の時代までをこの第Ⅴ部では扱います。
第Ⅵ部は、現代のガーナの政治、経済、国際関係を概観しています。ガーナは、2001年にローリングス大統領が退任したあと、大きな混乱もなく政権交代してきました。選挙に敗れた政党が敗北を認めず、騒乱が起きるということは、残念ながら、アフリカではしばしば耳にすることです。しかし、ガーナはこの試練を何度も乗り越えました。NPPとNDCという二大政党の間で平和裏に政権が交代され続ける背景には、ガーナの伝統的首長制の現代も続く隠れた調整力があるのかもしれません。
(…後略…)
追記
【執筆者一覧】
阿久津昌三(あくつ しょうぞう)
信州大学 名誉教授。
【主要著作】
『アフリカの王権と祭祀――統治と権力の民族学』(世界思想社、2007年)、「グローバル冷戦史から見たクーデターの内幕――クワメ・ンクルマの政治思想(三)」(『信州大学教育学部論集』第15号、2021年)、「C・L・R・ジェームズ、パドモア、ンクルマ――クワメ・ンクルマの政治思想(四)」(『信州大学教育学部論集』第16号、2022年)など。
足達太郎(あだち たろう)
東京農業大学国際食料情報学部国際農業開発学科 教授。
【主要著作】
『アフリカ昆虫学――生物多様性とエスノサイエンス』(田付貞洋・佐藤宏明との共編、海游舎、2019年)、『農学と戦争――知られざる満洲報国農場』(小塩海平・藤原辰史との共著、岩波書店、2019年)、「人はなぜ虫をきらうのか――害虫を進化させる国家というシステム」(『現代思想』49巻12号(2021年10月号))など。
飯島道郎(いいじま みちお)
著述家。ガーナ政治史、西アフリカ地域研究。日本アフリカ学会会員。
【主要著作】
『アフリカン・ポップスの誘惑』(共著、多摩アフリカセンター 編、春風社、2007年)、『アフリカに暮らして――ガーナ、カメルーンの人と日常』(共著、多摩アフリカセンター・少年ケニヤの友東京支部 編、春風社、2012年)、Developing Charisma: Nkrumah as a “Cargo” Benefactor in Ghana, African Study Monographs, No.19(4), 1998.
石井美保(いしい みほ)
京都大学人文科学研究所 教授。
【主要著作】
『環世界の人類学――南インドにおける野生・近代・神霊祭祀』(京都大学学術出版会、2017年)、『めぐりながれるものの人類学』(青土社、2019年)、『裏庭のまぼろし――家族と戦争をめぐる旅』(亜紀書房、2024年)など。
石川晃一(いしかわ こういち)
国立健康危機管理研究機構 国立感染症研究所 国際協力部 非常勤職員、潜在感染研究部 客員研究員。
【主要著作】
“Serological survey and virus isolation of simian T-cell leukemia/T-lymphotropic virus type I (STLV-I) in non-human primates in their native countries.” K Ishikawa, M Fukasawa, H Tsujimoto, J G Else, M Isahakia, N K Ubhi, T Ishida, O Takenaka, Y Kawamoto, T Shotake et al International journal of cancer 40(2) 233-9, 1987.; “Isolation and characterization of HIV-2 from an AIDS patient in Ghana.” K Ishikawa, H Tsujimoto, M Nakai, J A Mingle, M Osei-Kwasi, S E Aggrey, V B Nettey, S N Afoakwa, M Fukasawa, T Kodama et al., AIDS (London, England) 2(5) 383-8, 1988.; Improved detection of HIV-2 proviral DNA in dually seroreactive individuals by PCR.” K Ishikawa, K Fransen, K Ariyoshi, J N Nkengasong, W Janssens, L Heyndrickx, H Whittle, M O Diallo, P D Ghys, I M Coulibaly et al., AIDS (London, England) 12(12) 1419-25, 1998.
牛久晴香(うしく はるか)
北海学園大学 経済学部 准教授。
【主要著作】
『生態人類学は挑む Session 4 つくる・つかう』(分担執筆、伊谷樹一編、京都大学学術出版会、2023年)、『かごバッグの村――ガーナの地場産業と世界とのつながり』(昭和堂、2020年)、「ガーナ北東部の輸出向け手工芸品取引における契約履行――仲介業者と生産者の契約的関係に着目して」(『アジア・アフリカ地域研究』16(1): 38-72、2016年)など。
小佐野アコシヤ有紀(おさの あこしや ゆき)
京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科 アフリカ地域研究専攻5年一貫制博
士課程1年。ノンフィクション作家。
【主要著作】
『ガーナ流家族のつくり方――世話する・される者たちの生活誌』(東京外国語大学出版会、2023年)、「ヤングケアラー「未満」の若者たち ケアが織り込まれた日常を生きる」(朝日新聞 Re:Ron 掲載記事https://digital.asahi.com/articles/ASSB12F1XSB1ULLI005M.html?msockid=02d361a7602c6603110a70e46156678d、2024年)、『社会生活を円滑に営む上での困難を有するこども・若者の実態及び支援方策に関する調査研究(こども家庭庁令和6年度子ども・子育て支援等推進調査研究事業)』(共著、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社、2025年)など。
織田雪世(おだ ゆきよ)
株式会社カネカ Performance Fibers Solutions Vehicle Strategic Center of Planning & Developmentチームリーダー。
【主要著作】
『髪を装う女性たち――ガーナ都市部におけるジェンダーと女性の経済活動』(松香堂書店、2011年)、「髪型」(日本アフリカ学会編、『アフリカ学事典』昭和堂、188-189、2014年)、「美容師になることを選んだ女性たち――ガーナ都市部で新展開する女性の職業」(『アフリカレポート』39:48-53、2004年)など。
桐越仁美(きりこし ひとみ)
国士舘大学文学部准教授。アフリカ地域研究、地理学。
【主要著作】
『食文化からアフリカを知るための65章』(編集・分担執筆、明石書店、2025年)、『地理学事典』(分担執筆、丸善出版、2023年)、『イスラーム文化事典』(分担執筆、丸善出版、2023年)など。
草苅康子(くさかり やすこ)
SATREPS「マラウイ湖国立公園における統合自然資源管理に基づく持続可能な地域開発モデル構築(IntNRMS)」プロジェクト レジデント型研究員、東京大学大学院 客員共同研究員。国連開発計画(UNDP)や国連大学アフリカ自然資源研究所(UNU-INRA)などで、通算約10年間ガーナに駐在後、現職。
【主要著作】
「多様性と調和の国、ガーナ」(『地理月報』二宮書店、2013年)、「フィールドエッセイ」(第13回 国連フォーラム、2007年)、Kusakari, Y. et al. (2014). Farmer-Perceived Effects of Climate Change on Livelihoods in Wa West District, Upper West Region of Ghana. Journal of Disaster Research, 9(4). 516-528など。
古閑恭子(こが きょうこ)
高知大学人文社会科学部 教授。
【主要著作】
『アフリカのことばと社会――多言語状況を生きるということ』(分担執筆、三元社、2009年)、『多言語主義再考――多言語状況の比較研究』(分担執筆、三元社、2012年)、『フィールドワークではじめる言語学――なじみのない言語から考える』(ひつじ書房、2022年)など。
小田英里(こだ えり)
立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程。
【主要著作】
「ガーナ都市部における『シュガー・ダディ』との交際関係――動機をめぐる視座の再考」『Core Ethics』15: 47-57、2019年)、「Sugar Dating: The Case of Young People’s Relationships in Urban Ghana」(Korean Association of African Studies (KAAS) Academic Conference.(2021年12月、国際学会での発表)など。
近藤菜月(こんどう なつき)
名古屋大学国際開発研究科 助教。
【主要著作】
『「革命」を語る――ガーナ農村部の民衆運動』(ナカニシヤ出版、2024年)、「個別事例研究における個別性と普遍性――類型も基づく他者理解と類型を越境する他者理解」(『現象学と社会科学』8: 67-80、2025年)、「草の根の活動家のライフストーリー――80年代の軍事政権下ガーナにおけるコミュニティ開発を事例として」(『国際開発研究』31(1): 117-129、2022年)など。
清水貴夫(しみず たかお)
京都精華大学人文学部 准教授。
【主要著作】
『ブルキナファソを喰う アフリカ人類学者の西アフリカ「食」のガイド・ブック』(あいり出版、2019年)、『子どもたちの生きるアフリカ――伝統と開発がせめぎあう台地で』(亀井伸孝との共編著、昭和堂、2017年)、『現代アフリカ文化の今 15の視点から、その現在地を探る』(ウスビ・サコとの共編著、青幻社、2020年)など。
下山花(しもやま はな)
京都大学白眉センター/京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 特定助教。
新しい作物や調理法を受容したガーナとエチオピアの農村を対象に、主食材料や調理法の変化を研究。
【主要著作】
Acceptance of Triticale into the Food Culture by the Gamo Highlanders in Southern Ethiopia, Nilo-Ethiopian Studies, No. 28, 2023.「エンセーテ農業と種子農業の共存する地域の食事文化:エチオピア南西部ガモ高地の主要作物の加工調理と食事行動に着目して」(『農耕の技術と文化』30、2021年)など。
鈴木桃子(すずき ももこ)
独立行政法人 国際協力機構(JICA)ガーナ事務所長。2002年JICA入団。エチオピア駐在(2006年-2010年)後、イギリスのSussex大学Institute for Development Studies(IDS)にて修士を取得。途上国の中小企業支援、産業人材育成等に携わる。2023年3月より現所属。
【主要著作】
“Kaizen and Standardization,” Applying the Kaizen in Africa, Palgrave Macmillan, 2018.; “Opportunities for Kaizen in Africa: Developing the Core Employability Skills for African Youth Through KaizenWorkers,” Managers, Productivity, Kaizen in Developing Countries, Palgrave MacMillan, 2021.
瀬古裕(せこ ひろし)
カネカ入社後、2000年から頭髪装飾品用繊維「カネカロン」の営業・マーケティングを担当。サブサハラ市場全体を日本から出張でカバーしていたが初のアフリカ拠点を設置すべく2015年からガーナに駐在、16年に駐在員事務所、20年に商品開発センターを設置。コロナによる国境封鎖時もガーナに留まり得難い経験をした。2024年に駐在を終え、現在に至る。
高根務(たかね つとむ)
東京農業大学国際農業開発学科 教授。
【主要著作】
『ガーナのココア生産農民――小農輸出作物生産の社会的側面』(アジア経済研究所、1999年)、『ガーナ――混乱と希望の国』(アジア経済研究所、2003年)など。
田中優花(たなか ゆうか)
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科アフリカ地域研究専攻5年一貫制博士課程。
中曽根勝重(なかそね かつしげ)
東京農業大学国際農業開発学科 准教授。
【主要著作】
“Trends in crop production and land productivity in northern Ghana: A case study of Tolon-Kumbung,” Food Security, Volume 13, 2021.; “Small Farmers and Market Economy: A Case Study of Dagomba in Northern Ghana,” Journal of Food Security, Vol. 5, No. 4, 2017、『熱帯作物学』(共著、志和地弘信・遠城道雄 編、朝倉書店、2022年)、『国際農業開発入門――環境と調和した食料増産をめざして』(共著、東京農業大学国際農業開発学科編、筑波書房、2017年)など。
廣瀬桂子(ひろせ けいこ)
元JICA海外協力隊(ガーナ)、JICA理数科教育専門家。
【主要著作】
『世界はきっと変えられる――アフリカ人留学生が語るライフストーリー』(共著、編集協力、山田肖子 編、明石書店、2019年)、「ガーナにおける頭脳流出とインターネット・コミュニティ」(『名古屋大学比較人文学研究年報』No.4、名古屋大学文学研究科、pp.1-26、2007年)など。
古澤礼太(ふるさわ れいた)
中部大学国際ESD・SDGsセンター長、教授。
【主要著作】
『持続可能な発展への挑戦――中部ESD拠点が歩んだ国連ESDの10年』(風媒社、2019年)、「ガーナ共和国首都アクラにおけるガ漁師の延縄漁」(今井一郎 編『アフリカ漁民文化論――水域環境保全の視座』春風社、2019年)、「オス延縄漁民の社会組織:ガーナ共和国首都アクラのガ民族漁業」(『アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明』VOL.7、2019年)など。
カヤン、ボニフェイス・B.(Boniface B. Kayang)
ガーナ大学基礎応用科学部 教授。
岐阜大学大学院博士課程修了、農学博士。フランスの国立農学研究所(INRA)研究員、日本学術振興会外国人特別研究員を経て、現職。専攻は動物分子遺伝学、家禽生産学。
松岡秀哉(まつおか しゅうや)
大阪大学大学院人文学研究科 博士後期課程。記述言語学、社会言語学。
【主要著作】
「ゾンゴ・ハウサ語(ガーナ)の会話テクスト」(『スワヒリ&アフリカ研究』第36号、2025年)など。
溝辺泰雄(みぞべ やすお)※編著者紹介を参照。
三津島一樹(みつしま かずき)
京都大学大学院 人間・環境学研究科 博士後期課程 文化人類学専攻。
【主要著作】
「機械を直す技術と身体――ガーナ都市部の自動車修理工にみる道具と身体の使いこなし」(『物質文化』102号、2022年)、「ガーナ都市部の自動車修理業における零細企業間の協働――自動車修理工の立場からみた情報探索とブリコラージュ」(『アジア・アフリカ地域研究』第23号第2巻、2024年)、「フィールドワーカー、徒弟になる――ガーナ都市部の自動車修理業を事例に」(金子守恵 編『シリーズ 生涯を見つめる人類学 第1巻 ヒトの発達と技能の習熟』ナカニシヤ出版、2025年度末刊行予定)など。
宮坂和憲(みやさか かずのり)
三井物産株式会社 食料本部 食品原料部 製菓・乳製品室 室長補佐。
2014年 大学在学中にALL MADE IN GHANA CHOCOLATEを製作・販売、同年 独立行政法人 国際協力機構 入構、2023年 三井物産株式会社 入社。
村山美穂(むらやま みほ)
京都大学野生動物研究センター 教授。
【主要著作】
『野生動物――追いかけて、見つめて知りたい キミのこと』(木下こづえ・杉浦秀樹・松島慶との共編著、京都通信社、2018年)、『レジリエンス人類史』(稲村哲也・山極壽一・阿部健一 編、京都大学学術出版会、2022年)、「ガーナにおけるグラスカッター家畜化の試み――野生動物保全と食料確保の決め手になるか?」(小出剛との共著、『生物の科学 遺伝』特集「在来家畜」79(5): 14-21, 2025年)など。
森昭子(もり しょうこ)
東京都立大学 人文科学研究科 社会人類学教室 博士後期課程。
【主要著作】
「ガーナ南部の看板絵と芸術実践から読み解くアーカイブ」(伊東未来・岩城考信・宮本隆史との共著、『アーカイブのちから――世界は足跡(アーカイブ)に満ちている』風響社、2023年)、『萌える人類学者=The anthropologist as homo affectus』(馬場淳・平田晶子・森昭子・小西公大との共編著、東京外国語大学出版会、2021年)、『旅する看板絵――ガーナの絵師クワメ・アコトの実践(ブックレット《アジアを学ぼう》別巻)』風響社、2020年)など。
山田肖子(やまだ しょうこ)※編著者紹介を参照。
横関祐見子(よこぜき ゆみこ)
ユネスコ・アフリカ地域能力開発国際研究所 所長。
【主要著作】
「ユネスコによる協力――SDG4教育の質の向上にために」(興津妙子・川口純 編著『教育政策と国際協力――未来を拓く教育をすべての子どもに』明石書店、2018年)など。
若月利之(わかつき としゆき)
島根大学 名誉教授。
【主要著作】
『西アフリカ・サバンナの生態環境の修復と農村の再生』(共編著、農林統計協会、1997年)「フアダマ湿地のオンサイト灌漑水田稲作――アフリカのコメ生産を先導」(共著、『ナイジェリアを知るための56章』明石書店、2025年)など。
アフリカ農民の自力水田開発技術Sawah technologyホームページ:http://www.kinkiecotech.jp/
上記内容は本書刊行時のものです。
